ヨークシン
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アジトにいる団員の視線を一身に浴びたナマエは、少し考えてから答えた。
「嫌いじゃない」
「それって、好きって事じゃないのかい?」
「好きとは若干違うかな、ヒソカ。信頼はしてるけど、今は【家族】としか思ってないし」
『【家族】として、皆の事好きだよ?』と続けるナマエに、その場の雰囲気が和んでいた。
そこにパクノダ・マチ・ノブナガ・フィンクスがゴンとキルアを連れて来た事で空気が張り詰めたものに変わった。
「あっ」
「何だ?顔見知りでもいるか?」
「あ~いや……」
キルアはシズクとナマエを見て何かを思いついた。
「あ!ナマエとあの時の女!!」
「何だ、ナマエとシズクの知り合いか?」
「うん。ハンター試験の同期」
「ほォ……おめェ等、ハンター試験受けたのか?」
「うん!今年の試験で一緒だったんだ」
「今年って事は……ヒソカも受けてたよね?」
シャルナークの問い掛けに、ヒソカは一瞬考えてから答えた。
「ボクは知らないな♦他の受験生に興味無かったし♠」
「シズクは?」
「ううん。全然」
「ああ……思い出した腕相撲してた子供ね」
「何だっけ、それ」
「お前一昨日、あの子供と腕相撲して負けただろ」
「ムリね。シズクは一度忘れた事思い出さない」
「ウソだよ。いくらあたしでも、子供には負けないよ」
「いやその時お前、右手でやったから」
「なんで?あたし、左利きだよ」
「……いや、いい。オレの勘違いだった」
「ほォ。オメェ、シズクとやって勝ったのか?」
「うん」
「まさか旅団の人だとは思わなかったなァ。ナマエも蜘蛛の関係者だったとは知らなかった」
「蜘蛛は【家族】なんだよ、キルア」
優しく微笑むナマエを見て、キルアは一末の不安を覚えた。
「よし、オレと勝負だ」
ノブナガはゴンに向かって、髪を結びながら言い出した。
ダンッという大きな音が仮宿内に響き渡る。ノブナガとゴンの周りには他の旅団員達が集まっていた。
「……」
「もう一度。レディ……ゴッ」
ゴンは力を入れるが、ノブナガの手は動かない。
ダン!!という音と共に、ゴンの手は叩きつけられている。
「もう一度」
「なァ、オレぁ旅団の中で腕相撲、何番目に強いかね?」
「7~8番ってとこじゃねーか?」
「弱くもないけど。強くもないね」
「――でよ、一番強ェのがそこに居るウボォーギンて男なんだが、こいつが鎖野郎にやられたらしくてな」
「だからそんな奴知らないって言ってんだろ?」
「おい、ガキ。次に許可なく喋ったらぶっ殺すぞ」
ズギャという音がしたかと思えば、ゴンの手は台座に叩き付けられていた。
「こいつァ強化系でな。竹を割ったようなガチンコ好きの単細胞だ。その反面、時間に煩くてよォ……よく遅刻が原因でオレやフランクリンと喧嘩になったが、オレは素の殴り合いじゃボコられっ放しだった。旅団設立前からの付き合いだ。オレが誰より良く知ってる。あいつが戦って負けるわけがねェ。汚ねェ罠にかけられたに決まってる!!絶対に許さねえ。何人ぶっ殺してでも探し出す」
泣き出すノブナガ。そのノブナガは手に力を込め、ゴンの手はギリギリという音を立てていた。
「鎖野郎はオレ達に強い恨みを持っている。最近、マフィアのノストラード組に雇われた人物だ」
ノブナガの言葉に、キルアは何かに気付いた。
「直接知らなくても、噂で聞いたりしてねーか良く思い出せ。心当たりがあったら、今隠さず全部喋れよ」
「知らないね。たとえ知っててもお前らなんかに教えるもんか」
「あ?」
「仲間のために泣けるんだね。血も涙もない連中だと思ってた」
「!?」
「だったら、何でその気持ちをほんの少し……ほんの少しだけでいいからお前らが殺した人達に、何で分けてやれなかったんだ!!」
激怒したゴンは、ドガッという音を立ててノブナガの手を台座に叩きつけた。
