ヨークシン
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「生きている価値の無い人間なんていない!誰かに必要とされている限り、その人に生きている価値はある!!」
ナマエの言葉に自身の過ちに気付いたのか、先に口を開いたのはウボォーギンだった。
「悪かった……だが、オレ達はこういう生き方しか出来ねェ…………」
「……知っている。しかし、もう二度とこんな事はするな」
「約束は出来ねェ」
「クソッ……私の気が変わらない内にさっさと目の前から消えろ!」
「……もう二度と会わない事を願うぜ」
「そうだな……もう二度と私の前に現れるな」
フラつきながらクラピカは背中を向けた。
「さぁ、帰ろうか」
「ああ。面倒かけたな」
「【家族】でしょ?ウボォー」
「そうだな!」
ウボォーギンの大きな手で頭を撫でられながら、ナマエはどこかスッキリした顔で笑った。
9月3日昼頃、ナマエはウボォーギンと共に仮宿に戻って来た。
「あ!ウボォー達が帰ってきた!!」
「おかえりなさい、ナマエ」
「おう!今戻ったぜ!」
「ただいま!」
「遅かったな」
シャルナークとシズクが出迎える中、クロロは瓦礫に腰を下ろし本を読みながら言った。
「まさか、手こずったのか?」
「うん」
「なっ!?ナマエも鎖使いとヤり合ったの?!」
「ヤり合ったというか、説得してきた」
「説得?どういう意味だ」
そこで漸く本から視線をあげたクロロはナマエを見つめて問いかけた。
「説明して貰おうか、ナマエ」
「……鎖使いは私の【友達】だった」
「ほお。それで?」
「ウボォーは【家族】だから、殺すなら私を先に殺すように言った。まぁ、実際はウボォーは一回死なせちゃったけど……」
「何だと?もう一度言ってみろ」
「ウボォーを一回死なせちゃった」
「その前だ」
「ウボォーを殺すなら、私を――」
ナマエが最後まで言う前に、乾いた音がしたかと思ったら頬がジンジンと痛んだ。
「クロロ……?」
「馬鹿な事を言うな」
「……馬鹿で良い。それで【家族】を守れるなら、馬鹿のままで良い」
ナマエの瞳からは、小さな雫が零れ落ちてきた。
「今の私には、蜘蛛が全て……蜘蛛を守る為なら――」
『何だってする!!』と叫ぶナマエ。その声に、その場にいた者は絶句した。
「何……言ってるの?ナマエ、もっと自分の命を大事にしなきゃ!」
「そうだよ!そんな事言っちゃ駄目だよ!!」
シャルナークとシズクが慌ててナマエを止めようとする。
「馬鹿で良いって言ったでしょ!?クロロに拾われてから……皆の事を知ってから、私の命は蜘蛛と共にあるって決まったの!」
「それは本心か?」
「……本心だよ」
「そうか……」
クロロはそれだけ言うと考え込んだ。
「解った。叩いて悪かったな。痛かっただろ?」
ナマエの叩いた頬を触りながら、呆れた様に訊くクロロ。
「大丈夫。こんなの痛みに入らないから」
「赤くなってるぞ」
「そりゃー、引っ叩かれたんだから当たり前でしょ」
「だよな……あまりオレを心配させる様な事は言わないでくれ」
懇願するような瞳で見つめてくるクロロに、ナマエはただ頷いて答えた。
その後、アジトにはフェイタン・ボノレノフ・フランクリン・ヒソカ・コルトピが戻って来たが、代わりにクロロが出掛けてしまった。
「一緒に行かなくて良かったの?」
「何で?」
シャルナークの疑問に、ナマエは疑問で返す。
「だって、団長1人で行かせると何するか判らないよ?」
「そうなんだ」
「『そうなんだ』って、他人事だなぁナマエは」
「だって、他人事でしょ」
「ナマエってさ、団長の事どう思ってるの?」
