デート
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「本の虫だね、本当に。ご飯は食べる?」
「そうだな。頂くよ」
「分かった。じゃ、キリ良い所まで読んだら降りてきてね」
「分かった」
軽く身支度を整え、ナマエはクロロを残して調理場へと向かう。
(何が残ってたっけかなぁ……ま、余り物で適当に作ればいいか)
食事のメニューを考え、結局はいつもの様に【適当】に作る事にしたナマエはのんびりと歩いていた。
「おっ!ナマエ、起きたか!?」
「おはよー、ウボォーギン」
「おお。つか、いい加減『ウボォーギン』じゃなく『ウボォー』って呼べよ。他の奴等も愛称でいいんじゃねェか?」
「良いの?」
「当たり前だろ!お前はもう【仲間】だからな!!」
「分かった。じゃ、ウボォーご飯作るからまた後でね」
「おう!」
いつの間にか団員との距離を縮めていたナマエ。その事に自身では気付いていなかったが、団員の態度がどことなく柔らかくなっているとは思っていた。
その後、仮宿にいる団員が集まり食事を取った。やはり大勢で食べる食事は美味しい。そう思うと、自然と頬が緩んだ。
「どうしたの?ナマエ」
「え?」
「顔が緩んでて気持ち悪いね」
「ちょっ……フェイ酷い!」
「煩いね」
「パク!フェイ酷いよね!?」
「メシ食う時位は静かにしろよ!」
「フィンクスまで酷い!」
「3人共煩いぞ」
クロロに睨みつけられ、フェイタンとフィンクスが黙りこむ。
「クロロも酷いと思わない?」
「本当の事だろ?」
「ちょっ……クロロまで?!」
「ナマエ、少しは静かに飯食えないのか?」
「……スイマセーン」
悪びれる事なく謝ってみせるナマエに、クロロは苦笑した。
食事も終わり各々好きな様に時間を過ごしていた時、ナマエはクロロに呼び出された。
「何?用って」
「来たか」
「来たよ。で、用って何?」
「デートしよう」
「デート?」
「そう、デート。前に【約束】しただろう?」
「【約束】したのは食事だけ。デートとは言ってない」
「同じ事だろ?」
「全然違う」
ナマエの反応に、クロロは喉の奥で笑った。
「何が可笑しいの?」
「くくっ。悪い。ナマエの反応が可愛くて、つい」
「あっそ……」
「で、どうなの?」
「何が?」
「オレとのデート。【約束】通りしてくれないのか?」
「……分かった」
「本当か?!」
「うん。女に二言はない」
「良かった」
「え?」
「断られなくて、本当に良かった」
そう言ったクロロの顔は、幸せそうだった。
「そんな顔も出来るんだね」
「ん?」
「鏡見てみなよ。すっごく幸せそうな顔してるよ」
「ああ、今凄く幸せだからな」
微笑むクロロを見て、ナマエはそれ以上何も言わなかった。
その後、クロロと2人で仮宿を出たナマエ。クロロは何処から盗って来たのか、1台の車の前で立ち止まった。
「車?」
「ああ。少しドライブしてから食事にしよう」
「ドライブ……ねぇ」
「嫌いか?」
「え?」
「ドライブだよ」
「……嫌いじゃないけど、目的も無くってのは苦手かな」
「そうか。なら、オレが目的地決めてもいい?」
「変な所じゃなかったらね」
「きっとナマエも気にいるよ」
「?」
クロロに促され、車に乗るナマエ。車はすぐに発進した。
街の中を暫く走っていたかと思うと、森の中へと入っていく車。『何処に行くのか?』と訊いても、『お楽しみ』としか返ってこない。そんな問答を数十分続けていると、森を抜け海が見えてきた。
「海……?」
「ああ。もうすぐ着くかな」
「もうすぐ?」
「そう。確かこの辺りだったはず」
そう言うと、数分走った所で車は停まった。
「ここで降りよう」
クロロの言葉に車を降りるナマエ。クロロに手を引かれ、そのまま歩く事10分程。目的地に着いた。
