G・I
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ウインクして見せるヒソカを無視し、ナマエはG・Iの入っているゲーム機をマジマジと見ていた。ゲーム機自体がオーラで覆われており、すでにメモリーカードは1枚差さっている状態。ヒソカと2人で行くのであれば、マルチタップが必要である。
「ヒソカ、マルチタップと指輪持ってきてる?」
「マルチタップと指輪?あるけど♦」
「マジ?!流石はヒソカ!」
「喜んで貰えて良かったよ♥」
「じゃあ、早速だけど行こうか」
目を見開き『もう?』と小首を傾げるヒソカに、『早く済ませたいから』と告げるナマエ。
動き易い服装に着替えたナマエは、【白虎(びゃっこ)】を出現させ早速ゲーム機の前に座った。
「さて、【発】すればいいんだっけ?」
「ああ。わざわざこの虎を置いて行く必要があるのか?」
「心配だからね。じゃ、先に行くわ」
「ナマエ」
【発】をしようとした所で、ナマエはクロロに呼び止められた。何事かと振り向くと、瓦礫に座っていたクロロが直ぐ隣にしゃがみ込んでいた。
「何?クロロ」
「行ってらっしゃい」
そう言うと、クロロはナマエの唇に軽いキスを落とした。驚いたナマエが目を瞠っていると、クロロはクツクツと笑った。
「そんな顔をするなよ。行かせたくなくなる」
「……いきなりは止めて」
「いきなりじゃなかったら良かったの?」
「…………人前では止めて」
「くく、ごめん。でも、『虫除け』はしないとな」
ナマエの頭をポンポン叩き、クロロは悪びれもなく笑った。ナマエは頬を膨らませて抗議したが、無駄に終わった。
顔を赤らめたまま、ナマエは『行ってくるね』と呟き、G・Iへと姿を消した。
「おや♦本当に消えた♠」
「ああ。消えたな」
「それにしても、クロロ♣」
「何だ?」
「ボクの前でナマエにあんな事して、どういうつもりだい?」
「言っただろ?『虫除け』だ」
ヒソカの問い掛けに鼻で笑いながらクロロは答えた。そんなクロロに対し、ヒソカは『クロロも変わったね♣』と言い残し、G・Iへと消えた。
ナマエがゲーム機に【発】をした直後、幾何学模様の部屋へと飛ばされていた。
道なりにその空間を進むと、大きな広間の様な部屋に出た。
「G ・Iへようこそ……」
そこには1人の少女:イータがいた。
「まずは、プレイヤー名の登録をお願い致します」
「ナマエ、で」
「ナマエ様ですね」
「それでは、これよりゲームの説明を致します。ナマエ様、ゲームの説明を聞きますか?」
「いや、止めとく。早くここから出してくれないかな?後が閊えてるから」
「かしこまりました。それでは、御健闘をお祈りいたします。そちらの階段からどうぞ」
イータの言葉に呼応するかの様に、イータの右横に下へと通じる階段が現れた。
ナマエがその階段を降りて行くと、見渡す限りの平原へと辿り着いた。
「こうして見ると……広大だなぁ」
(……見られているな)
人影はないが、視線を感じる。辺りを見渡すも、近場に気配はない。
(【円】使っても良いけど……無駄だろうなぁ)
「何をしているんだい?」
「……ヒソカ、早かったね」
「うん♣説明聞かずに来たからね♠」
そう言うヒソカも、視線に気付いて辺りを見回していた。
「見られているね♦」
「そだね。まあ、気にせず行こうか」
「行くって、何処へだい?」
「あっち。視線の元へ乗り込む」
「くくくっ♠面白そうだ♥」
楽しそうに笑うヒソカを横目に、ナマエは指差した方向へ向かい歩き出した。
何もない平原を只管歩く事数十分。漸く1つの街へ着いた2人。街の名前はアントキバ。懸賞の街だった。
「ここが目的地かい?」
「いや、目的地はないよ」
「?」
「ヒソカ、マルチタップと指輪持ってきてる?」
「マルチタップと指輪?あるけど♦」
「マジ?!流石はヒソカ!」
「喜んで貰えて良かったよ♥」
「じゃあ、早速だけど行こうか」
目を見開き『もう?』と小首を傾げるヒソカに、『早く済ませたいから』と告げるナマエ。
動き易い服装に着替えたナマエは、【白虎(びゃっこ)】を出現させ早速ゲーム機の前に座った。
「さて、【発】すればいいんだっけ?」
「ああ。わざわざこの虎を置いて行く必要があるのか?」
「心配だからね。じゃ、先に行くわ」
「ナマエ」
【発】をしようとした所で、ナマエはクロロに呼び止められた。何事かと振り向くと、瓦礫に座っていたクロロが直ぐ隣にしゃがみ込んでいた。
「何?クロロ」
「行ってらっしゃい」
そう言うと、クロロはナマエの唇に軽いキスを落とした。驚いたナマエが目を瞠っていると、クロロはクツクツと笑った。
「そんな顔をするなよ。行かせたくなくなる」
「……いきなりは止めて」
「いきなりじゃなかったら良かったの?」
「…………人前では止めて」
「くく、ごめん。でも、『虫除け』はしないとな」
ナマエの頭をポンポン叩き、クロロは悪びれもなく笑った。ナマエは頬を膨らませて抗議したが、無駄に終わった。
顔を赤らめたまま、ナマエは『行ってくるね』と呟き、G・Iへと姿を消した。
「おや♦本当に消えた♠」
「ああ。消えたな」
「それにしても、クロロ♣」
「何だ?」
「ボクの前でナマエにあんな事して、どういうつもりだい?」
「言っただろ?『虫除け』だ」
ヒソカの問い掛けに鼻で笑いながらクロロは答えた。そんなクロロに対し、ヒソカは『クロロも変わったね♣』と言い残し、G・Iへと消えた。
ナマエがゲーム機に【発】をした直後、幾何学模様の部屋へと飛ばされていた。
道なりにその空間を進むと、大きな広間の様な部屋に出た。
「G ・Iへようこそ……」
そこには1人の少女:イータがいた。
「まずは、プレイヤー名の登録をお願い致します」
「ナマエ、で」
「ナマエ様ですね」
「それでは、これよりゲームの説明を致します。ナマエ様、ゲームの説明を聞きますか?」
「いや、止めとく。早くここから出してくれないかな?後が閊えてるから」
「かしこまりました。それでは、御健闘をお祈りいたします。そちらの階段からどうぞ」
イータの言葉に呼応するかの様に、イータの右横に下へと通じる階段が現れた。
ナマエがその階段を降りて行くと、見渡す限りの平原へと辿り着いた。
「こうして見ると……広大だなぁ」
(……見られているな)
人影はないが、視線を感じる。辺りを見渡すも、近場に気配はない。
(【円】使っても良いけど……無駄だろうなぁ)
「何をしているんだい?」
「……ヒソカ、早かったね」
「うん♣説明聞かずに来たからね♠」
そう言うヒソカも、視線に気付いて辺りを見回していた。
「見られているね♦」
「そだね。まあ、気にせず行こうか」
「行くって、何処へだい?」
「あっち。視線の元へ乗り込む」
「くくくっ♠面白そうだ♥」
楽しそうに笑うヒソカを横目に、ナマエは指差した方向へ向かい歩き出した。
何もない平原を只管歩く事数十分。漸く1つの街へ着いた2人。街の名前はアントキバ。懸賞の街だった。
「ここが目的地かい?」
「いや、目的地はないよ」
「?」