ヨークシン
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「殺せ」
「ウボォー!!」
「来るな!ナマエ!!」
「ナマエ!?」
ウボォーギンとクラピカの視線が、ナマエに集中する。
「……せない」
「え?」
「ウボォーは死なせない!」
「ナマエ!お前も蜘蛛なのか!?」
「違う!でも、【仲間】なんだ!!」
「なら、ナマエも私の【敵】だな……」
「クラピカがそう思うなら、それで良い。でも!私は大切な【仲間】をみすみす殺させない!!クラピカにも、無駄な【殺し】をさせたくない!クラピカは大事な【友達】だから!!!」
「それが……それが何だと言うんだ!?」
クラピカの緋の眼が揺らぐ。
「私は同族を……【家族】を奪われたんだぞ!?」
「なら――私から【家族】を奪わないで!」
「【家族】?蜘蛛が【家族】だと言うのか?!」
「そうだよ!今の私には、唯一無二の【家族】だよ!!」
「信じられないな……何故こいつ等蜘蛛を【家族】と呼べる?!こいつ等は非道な集団だぞ!」
「そんなの関係ない!私には蜘蛛しかないの!!私の居場所は……蜘蛛しかないの!!!」
ナマエの悲痛な叫び声が木霊する。
「クラピカ……お願いだから、ウボォーから鎖を外して。それが出来ないなら…………私が外す!」
涙目になりながら、ナマエはクラピカを見据える。
「出来ない相談だな……」
そう言うと、クラピカは【律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)】をウボォーギンに刺し込んだ。
「ウボォー!!」
「答えろ!他の仲間は何処にいる?」
「くたばれ、バカが」
その言葉を最後に、ウボォーギンは吐血し倒れた。
「【朱雀(すざく)】……」
ナマエの呼び掛けに、真紅の炎が浮かび上がる。
「ウボォー……ちょっと待っててね?直ぐに終わらせる」
ウボォーギンの見開かれた目を閉じさせ、ナマエはクラピカに向き合った。
「何をする気だ?!ナマエ!!」
『出てきて、【六合(りくごう)】』とナマエが呟くと、ナマエの全身が淡い光に包まれた。
「激情に身を任せるのは簡単。でも、それで満足出来るの?後に残るのは――虚しさだけなんだよ?クラピカ」
諭すように語りかけるナマエに、クラピカの心情は揺れていた。
「癒してあげて」
ナマエの声に呼応した光は、クラピカを包んだ。
「何のつもりだ!?」
「【六合】は全てを癒す、平和や調和の象徴。例えそれが心に刻まれた深い傷でも、【六合】は和らげる事が出来る」
『完治させれないのが難点だけどね』とナマエは苦笑した。
やがてクラピカを包んでいた光が消え、その姿が視認出来るようになった。
「気分はどう?クラピカ」
「一体何を……したんだ!?」
クラピカの緋の眼は消えていた。それだけ、怒りの感情を抑える事が出来たのだろう。
「どう?【六合】の力は」
「何故だ……何故こんな事をする?!」
「許してとは言わない。確かに恨まれても仕方がない事をウボォー達はしてきた。それは否定しない。だけどこれ以上続けるなら――私はクラピカを許さない。地の果てまででも追って……クラピカを殺すと思う」
ナマエが『【勾陳(こうちん)】』と呟くと、その手には小太刀が現れた。
「諦めきれないなら――まずは私が相手になる!」
ナマエの言葉に、クラピカは項垂れた。それを確認すると、ナマエは【朱雀】に命じた。
「呼び戻して、【朱雀】」
【朱雀】はナマエの言葉を聞き届けると、ウボォーギンの身体を包み込んだ。
「がっ……うがぁあぁぁ!熱ぃ!!」
「生き返らせた――だと……?!」
「【朱雀】は物質の浄化・再生が出来る。それは殺された人間でも同じ。私が【物質】として認識したモノを再生出来る」
