ヨークシン
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「もう一度パクノダと代われ」
『もしもし』
「これから場所を言う。繰り返すが、1人で来い。場所は――リンゴーン空港。8時までに来い」
クラピカがパクノダに指示を出し終わった後、クロロがポツリと漏らした言葉にクラピカは激昂した。
「貴様……!!」
「もう一度言ってやろうか?オレにとってこの状態は、昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらない平穏な物だ」
クロロが再度発した言葉に、クラピカはクロロの顔面を殴りつけた。しかし、クロロは殴られてもなお、口元を緩める。その態度に触発され、クラピカは何度もクロロの顔面を殴った。
「クラピカ!!」
「良い男が台無しだね、クロロ」
「フッ……惚れたか?」
「全然」
「冷静になれ!!らしくねーぞ!!状況は五分!!何にも進展してねーんだ」
「五分!?お前もとんだピント外れだな。前提がまず間違っているよ、お前達は。オレに人質としての価値などない」
「これ以上下らん戯言を並べるなら、もう一度口を塞ぐぞ」
「ウソじゃないわ。彼が言ってるのは、全て本当」
「そういう事だ。これは事実。追い詰められているのは、お前達の方だ」
「どういう事だ!?」
「彼の心音は至って平常。動揺は微塵もないの。死への不安・恐怖・虚偽の不協和音、何も無いわ。恐らく『死なない』と思ってるんじゃない……!!この音は……死を受け入れている音……!!死を毎日側に在るものとして……享受してる音……もう嫌!もう聞きたくない。その人の音も!!貴方の音も!!」
「センリツ……!」
「……」
センリツは耳を塞ぎ、2人の音が聞こえない様に蹲った。
「彼は本当に『自分には人質の価値がない』と思っている。でも、彼がリーダーだという事も事実!!」
「お前は……お前等は一体……」
「蜘蛛さ」
「蜘蛛だよ」
「5年程前……『緋の眼』のクルタ族を虐殺した時、既にお前はリーダーだったのか?」
【律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)】を発動し、クロロに問うクラピカ。
「答えろ」
「それが――ウボォーを殺した鎖か?ウボォーは最期に、何と言っていた?」
「覚えていないな。私の質問に答えろ!」
「ウソだな。だろ?お仲間さん。気持ちは分かる。オレも同じだ。お前に話す事等何もない」
「クラピカ!!挑発だ!!乗るな!!」
「…………」
レオリオの声に、クラピカは動揺し【律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)】を解除した。
その手で再びクロロの携帯を触り始めた。
やがてクロロを乗せた車はリンゴーン空港へと着き、1機の飛行船へと乗り込んだ。
「クロロ」
「何だ?」
「あんまりクラピカを刺激しないでよ……」
「挑発に乗る方が悪い」
「今はそのお利口なお口を閉めましょうねー?クロロさん」
「断ったら?」
「こうする」
ナマエはクロロを引き寄せると、その唇を自身の唇で塞いだ。直ぐに離れたとはいえ、ナマエからの初めてのキスにクロロは動揺していた。
「なっ……」
「鉄臭ぇ……」
クロロの血が付いた自身の唇を舐めるナマエ。その様子を見たレオリオが叫んだ。
「ナマエ!?お前そいつとそーゆー関係だったのかよ??」
「だとしたら……何?」
「マジかよ?!お前、男見る目無さ過ぎだぞ!!」
「うっさいなぁ……レオリオには関係ないでしょ」
「いやいや、オレは友達としてだな――」
「少し黙れ、レオリオ」
クラピカからの冷たい視線に、レオリオは言葉を噤んだ。
「第3航空路に飛行船が停まっている。乗ったら入口付近で待機しろ」
クラピカは飛行船からパクノダに指示を出し、パクノダが乗った事を確認すると飛行船を発進させた。
飛行船が空高く飛び上がった事を確認してから、クラピカとセンリツはクロロを連れてパクノダの元へ向かった。ナマエは黙ってその後を付いて行き、両者の間に立った。
