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「寒くないか?」
「大丈夫」
「そろそろ行くか」
「そうだね」
クロロに手を引かれ、ナマエは立ち上がった。
「有難う。さ、行こっか」
「ああ」
クロロは一瞬歩みを止め、振り返った。
「どうしたの?」
「何でもない。行こう、ナマエ」
無言のまま車まで戻り、乗り込んだ。車中でも暫く無言の時間が続いたが、それは重苦しい物ではなかった。
その後、クロロは手近なレストランへと入った。
「クロロってこういう店が好きだったの?」
何処にでもありそうな個人経営のレストラン。特に高級という訳でもなく、ごく一般的な店だった。
「そうだな。あの場所に行った帰りに良く立ち寄った事があるんだ」
「意外だなぁ」
「意外?」
「クロロって、ヒソカに負けず劣らず高級店を好むイメージがあったから」
「くくくっ。そういう店にも行くけど、オレはこういう店も好きだよ」
「そっか。クロロの意外な一面発見だね」
「惚れた?」
「それはない」
「強情だな」
「クロロは自信家だね」
「それがオレだからね。オレから自信を取ったら、何も残らないんじゃない?」
「そんな事ないよ」
「そう?」
「うん。クロロは自信家で高慢ちきだけど、そういうのを全部引っ括めてクロロなんだし」
「……優しいな、ナマエは」
「今頃気付いたの?」
ナマエはカラカラと笑いながらクロロを見た。クロロはそんなナマエを微笑ましく見つめていた。
お互いの瞳が重なり、クロロはナマエの手を取る。
「ナマエってさ」
「ん?」
「凄いと思うよ、色んな意味で」
「何それ?褒めてるの?」
「もちろん。本当はさ、怖いんだ」
「怖い?」
「うん。オレの本質を知ったら、ナマエがいなくなりそうでさ」
「……いなくならないよ。私の居場所は皆の居る彼処なんだから」
「そこは、オレのいる場所って言って欲しかったな」
「それはクロロの努力次第なんじゃないの?」
「え?」
「自信があるなら、振り向かせて見せてよ」
「!?」
「出来るって言わないの?」
「……出来るよ。やってみせるさ」
「それでこそクロロだよ」
にこやかに微笑むナマエに、クロロは一段と好意を持った。
「大丈夫」
「そろそろ行くか」
「そうだね」
クロロに手を引かれ、ナマエは立ち上がった。
「有難う。さ、行こっか」
「ああ」
クロロは一瞬歩みを止め、振り返った。
「どうしたの?」
「何でもない。行こう、ナマエ」
無言のまま車まで戻り、乗り込んだ。車中でも暫く無言の時間が続いたが、それは重苦しい物ではなかった。
その後、クロロは手近なレストランへと入った。
「クロロってこういう店が好きだったの?」
何処にでもありそうな個人経営のレストラン。特に高級という訳でもなく、ごく一般的な店だった。
「そうだな。あの場所に行った帰りに良く立ち寄った事があるんだ」
「意外だなぁ」
「意外?」
「クロロって、ヒソカに負けず劣らず高級店を好むイメージがあったから」
「くくくっ。そういう店にも行くけど、オレはこういう店も好きだよ」
「そっか。クロロの意外な一面発見だね」
「惚れた?」
「それはない」
「強情だな」
「クロロは自信家だね」
「それがオレだからね。オレから自信を取ったら、何も残らないんじゃない?」
「そんな事ないよ」
「そう?」
「うん。クロロは自信家で高慢ちきだけど、そういうのを全部引っ括めてクロロなんだし」
「……優しいな、ナマエは」
「今頃気付いたの?」
ナマエはカラカラと笑いながらクロロを見た。クロロはそんなナマエを微笑ましく見つめていた。
お互いの瞳が重なり、クロロはナマエの手を取る。
「ナマエってさ」
「ん?」
「凄いと思うよ、色んな意味で」
「何それ?褒めてるの?」
「もちろん。本当はさ、怖いんだ」
「怖い?」
「うん。オレの本質を知ったら、ナマエがいなくなりそうでさ」
「……いなくならないよ。私の居場所は皆の居る彼処なんだから」
「そこは、オレのいる場所って言って欲しかったな」
「それはクロロの努力次第なんじゃないの?」
「え?」
「自信があるなら、振り向かせて見せてよ」
「!?」
「出来るって言わないの?」
「……出来るよ。やってみせるさ」
「それでこそクロロだよ」
にこやかに微笑むナマエに、クロロは一段と好意を持った。