「着いたよ」
「ここ?」
「ああ」
「そうだな。頂くよ」
「分かった。じゃ、キリ良い所まで読んだら降りてきてね」
「分かった」
軽く身支度を整え、ナマエはクロロを残して調理場へと向かう。
(何が残ってたっけかなぁ……ま、余り物で適当に作ればいいか)
食事のメニューを考え、結局はいつもの様に【適当】に作る事にしたナマエはのんびりと歩いていた。
「おっ!ナマエ、起きたか!?」
「おはよー、ウボォーギン」
「おお。つか、いい加減『ウボォーギン』じゃなく『ウボォー』って呼べよ。他の奴等も愛称でいいんじゃねェか?」
「良いの?」
「当たり前だろ!お前はもう【仲間】だからな!!」
「分かった。じゃ、ウボォーご飯作るからまた後でね」
「おう!」
いつの間にか団員との距離を縮めていたナマエ。その事に自身では気付いていなかったが、団員の態度がどことなく柔らかくなっているとは思っていた。
その後、仮宿にいる団員が集まり食事を取った。やはり大勢で食べる食事は美味しい。そう思うと、自然と頬が緩んだ。
「どうしたの?ナマエ」
「え?」
「顔が緩んでて気持ち悪いね」
「ちょっ……フェイ酷い!」
「煩いね」
「パク!フェイ酷いよね!?」
「メシ食う時位は静かにしろよ!」
「フィンクスまで酷い!」
「3人共煩いぞ」
クロロに睨みつけられ、フェイタンとフィンクスが黙りこむ。
「クロロも酷いと思わない?」
「本当の事だろ?」
「ちょっ……クロロまで?!」
「ナマエ、少しは静かに飯食えないのか?」
「……スイマセーン」
悪びれる事なく謝ってみせるナマエに、クロロは苦笑した。
食事も終わり各々好きな様に時間を過ごしていた時、ナマエはクロロに呼び出された。
「何?用って」
「来たか」
「来たよ。で、用って何?」
「デートしよう」
「デート?」
「そう、デート。前に【約束】しただろう?」
「【約束】したのは食事だけ。デートとは言ってない」
「同じ事だろ?」
「全然違う」
ナマエの反応に、クロロは喉の奥で笑った。
「何が可笑しいの?」
「くくっ。悪い。ナマエの反応が可愛くて、つい」
「あっそ……」
「で、どうなの?」
「何が?」
「オレとのデート。【約束】通りしてくれないのか?」
「……分かった」
「本当か?!」
「うん。女に二言はない」
「良かった」
「え?」
「断られなくて、本当に良かった」
そう言ったクロロの顔は、幸せそうだった。
「そんな顔も出来るんだね」
「ん?」
「鏡見てみなよ。すっごく幸せそうな顔してるよ」
「ああ、今凄く幸せだからな」
微笑むクロロを見て、ナマエはそれ以上何も言わなかった。
その後、クロロと2人で仮宿を出たナマエ。クロロは何処から盗って来たのか、1台の車の前で立ち止まった。
「車?」
「ああ。少しドライブしてから食事にしよう」
「ドライブ……ねぇ」
「嫌いか?」
「え?」
「ドライブだよ」
「……嫌いじゃないけど、目的も無くってのは苦手かな」
「そうか。なら、オレが目的地決めてもいい?」
「変な所じゃなかったらね」
「きっとナマエも気にいるよ」
「?」
クロロに促され、車に乗るナマエ。車はすぐに発進した。
街の中を暫く走っていたかと思うと、森の中へと入っていく車。『何処に行くのか?』と訊いても、『お楽しみ』としか返ってこない。そんな問答を数十分続けていると、森を抜け海が見えてきた。
「海……?」
「ああ。もうすぐ着くかな」
「もうすぐ?」
「そう。確かこの辺りだったはず」
そう言うと、数分走った所で車は停まった。
「ここで降りよう」
クロロの言葉に車を降りるナマエ。クロロに手を引かれ、そのまま歩く事10分程。目的地に着いた。
「着いたよ」
「ここ?」
「ああ」