それを見たフェイタンは、ゴンを素早く押さえつけると左腕を捻り上げた。
「嫌いじゃない」
「それって、好きって事じゃないのかい?」
「好きとは若干違うかな、ヒソカ。信頼はしてるけど、今は【家族】としか思ってないし」
『【家族】として、皆の事好きだよ?』と続けるナマエに、その場の雰囲気が和んでいた。
そこにパクノダ・マチ・ノブナガ・フィンクスがゴンとキルアを連れて来た事で空気が張り詰めたものに変わった。
「あっ」
「何だ?顔見知りでもいるか?」
「あ~いや……」
キルアはシズクとナマエを見て何かを思いついた。
「あ!ナマエとあの時の女!!」
「何だ、ナマエとシズクの知り合いか?」
「うん。ハンター試験の同期」
「ほォ……おめェ等、ハンター試験受けたのか?」
「うん!今年の試験で一緒だったんだ」
「今年って事は……ヒソカも受けてたよね?」
シャルナークの問い掛けに、ヒソカは一瞬考えてから答えた。
「ボクは知らないな♦他の受験生に興味無かったし♠」
「シズクは?」
「ううん。全然」
「ああ……思い出した腕相撲してた子供ね」
「何だっけ、それ」
「お前一昨日、あの子供と腕相撲して負けただろ」
「ムリね。シズクは一度忘れた事思い出さない」
「ウソだよ。いくらあたしでも、子供には負けないよ」
「いやその時お前、右手でやったから」
「なんで?あたし、左利きだよ」
「……いや、いい。オレの勘違いだった」
「ほォ。オメェ、シズクとやって勝ったのか?」
「うん」
「まさか旅団の人だとは思わなかったなァ。ナマエも蜘蛛の関係者だったとは知らなかった」
「蜘蛛は【家族】なんだよ、キルア」
優しく微笑むナマエを見て、キルアは一末の不安を覚えた。
「よし、オレと勝負だ」
ノブナガはゴンに向かって、髪を結びながら言い出した。
ダンッという大きな音が仮宿内に響き渡る。ノブナガとゴンの周りには他の旅団員達が集まっていた。
「……」
「もう一度。レディ……ゴッ」
ゴンは力を入れるが、ノブナガの手は動かない。
ダン!!という音と共に、ゴンの手は叩きつけられている。
「もう一度」
「なァ、オレぁ旅団の中で腕相撲、何番目に強いかね?」
「7~8番ってとこじゃねーか?」
「弱くもないけど。強くもないね」
「――でよ、一番強ェのがそこに居るウボォーギンて男なんだが、こいつが鎖野郎にやられたらしくてな」
「だからそんな奴知らないって言ってんだろ?」
「おい、ガキ。次に許可なく喋ったらぶっ殺すぞ」
ズギャという音がしたかと思えば、ゴンの手は台座に叩き付けられていた。
「こいつァ強化系でな。竹を割ったようなガチンコ好きの単細胞だ。その反面、時間に煩くてよォ……よく遅刻が原因でオレやフランクリンと喧嘩になったが、オレは素の殴り合いじゃボコられっ放しだった。旅団設立前からの付き合いだ。オレが誰より良く知ってる。あいつが戦って負けるわけがねェ。汚ねェ罠にかけられたに決まってる!!絶対に許さねえ。何人ぶっ殺してでも探し出す」
泣き出すノブナガ。そのノブナガは手に力を込め、ゴンの手はギリギリという音を立てていた。
「鎖野郎はオレ達に強い恨みを持っている。最近、マフィアのノストラード組に雇われた人物だ」
ノブナガの言葉に、キルアは何かに気付いた。
「直接知らなくても、噂で聞いたりしてねーか良く思い出せ。心当たりがあったら、今隠さず全部喋れよ」
「知らないね。たとえ知っててもお前らなんかに教えるもんか」
「あ?」
「仲間のために泣けるんだね。血も涙もない連中だと思ってた」
「!?」
「だったら、何でその気持ちをほんの少し……ほんの少しだけでいいからお前らが殺した人達に、何で分けてやれなかったんだ!!」
激怒したゴンは、ドガッという音を立ててノブナガの手を台座に叩きつけた。
それを見たフェイタンは、ゴンを素早く押さえつけると左腕を捻り上げた。