「あ、それオレも気になる!」
「あたしも気になる」
「じさいどう思てるね」
「え?」
「皆気になってるんだよ」
ナマエの言葉に自身の過ちに気付いたのか、先に口を開いたのはウボォーギンだった。
「悪かった……だが、オレ達はこういう生き方しか出来ねェ…………」
「……知っている。しかし、もう二度とこんな事はするな」
「約束は出来ねェ」
「クソッ……私の気が変わらない内にさっさと目の前から消えろ!」
「……もう二度と会わない事を願うぜ」
「そうだな……もう二度と私の前に現れるな」
フラつきながらクラピカは背中を向けた。
「さぁ、帰ろうか」
「ああ。面倒かけたな」
「【家族】でしょ?ウボォー」
「そうだな!」
ウボォーギンの大きな手で頭を撫でられながら、ナマエはどこかスッキリした顔で笑った。
9月3日昼頃、ナマエはウボォーギンと共に仮宿に戻って来た。
「あ!ウボォー達が帰ってきた!!」
「おかえりなさい、ナマエ」
「おう!今戻ったぜ!」
「ただいま!」
「遅かったな」
シャルナークとシズクが出迎える中、クロロは瓦礫に腰を下ろし本を読みながら言った。
「まさか、手こずったのか?」
「うん」
「なっ!?ナマエも鎖使いとヤり合ったの?!」
「ヤり合ったというか、説得してきた」
「説得?どういう意味だ」
そこで漸く本から視線をあげたクロロはナマエを見つめて問いかけた。
「説明して貰おうか、ナマエ」
「……鎖使いは私の【友達】だった」
「ほお。それで?」
「ウボォーは【家族】だから、殺すなら私を先に殺すように言った。まぁ、実際はウボォーは一回死なせちゃったけど……」
「何だと?もう一度言ってみろ」
「ウボォーを一回死なせちゃった」
「その前だ」
「ウボォーを殺すなら、私を――」
ナマエが最後まで言う前に、乾いた音がしたかと思ったら頬がジンジンと痛んだ。
「クロロ……?」
「馬鹿な事を言うな」
「……馬鹿で良い。それで【家族】を守れるなら、馬鹿のままで良い」
ナマエの瞳からは、小さな雫が零れ落ちてきた。
「今の私には、蜘蛛が全て……蜘蛛を守る為なら――」
『何だってする!!』と叫ぶナマエ。その声に、その場にいた者は絶句した。
「何……言ってるの?ナマエ、もっと自分の命を大事にしなきゃ!」
「そうだよ!そんな事言っちゃ駄目だよ!!」
シャルナークとシズクが慌ててナマエを止めようとする。
「馬鹿で良いって言ったでしょ!?クロロに拾われてから……皆の事を知ってから、私の命は蜘蛛と共にあるって決まったの!」
「それは本心か?」
「……本心だよ」
「そうか……」
クロロはそれだけ言うと考え込んだ。
「解った。叩いて悪かったな。痛かっただろ?」
ナマエの叩いた頬を触りながら、呆れた様に訊くクロロ。
「大丈夫。こんなの痛みに入らないから」
「赤くなってるぞ」
「そりゃー、引っ叩かれたんだから当たり前でしょ」
「だよな……あまりオレを心配させる様な事は言わないでくれ」
懇願するような瞳で見つめてくるクロロに、ナマエはただ頷いて答えた。
その後、アジトにはフェイタン・ボノレノフ・フランクリン・ヒソカ・コルトピが戻って来たが、代わりにクロロが出掛けてしまった。
「一緒に行かなくて良かったの?」
「何で?」
シャルナークの疑問に、ナマエは疑問で返す。
「だって、団長1人で行かせると何するか判らないよ?」
「そうなんだ」
「『そうなんだ』って、他人事だなぁナマエは」
「だって、他人事でしょ」
「ナマエってさ、団長の事どう思ってるの?」
「あ、それオレも気になる!」
「あたしも気になる」
「じさいどう思てるね」
「え?」
「皆気になってるんだよ」