ヨークシン
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クロロに睨まれ、仕方がなしにシャルナークはナマエを見て溜息を零す。
「ナマエー」
「んー?何、シャルー」
「何か歌ってよ」
「歌?」
「うん。盛り上がりそうなヤツとか」
「うー……」
「何でもいいよ。ナマエが好きなヤツで」
悩むナマエに、シャルナークはにこやかに笑う。
「んじゃ、アレにするー!」
そう言うと、ナマエはクロロに抱き付いたまま【異人の夜(ナイトメア)】を発動し、【大裳(たいも)】を喚び出した。
「何用ですかな?主様」
「音楽お願ーい」
「お安い御用です」
【大裳】が手を振ると、そこから音が流れ始めた。それに合わせてナマエは唄う。
「どれくらい感謝したって足りないから
あなたを全心で見つめ返す
太陽の光を浴びて輝く
夜空の月がそうしてるみたいに
雲の空 隠れるように彷徨う私に
光をぶつけてくれたね
ひとりきり閉ざした心こじ開け
私のすべてを受け止めてくれたんだ」
ナマエが唄い出すと、辺りがシンと静まり返った。
「どうしよう、どうしたらいい?
こんなにも“誰かを愛せる”って
涙が溢れ出す」
唄い終わっても、誰一人何も言わない。
「ほらー、下手だから気が進まなかったのに……シャル責任取ってよー!」
ナマエはむくれてシャルナークに手を伸ばそうとしたが、クロロがキツく抱き締めている為それは叶わなかった。
「ん?クロロ大丈夫ー?」
ナマエがクロロの顔を覗きこむと、クロロは泣いていた。
「大丈夫だ」
ナマエの頭を優しく撫でながら、もう片方の手で涙を拭うクロロ。
「ナマエの歌には驚かせられるな」
「どういう意味ー?」
「良い歌だったよ」
言いながら、クロロはナマエの頬にキスをする。
「有難うー!」
特に嫌がる素振りも見せずに、ナマエはクロロの首に抱き付いた。
「やっぱりアルコールが入ると甘えん坊になるね、ナマエって」
「どうでも良いから、シャル。どうにかしろ、と言ったはずだ」
「えー。オレ、これ以上案が浮かばないよ。団長がやっぱ責任持って面倒見なきゃ」
そう言うと、シャルナークは逃げる様に他のメンバーの所へと立ち去った。
「はぁ……」
「クロロ?溜息吐くと幸せが逃げるよー?」
「そう思うなら、あまりオレを困らせないでくれ……」
「クロロ、困ってるの?」
「ああ、困ってる」
眉を下げて困り顔になっているクロロを、ナマエは心配そうに見つめる。
「んー……ごめんね?」
「何故謝る?」
「私が困らせてるみたいだから?」
「疑問形か……」
「だって、他に思いつかないもん」
「……そうか」
愛おしそうにナマエの頭を撫でると、クロロはナマエを抱き上げた。
「部屋に戻るぞ」
「えー……」
「酒なら部屋に戻ってから付き合ってやる」
「なら良いやー」
そのままクロロに抱きつき、ナマエはクロロと共に部屋へと引き上げた。
クロロの部屋へとやって来た2人は、揃ってベッドに腰を掛けていた。
「ほら、お前はもう横になれ」
「いや」
「『いや』じゃない。団長命令だ」
「団員じゃないから、従う必要ないもんねー」
「まったく……オレを試しているのか?」
「?」
「聞き分けのないガキか?」
「ガキでいいもん」
「ったく……抱くぞ?」
「何でー?」
「惚れた女が甘えてくるんだ。抱きたくもなるだろう?」
「そうなんだー。でも、それも嫌ー」
頬を緩めて笑っているナマエを、クロロはベッドに縫い付けた。
「……ここまで煽っておいて、それは無いだろ?」
「……痛いよ、クロロ」
「逃げられない様に、力を入れてるからな」
「いつから……」
「何だ?」
「いつからバレてたの?」
「ナマエー」
「んー?何、シャルー」
「何か歌ってよ」
「歌?」
「うん。盛り上がりそうなヤツとか」
「うー……」
「何でもいいよ。ナマエが好きなヤツで」
悩むナマエに、シャルナークはにこやかに笑う。
「んじゃ、アレにするー!」
そう言うと、ナマエはクロロに抱き付いたまま【異人の夜(ナイトメア)】を発動し、【大裳(たいも)】を喚び出した。
「何用ですかな?主様」
「音楽お願ーい」
「お安い御用です」
【大裳】が手を振ると、そこから音が流れ始めた。それに合わせてナマエは唄う。
「どれくらい感謝したって足りないから
あなたを全心で見つめ返す
太陽の光を浴びて輝く
夜空の月がそうしてるみたいに
雲の空 隠れるように彷徨う私に
光をぶつけてくれたね
ひとりきり閉ざした心こじ開け
私のすべてを受け止めてくれたんだ」
ナマエが唄い出すと、辺りがシンと静まり返った。
「どうしよう、どうしたらいい?