「何故助ける!?こんなやつ等、生きている価値はない!!」
「ウボォー!!」
「来るな!ナマエ!!」
「ナマエ!?」
ウボォーギンとクラピカの視線が、ナマエに集中する。
「……せない」
「え?」
「ウボォーは死なせない!」
「ナマエ!お前も蜘蛛なのか!?」
「違う!でも、【仲間】なんだ!!」
「なら、ナマエも私の【敵】だな……」
「クラピカがそう思うなら、それで良い。でも!私は大切な【仲間】をみすみす殺させない!!クラピカにも、無駄な【殺し】をさせたくない!クラピカは大事な【友達】だから!!!」
「それが……それが何だと言うんだ!?」
クラピカの緋の眼が揺らぐ。
「私は同族を……【家族】を奪われたんだぞ!?」
「なら――私から【家族】を奪わないで!」
「【家族】?蜘蛛が【家族】だと言うのか?!」
「そうだよ!今の私には、唯一無二の【家族】だよ!!」
「信じられないな……何故こいつ等蜘蛛を【家族】と呼べる?!こいつ等は非道な集団だぞ!」
「そんなの関係ない!私には蜘蛛しかないの!!私の居場所は……蜘蛛しかないの!!!」
ナマエの悲痛な叫び声が木霊する。
「クラピカ……お願いだから、ウボォーから鎖を外して。それが出来ないなら…………私が外す!」
涙目になりながら、ナマエはクラピカを見据える。
「出来ない相談だな……」
そう言うと、クラピカは【律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)】をウボォーギンに刺し込んだ。
「ウボォー!!」
「答えろ!他の仲間は何処にいる?」
「くたばれ、バカが」
その言葉を最後に、ウボォーギンは吐血し倒れた。
「【朱雀(すざく)】……」
ナマエの呼び掛けに、真紅の炎が浮かび上がる。
「ウボォー……ちょっと待っててね?直ぐに終わらせる」
ウボォーギンの見開かれた目を閉じさせ、ナマエはクラピカに向き合った。
「何をする気だ?!ナマエ!!」
『出てきて、【六合(りくごう)】』とナマエが呟くと、ナマエの全身が淡い光に包まれた。
「激情に身を任せるのは簡単。でも、それで満足出来るの?後に残るのは――虚しさだけなんだよ?クラピカ」
諭すように語りかけるナマエに、クラピカの心情は揺れていた。
「癒してあげて」
ナマエの声に呼応した光は、クラピカを包んだ。
「何のつもりだ!?」
「【六合】は全てを癒す、平和や調和の象徴。例えそれが心に刻まれた深い傷でも、【六合】は和らげる事が出来る」
『完治させれないのが難点だけどね』とナマエは苦笑した。
やがてクラピカを包んでいた光が消え、その姿が視認出来るようになった。
「気分はどう?クラピカ」
「一体何を……したんだ!?」
クラピカの緋の眼は消えていた。それだけ、怒りの感情を抑える事が出来たのだろう。
「どう?【六合】の力は」
「何故だ……何故こんな事をする?!」
「許してとは言わない。確かに恨まれても仕方がない事をウボォー達はしてきた。それは否定しない。だけどこれ以上続けるなら――私はクラピカを許さない。地の果てまででも追って……クラピカを殺すと思う」
ナマエが『【勾陳(こうちん)】』と呟くと、その手には小太刀が現れた。
「諦めきれないなら――まずは私が相手になる!」
ナマエの言葉に、クラピカは項垂れた。それを確認すると、ナマエは【朱雀】に命じた。
「呼び戻して、【朱雀】」
【朱雀】はナマエの言葉を聞き届けると、ウボォーギンの身体を包み込んだ。
「がっ……うがぁあぁぁ!熱ぃ!!」
「生き返らせた――だと……?!」
「【朱雀】は物質の浄化・再生が出来る。それは殺された人間でも同じ。私が【物質】として認識したモノを再生出来る」
「何故助ける!?こんなやつ等、生きている価値はない!!」