『もしもし』
「これから場所を言う。繰り返すが、1人で来い。場所は――リンゴーン空港。8時までに来い」
クラピカがパクノダに指示を出し終わった後、クロロがポツリと漏らした言葉にクラピカは激昂した。
「貴様……!!」
「もう一度言ってやろうか?オレにとってこの状態は、昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらない平穏な物だ」
クロロが再度発した言葉に、クラピカはクロロの顔面を殴りつけた。しかし、クロロは殴られてもなお、口元を緩める。その態度に触発され、クラピカは何度もクロロの顔面を殴った。
「クラピカ!!」
「良い男が台無しだね、クロロ」
「フッ……惚れたか?」
「全然」
「冷静になれ!!らしくねーぞ!!状況は五分!!何にも進展してねーんだ」
「五分!?お前もとんだピント外れだな。前提がまず間違っているよ、お前達は。オレに人質としての価値などない」
「これ以上下らん戯言を並べるなら、もう一度口を塞ぐぞ」
「ウソじゃないわ。彼が言ってるのは、全て本当」
「そういう事だ。これは事実。追い詰められているのは、お前達の方だ」
「どういう事だ!?」
「彼の心音は至って平常。動揺は微塵もないの。死への不安・恐怖・虚偽の不協和音、何も無いわ。恐らく『死なない』と思ってるんじゃない……!!この音は……死を受け入れている音……!!死を毎日側に在るものとして……享受してる音……もう嫌!もう聞きたくない。その人の音も!!貴方の音も!!」
「センリツ……!」
「……」
センリツは耳を塞ぎ、2人の音が聞こえない様に蹲った。
「彼は本当に『自分には人質の価値がない』と思っている。でも、彼がリーダーだという事も事実!!」
「お前は……お前等は一体……」
「蜘蛛さ」
「蜘蛛だよ」
「5年程前……『緋の眼』のクルタ族を虐殺した時、既にお前はリーダーだったのか?」
【律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)】を発動し、クロロに問うクラピカ。
「答えろ」
「それが――ウボォーを殺した鎖か?ウボォーは最期に、何と言っていた?」
「覚えていないな。私の質問に答えろ!」
「ウソだな。だろ?お仲間さん。気持ちは分かる。オレも同じだ。お前に話す事等何もない」
「クラピカ!!挑発だ!!乗るな!!」
「…………」
レオリオの声に、クラピカは動揺し【律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)】を解除した。
その手で再びクロロの携帯を触り始めた。
やがてクロロを乗せた車はリンゴーン空港へと着き、1機の飛行船へと乗り込んだ。
「クロロ」
「何だ?」
「あんまりクラピカを刺激しないでよ……」
「挑発に乗る方が悪い」
「今はそのお利口なお口を閉めましょうねー?クロロさん」
「断ったら?」
「こうする」
ナマエはクロロを引き寄せると、その唇を自身の唇で塞いだ。直ぐに離れたとはいえ、ナマエからの初めてのキスにクロロは動揺していた。
「なっ……」
「鉄臭ぇ……」
クロロの血が付いた自身の唇を舐めるナマエ。その様子を見たレオリオが叫んだ。
「ナマエ!?お前そいつとそーゆー関係だったのかよ??」
「だとしたら……何?」
「マジかよ?!お前、男見る目無さ過ぎだぞ!!」
「うっさいなぁ……レオリオには関係ないでしょ」
「いやいや、オレは友達としてだな――」
「少し黙れ、レオリオ」
クラピカからの冷たい視線に、レオリオは言葉を噤んだ。
「第3航空路に飛行船が停まっている。乗ったら入口付近で待機しろ」
クラピカは飛行船からパクノダに指示を出し、パクノダが乗った事を確認すると飛行船を発進させた。
飛行船が空高く飛び上がった事を確認してから、クラピカとセンリツはクロロを連れてパクノダの元へ向かった。ナマエは黙ってその後を付いて行き、両者の間に立った。