こんなにも“誰かを愛せる”って
涙が溢れ出す」
唄い終わっても、誰一人何も言わない。
「ほらー、下手だから気が進まなかったのに……シャル責任取ってよー!」
ナマエはむくれてシャルナークに手を伸ばそうとしたが、クロロがキツく抱き締めている為それは叶わなかった。
「ん?クロロ大丈夫ー?」
ナマエがクロロの顔を覗きこむと、クロロは泣いていた。
「大丈夫だ」
ナマエの頭を優しく撫でながら、もう片方の手で涙を拭うクロロ。
「ナマエの歌には驚かせられるな」
「どういう意味ー?」
「良い歌だったよ」
言いながら、クロロはナマエの頬にキスをする。
「有難うー!」
特に嫌がる素振りも見せずに、ナマエはクロロの首に抱き付いた。
「やっぱりアルコールが入ると甘えん坊になるね、ナマエって」
「どうでも良いから、シャル。どうにかしろ、と言ったはずだ」
「えー。オレ、これ以上案が浮かばないよ。団長がやっぱ責任持って面倒見なきゃ」
そう言うと、シャルナークは逃げる様に他のメンバーの所へと立ち去った。
「はぁ……」
「クロロ?溜息吐くと幸せが逃げるよー?」
「そう思うなら、あまりオレを困らせないでくれ……」
「クロロ、困ってるの?」
「ああ、困ってる」
眉を下げて困り顔になっているクロロを、ナマエは心配そうに見つめる。
「んー……ごめんね?」
「何故謝る?」
「私が困らせてるみたいだから?」
「疑問形か……」
「だって、他に思いつかないもん」
「……そうか」
愛おしそうにナマエの頭を撫でると、クロロはナマエを抱き上げた。
「部屋に戻るぞ」
「えー……」
「酒なら部屋に戻ってから付き合ってやる」
「なら良いやー」
そのままクロロに抱きつき、ナマエはクロロと共に部屋へと引き上げた。
クロロの部屋へとやって来た2人は、揃ってベッドに腰を掛けていた。
「ほら、お前はもう横になれ」
「いや」
「『いや』じゃない。団長命令だ」
「団員じゃないから、従う必要ないもんねー」
「まったく……オレを試しているのか?」
「?」
「聞き分けのないガキか?」
「ガキでいいもん」
「ったく……抱くぞ?」
「何でー?」
「惚れた女が甘えてくるんだ。抱きたくもなるだろう?」
「そうなんだー。でも、それも嫌ー」
頬を緩めて笑っているナマエを、クロロはベッドに縫い付けた。
「……ここまで煽っておいて、それは無いだろ?」
「……痛いよ、クロロ」
「逃げられない様に、力を入れてるからな」
「いつから……」
「何だ?」
「いつからバレてたの?」