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ナマエ

怒りを露わにしたナマエは、【貴人(きじん)】を呼び出す。
「【貴人】、私達に敵意を向けてる奴等の動きを止めて」
すると、ナマエ達を取り囲んでいた男達の動きがピタリと止まった。
「何っ!?動けない??!」
「ど……どうなってんだよ!アニキ!!」
「【青龍(せいりゅう)】」
ナマエが呼びかけると、大気中の水分が圧縮され、空中に大小様々な水の球体が現れた。
その様子に、男達の顔には恐怖の色が見え隠れしていた。
「ひぃ……」
「ばっ……化け物っ!」
「【化け物】、ね……人を【化け物】扱いするとは、良い度胸してるね。褒めてあげる」
クスクス笑いながら、ナマエは出現させた水球を動かし始めた。
「さっきも言ったけど、急所知らないから――もがき苦しみながら死ねよ?」
ナマエがそう言うと、球体状に現れた水は男達の顔を覆い尽くした。
男達は頭全体を水で覆われ、空気を求めもがき苦しんでいる。その様を、ナマエは目を細めて見ていた。
「地上で溺れる気分はどう?怖いでしょ。アンタ等が今まで襲った人達の恐怖に比べたら、こんなの序の口」
『せいぜい苦しみながら死ね』、そう言うとナマエはクロロの元へと歩き出した。
「【玄武】、【勾陳】戻っていいよ」
ナマエの声に、クロロを覆っていた結界と手にしていた小太刀が消えた。
「案外、酷い事もするんだね」
「酷い?ベンズナイフで応戦しようとしたクロロに言われたくないな」
「……気付いてたの?」
「当たり前でしょ。そこまで余裕ないと思われてたんなら、心外だよ」
「自分の身は自分で守れって言われるかと思ったからさ」
「そんな事言うなら、最初からクロロの事守るって言わないよ」
呆れた様に溜息を吐いたナマエに、クロロは苦笑した。
ナマエが振り返ると、襲ってきた男達は皆倒れ、事切れていた。
「【青龍】有難う、戻って。【朱雀】、コイツ等を浄化して」
ナマエが呟くと、水球が消え紅の炎が変わりに男達を包み込んだ。
「浄化?」
「そう、魂の浄化。最後の情け、だね」
「殺しておいて、情けってのはないと思うけど」
「そうだね。でも、来世ではこんな下らないマネしない様に魂を【朱雀】に運んで貰うの」
「そういう使い方出来るの?」
「【朱雀】はこういう使い方しか出来ないんだよ」
ナマエって、本当に放出系?」
「それはクロロも確かめたでしょ」
男達の浄化も終わり、ナマエは【異人の夜(ナイトメア)】を解除し先に歩き出した。

先に進む程、こうした襲撃の回数も増えていった。クロロもベンズナイフで応戦しようとするも、全てナマエに止められていた。
そんな日々が続いたある日、ナマエ達2人はヨークシンから東にある海岸沿いの街へと辿り着いた。
「さて……ここからは船使わないと無理そうだね」
「そうだな」
宿屋の部屋で近隣の地図を見ながら、今後の事を話し合っている2人。その地図では、この街の東は暫く海が続いている状態だった。
「んー……明日にでも船をチャーターするか」
「飛行船じゃなく?」
「ちょっと思い当たるフシがあってね。当たってたらヒソカ呼ぶから」
「ヒソカを?」
ヒソカの名前を出した途端に、クロロの機嫌が悪くなった。眉間に皺を寄せ、ナマエを睨みつけるクロロ。
「そんな顔しても、決定事項だから」
「前から思ってたけど、何でアイツの連絡先を知ってるんだ?」
「団員全員の連絡先知ってるけど……ダメだった?」
きょとんとしたナマエだが、クロロの表情が変わらない事で暫し考えた。
「……嫉妬?」
「だとしたら、悪い?」
「連絡先の交換位で嫉妬しないでよ……」
「ヒソカとイルミはナマエに興味を持ってるからね」
「私は興味無いんだけどね」
「向こうはそういうの関係ないと思うよ」
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