G・I
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「結局は、オレの行動でナマエは喜んでるって事でいいのかな?」
「喜んでるっていうより、戸惑ってる?」
「何で自分の事で疑問形になるんだよ」
声をあげて笑いながら、クロロはナマエの頭を梳くように撫でた。
「自分の事にあまり興味無いからね~。今まで自分より他人優先で生きてきたしさ」
「なら、これからは自分優先で生きていけば良いさ」
「そうだね~。そろそろ自分の幸せ考えなきゃね」
「ナマエの事は、オレが幸せにするよ」
「……そういう所が女慣れしてるっての」
「オレがこういう事言うのは、相手がナマエだからだよ」
「はいはい」
クロロの言葉を話半分で聞きながら、ナマエはその日の予定を考えた。
クロロの元で1週間程過ごし、ナマエはG・Iへ戻る準備をしていた。
「もう行くのか?」
「あまりこっちにいると、向こうで対応出来なくなりかねないからね。何しろヒソカを1人で置いて来てるんだし」
『色々と心配なんだよ』とぼやくナマエ。そんなナマエを、クロロは面白く無さそうに見つめた。
「何?」
「いや、何でもない」
「言いたい事あるなら、言いなよ」
「ヒソカに嫉妬しただけ」
「ふーん。嫉妬する要素何も無いのに?」
「ナマエと一緒にいられるってだけで、オレには羨ましいよ」
「へぇ」
「ナマエは……」
「ん?」
「オレが別の女と一緒に過ごしても、何とも思わない?」
「別に。付き合ってるわけじゃないし」
「なら、いつになったらオレの事だけ見てくれる?」
「今はクロロの事最優先で動いてるよ?」
「そういう意味じゃない」
明らかに不満気にクロロは言った。
「……解ってる。けど、今はこれで満足してくれないかな?」
「オレもそう気が長い方じゃないんだ」
「うん」
「我慢し切れなくなったら、無理矢理自分のモノにするかも知れない」
「けど、クロロはそんな事しないって解ってる」
『これでも?』と言うと、クロロはナマエを床に縫い付けていた。
「オレは……ナマエをオレだけのモノにしたい」
「……私はモノじゃない」
ナマエはクロロから視線を外して呟いた。そんなナマエの両手を頭の上で纏め、片手で縫い付けるクロロ。空いたもう片方の手でナマエの顔に触れ、自身と視線を合わせようとするも、ナマエは頑なにそれを拒否した。
「モノ扱いする様な人とは付き合いたくない」
「ごめん。なら言い方を変える。どうすればオレだけを見てくれる?」
「どうすれば――か。それは私にも判らない。今は個々じゃなく、全体を見てないと駄目な気がするんだ」
『だから、クロロの想いにはまだ答えられない』と、そう言いながらナマエは困った様に笑った。
「クロロのしたい様にしてもいいよ。でも、心底クロロの事だけを考えるってのは無理。それでも良いなら、お好きにどうぞ?」
諦め半分で告げるナマエに、クロロは拘束している手を解いた。
「オレはさ、無理矢理自分だけを見せたい訳じゃない。そこだけは勘違いしないで」
ナマエの頬を撫でながら、クロロは悲しそうに表情を歪ませた。
クロロと気不味い雰囲気になってしまったが、ナマエはその空気を変える事無くG・Iへと戻って行った。後に残されたクロロは1人、ナマエを想って苦悩する日々を送る事となった。
「グリードアイランドへようこそ」
G・Iへ戻ると、まずはイータが最初の頃の様に出迎えてくれた。
「おお、あなたはもしやナマエ様では?」
「うん」
「ゲームの説明を聞きますか?」
「大丈夫」
(イータも大変だなぁ)
そんな事を思いながら、シソの木がある平原へと戻って来たナマエ。
平原で【バインダー】を出し、【磁力】を取り出す。
「喜んでるっていうより、戸惑ってる?」
「何で自分の事で疑問形になるんだよ」
声をあげて笑いながら、クロロはナマエの頭を梳くように撫でた。
「自分の事にあまり興味無いからね~。今まで自分より他人優先で生きてきたしさ」
「なら、これからは自分優先で生きていけば良いさ」
「そうだね~。そろそろ自分の幸せ考えなきゃね」
「ナマエの事は、オレが幸せにするよ」
「……そういう所が女慣れしてるっての」
「オレがこういう事言うのは、相手がナマエだからだよ」
「はいはい」
クロロの言葉を話半分で聞きながら、ナマエはその日の予定を考えた。
クロロの元で1週間程過ごし、ナマエはG・Iへ戻る準備をしていた。
「もう行くのか?」
「あまりこっちにいると、向こうで対応出来なくなりかねないからね。何しろヒソカを1人で置いて来てるんだし」
『色々と心配なんだよ』とぼやくナマエ。そんなナマエを、クロロは面白く無さそうに見つめた。
「何?」
「いや、何でもない」
「言いたい事あるなら、言いなよ」
「ヒソカに嫉妬しただけ」
「ふーん。嫉妬する要素何も無いのに?」
「ナマエと一緒にいられるってだけで、オレには羨ましいよ」
「へぇ」
「ナマエは……」
「ん?」
「オレが別の女と一緒に過ごしても、何とも思わない?」
「別に。付き合ってるわけじゃないし」
「なら、いつになったらオレの事だけ見てくれる?」
「今はクロロの事最優先で動いてるよ?」
「そういう意味じゃない」
明らかに不満気にクロロは言った。
「……解ってる。けど、今はこれで満足してくれないかな?」
「オレもそう気が長い方じゃないんだ」
「うん」
「我慢し切れなくなったら、無理矢理自分のモノにするかも知れない」
「けど、クロロはそんな事しないって解ってる」
『これでも?』と言うと、クロロはナマエを床に縫い付けていた。
「オレは……ナマエをオレだけのモノにしたい」
「……私はモノじゃない」
ナマエはクロロから視線を外して呟いた。そんなナマエの両手を頭の上で纏め、片手で縫い付けるクロロ。空いたもう片方の手でナマエの顔に触れ、自身と視線を合わせようとするも、ナマエは頑なにそれを拒否した。
「モノ扱いする様な人とは付き合いたくない」
「ごめん。なら言い方を変える。どうすればオレだけを見てくれる?」
「どうすれば――か。それは私にも判らない。今は個々じゃなく、全体を見てないと駄目な気がするんだ」
『だから、クロロの想いにはまだ答えられない』と、そう言いながらナマエは困った様に笑った。
「クロロのしたい様にしてもいいよ。でも、心底クロロの事だけを考えるってのは無理。それでも良いなら、お好きにどうぞ?」
諦め半分で告げるナマエに、クロロは拘束している手を解いた。
「オレはさ、無理矢理自分だけを見せたい訳じゃない。そこだけは勘違いしないで」
ナマエの頬を撫でながら、クロロは悲しそうに表情を歪ませた。
クロロと気不味い雰囲気になってしまったが、ナマエはその空気を変える事無くG・Iへと戻って行った。後に残されたクロロは1人、ナマエを想って苦悩する日々を送る事となった。
「グリードアイランドへようこそ」
G・Iへ戻ると、まずはイータが最初の頃の様に出迎えてくれた。
「おお、あなたはもしやナマエ様では?」
「うん」
「ゲームの説明を聞きますか?」
「大丈夫」
(イータも大変だなぁ)
そんな事を思いながら、シソの木がある平原へと戻って来たナマエ。
平原で【バインダー】を出し、【磁力】を取り出す。