ヨークシン
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「何があったの?」
「ナマエ、遅かったね」
「昨日飲み過ぎたからね……で、何があったの?」
「団長が撤退命令を出したのよ」
「それで?」
「ノブナガがキレた」
「なる程ね」
クロロの側に向かって歩き出すナマエ。クロロはそんなナマエを一瞥すると、自身の隣の瓦礫を数回叩き視線をノブナガへと戻した。
「ノブナガ、オレの質問に答えろ。生年月日は?」
「……あ?」
「生まれた年だよ。いつだ?」
「9月8日だ。70年のな」
「血液型は?」
「Bだ」
「名前は?」
「ノブナガ=ハザマだ。知ってんだろ!!何なんだよ。次は何が知りて―んだ!?」
「いや、もういい。それをこの紙に書いてくれ」
ノブナガに1枚の紙を渡し、質問の答えを書くように促すクロロ。ナマエはそれをクロロの隣に腰掛け、眺めていた。
(【天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)】……ネオンの【能力】を盗んでたんだっけか)
「詩の形を借りた100%当たる予知能力だ。ある女から盗んだ。こっちはオレが占って貰ったもの。ナマエとウボォーの事など全く知らない女だ。オレ達がマフィアの競売を襲う事も、こいつに予言されてたわけだ。十老頭にファンがいたらしい」
「なる程。それで合点がいく」
「ノブナガのは、どんな占いが出たんですか?」
「自動書記と言ってな。オレには内容は分からない。ノブナガ本人に訊けよ」
無言で占い内容を読むノブナガ。
「?」
「ちなみに、占いは4~5つの4行詩から成る。それが今月の週毎に起こる事を予言してる」
「……」
「どうなんだ?ノブナガ」
「来週、恐らく5人死ぬな」
「誰だ?その5人って」
「知らねェよ。オレにゃさっぱり理解出来ねェ。かろうじて解るのは、2番目の詩。蜘蛛の手足が半分になるってとこ位だ。蜘蛛の手足はオレ達団員の事だろうから、半分って事はウボォーの他5人って事だろ?ま、ウボォーはナマエに助けられたがな」
「ちょっと見せて」
シズクとフランクリンが、ノブナガの占いを手に取り読む。
「オレの占いにも、同じ様に出ていた。多分、他の団員を占っても同じ様な結果が出るだろう」
「団長。ちょっとあたし、占ってみて下さい」
クロロに占うよう促し、シズクは自身の占い結果を見た。
「やっぱりそうだ。来週死ぬの、あたしです」
「マジか?」
「うん。だって、2週目までしか占い無いもん。あとね、パクノダとシャルナークも死ぬよ。緋の眼ってのが誰なのか判んないけど」
「何で判る?」
「これね、暦の月が団員の番号を表してるみたい。霜月は11月。ウボォーの団員番号ね」
「その通り。菊が9で葉が8で、涸れるが6をそれぞれ暗示している。さらに、涸れ落ちるが枯れ落ちると掛かり、死を示すとみていいだろう」
「緋の眼はオレ達の誰かじゃない。十中八九、鎖野郎の事だろう」
「!」
「緋の眼……思い出した。目が赤くなる連中ね」
「生き残りがいたということか」
「そいつも死ぬって事か?」
「分からんぜ。血だらけで地に臥してるだけじゃあ」
「……」
「これで分かったろ?ノブナガ。このまま鎖野郎と闘り合うと被害が大きい。戦力半減だよ?オレやノブナガの【能力】はいくらでも代わりがきくけど、シズクとパクノダはレアなんだ。旅団として失う訳にはいかない」
「今日が9月の第一周目の土曜日。今日中にホームに戻れば、来週鎖野郎に会う事はまず無いだろう。悪い予言を回避するチャンスが与えられてる所が、この予知能力の最大の利点だ。オレ達がこの地を離れて鎖野郎と戦いさえしなければ、逆に100%この予言は成就しない」
「…………」
「ノブナガ」
クロロの声に、それまで下げていた顔を上げるノブナガ。
「お前やウボォーは特攻だ。死ぬのも仕事の1つに含まれる。お前等、進んで捨て石になる事を選んだんじゃなかったか?」
「…………そうだ」
「シズク・パク・シャルは主に情報・処理部隊。オレ達全身の行動を補佐する生命線だ。こいつ等の楯になって守るのが、お前の役目じゃないのか?違うか?」
「…………」
「ナマエ、遅かったね」
「昨日飲み過ぎたからね……で、何があったの?」
「団長が撤退命令を出したのよ」
「それで?」
「ノブナガがキレた」
「なる程ね」
クロロの側に向かって歩き出すナマエ。クロロはそんなナマエを一瞥すると、自身の隣の瓦礫を数回叩き視線をノブナガへと戻した。
「ノブナガ、オレの質問に答えろ。生年月日は?」
「……あ?」
「生まれた年だよ。いつだ?」
「9月8日だ。70年のな」
「血液型は?」
「Bだ」
「名前は?」
「ノブナガ=ハザマだ。知ってんだろ!!何なんだよ。次は何が知りて―んだ!?」
「いや、もういい。それをこの紙に書いてくれ」
ノブナガに1枚の紙を渡し、質問の答えを書くように促すクロロ。ナマエはそれをクロロの隣に腰掛け、眺めていた。
(【天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)】……ネオンの【能力】を盗んでたんだっけか)
「詩の形を借りた100%当たる予知能力だ。ある女から盗んだ。こっちはオレが占って貰ったもの。ナマエとウボォーの事など全く知らない女だ。オレ達がマフィアの競売を襲う事も、こいつに予言されてたわけだ。十老頭にファンがいたらしい」
「なる程。それで合点がいく」
「ノブナガのは、どんな占いが出たんですか?」
「自動書記と言ってな。オレには内容は分からない。ノブナガ本人に訊けよ」
無言で占い内容を読むノブナガ。
「?」
「ちなみに、占いは4~5つの4行詩から成る。それが今月の週毎に起こる事を予言してる」
「……」
「どうなんだ?ノブナガ」
「来週、恐らく5人死ぬな」
「誰だ?その5人って」
「知らねェよ。オレにゃさっぱり理解出来ねェ。かろうじて解るのは、2番目の詩。蜘蛛の手足が半分になるってとこ位だ。蜘蛛の手足はオレ達団員の事だろうから、半分って事はウボォーの他5人って事だろ?ま、ウボォーはナマエに助けられたがな」
「ちょっと見せて」
シズクとフランクリンが、ノブナガの占いを手に取り読む。
「オレの占いにも、同じ様に出ていた。多分、他の団員を占っても同じ様な結果が出るだろう」
「団長。ちょっとあたし、占ってみて下さい」
クロロに占うよう促し、シズクは自身の占い結果を見た。
「やっぱりそうだ。来週死ぬの、あたしです」
「マジか?」
「うん。だって、2週目までしか占い無いもん。あとね、パクノダとシャルナークも死ぬよ。緋の眼ってのが誰なのか判んないけど」
「何で判る?」
「これね、暦の月が団員の番号を表してるみたい。霜月は11月。ウボォーの団員番号ね」
「その通り。菊が9で葉が8で、涸れるが6をそれぞれ暗示している。さらに、涸れ落ちるが枯れ落ちると掛かり、死を示すとみていいだろう」
「緋の眼はオレ達の誰かじゃない。十中八九、鎖野郎の事だろう」
「!」
「緋の眼……思い出した。目が赤くなる連中ね」
「生き残りがいたということか」
「そいつも死ぬって事か?」
「分からんぜ。血だらけで地に臥してるだけじゃあ」
「……」
「これで分かったろ?ノブナガ。このまま鎖野郎と闘り合うと被害が大きい。戦力半減だよ?オレやノブナガの【能力】はいくらでも代わりがきくけど、シズクとパクノダはレアなんだ。旅団として失う訳にはいかない」
「今日が9月の第一周目の土曜日。今日中にホームに戻れば、来週鎖野郎に会う事はまず無いだろう。悪い予言を回避するチャンスが与えられてる所が、この予知能力の最大の利点だ。オレ達がこの地を離れて鎖野郎と戦いさえしなければ、逆に100%この予言は成就しない」
「…………」
「ノブナガ」
クロロの声に、それまで下げていた顔を上げるノブナガ。
「お前やウボォーは特攻だ。死ぬのも仕事の1つに含まれる。お前等、進んで捨て石になる事を選んだんじゃなかったか?」
「…………そうだ」
「シズク・パク・シャルは主に情報・処理部隊。オレ達全身の行動を補佐する生命線だ。こいつ等の楯になって守るのが、お前の役目じゃないのか?違うか?」
「…………」