天空闘技場
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「念によってダブルを作り出すには高い集中力が必要♦キミがいくら自由に出したり消したり出来ると言っても、それは正常な状態だからこそ♠」
次いで右腕にも、2枚のトランプが突き刺さる。
「【人間】のように複雑なものを念で再現し、しかも【自由に動かし】たりするのはすごく大変だ♣どの位大変かと言うと、その能力を覚えてしまうと逆に他の能力が使えなくなってしまうほど…ボクはそれを【メモリが足りなくなる】と表現している♦キミの敗因は、メモリのムダ使い♥」
全身にトランプを受け、カストロはその場に倒れた。ヒソカはそんなカストロを見る事無く、リングを後にする。
試合後、キルアと別れたナマエはヒソカの部屋に向かっていた。【物語】が変わっていなければ、マチが居ると分かっていたからだ。
ヒソカの部屋の前に来ると、微かに話し声が聞こえた。遠慮がちにドアをノックすると、部屋の主ではなくマチが出てきた。
「ナマエ?!」
「久しぶり、マチ」
「アンタも見てたんでしょ?とりあえず入りなよ」
マチに促されてヒソカの部屋に入ると、そこには両腕のないヒソカが椅子に座っていた。
「やぁ♦ナマエも来たのかい?」
「ヒソカ、アンタ馬鹿だよね」
「前から思ってたけど、今日の試合観ててハッキリしたよ。あたしも思ったけど、あんたバカでしょ。わざわざこんなムチャな戦い方してさ。あれって何?パフォーマンスのつもりなの?ま、あたしは儲かるからいいんだけど」
マチはヒソカの傷口を見つめていた。
「腕周りのオーラ消して。まず左手から」
ヒソカが左腕のオーラを消すと、傷口からは大量の出血が始まった。
「それじゃ、止血ね」
目にも留まらぬ早業で止血をするマチ。
「いくよ」
(【念糸縫合】、か……)
その後、マチは物凄い勢いでヒソカの腕をくっつけていった。
「ハイ、終わり。血管・骨・神経・筋肉、ほぼ100%繋げたよ」
マチが腕を引くと、離れていたヒソカの腕がピッタリと元の位置に戻る。
ヒソカはくっついた左手を動かし、具合を確かめた。
「見事だ♥」
「次、右ね。今度はあんた、腕持ってて」
ヒソカに右腕を投げ渡しながら、マチは言った。
ヒソカがその右腕を受け取ると、素早く【念糸縫合】で右腕も繋ぎ合わせていく。
「いつ見ても惚れ惚れするねェ♥間近でキミの【念糸縫合】を見たいがために、ボクはわざとケガをするのかも♥」
「いーから、左手2千万右手5千万払いな。ホレとっとと。ところどころ千切れてるけど、自分で後は処置してね。あんたの【伸縮自在の愛(バンジーガム)】と【薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)】使えば何とかなるでしょ」
「ああ……隠しといた方がいいかな♥その方が戦闘中に自力で元に戻したっぽいもんね♥」
ヒソカは1枚のハンカチを取り出し、【伸縮自在の愛(バンジーガム)】と【薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)】で傷口を覆い隠した。
「ナマエ」
「ん?何?マチ」
「団長に連絡してやって。メールじゃなく電話で」
「何で?」
「あれから塞ぎ込んでるんだよ。辛気臭いったらありゃしない」
「えー……」
「『えー』じゃない。元はと言えば、あんたが団長に心配掛けてるのが悪いんだから」
「はーい……」
「じゃあ、あたしは戻るわ」
「もう?」
「仕事終わったんだから当然でしょ。念糸の強度にも限界があるんだから、腕の組織が完全にくっつくまでムリしちゃダメよ」
帰ろうとしたマチだが、何かを思い出した様に立ち止まり振り向いた。
「あ!!そーだ、肝心の用事。メッセージの変更よ。8月30日正午までに、【暇な奴】改め【全団員必ず】ヨークシンシティに集合!!」
「……団長も来るのかい?」
「おそらくね。今までで一番大きな仕事になるんじゃない?今度黙ってすっぽかしたら、団長自ら制裁に乗り出すかもよ。ほら、ナマエも行くよ」
「それは怖い♥ところでどうだい?今夜♥一緒に食事でも……」
ヒソカが振り返ると、そこにはマチとナマエの姿は無かった。
「残念♥」
次いで右腕にも、2枚のトランプが突き刺さる。
「【人間】のように複雑なものを念で再現し、しかも【自由に動かし】たりするのはすごく大変だ♣どの位大変かと言うと、その能力を覚えてしまうと逆に他の能力が使えなくなってしまうほど…ボクはそれを【メモリが足りなくなる】と表現している♦キミの敗因は、メモリのムダ使い♥」
全身にトランプを受け、カストロはその場に倒れた。ヒソカはそんなカストロを見る事無く、リングを後にする。
試合後、キルアと別れたナマエはヒソカの部屋に向かっていた。【物語】が変わっていなければ、マチが居ると分かっていたからだ。
ヒソカの部屋の前に来ると、微かに話し声が聞こえた。遠慮がちにドアをノックすると、部屋の主ではなくマチが出てきた。
「ナマエ?!」
「久しぶり、マチ」
「アンタも見てたんでしょ?とりあえず入りなよ」
マチに促されてヒソカの部屋に入ると、そこには両腕のないヒソカが椅子に座っていた。
「やぁ♦ナマエも来たのかい?」
「ヒソカ、アンタ馬鹿だよね」
「前から思ってたけど、今日の試合観ててハッキリしたよ。あたしも思ったけど、あんたバカでしょ。わざわざこんなムチャな戦い方してさ。あれって何?パフォーマンスのつもりなの?ま、あたしは儲かるからいいんだけど」
マチはヒソカの傷口を見つめていた。
「腕周りのオーラ消して。まず左手から」
ヒソカが左腕のオーラを消すと、傷口からは大量の出血が始まった。
「それじゃ、止血ね」
目にも留まらぬ早業で止血をするマチ。
「いくよ」
(【念糸縫合】、か……)
その後、マチは物凄い勢いでヒソカの腕をくっつけていった。
「ハイ、終わり。血管・骨・神経・筋肉、ほぼ100%繋げたよ」
マチが腕を引くと、離れていたヒソカの腕がピッタリと元の位置に戻る。
ヒソカはくっついた左手を動かし、具合を確かめた。
「見事だ♥」
「次、右ね。今度はあんた、腕持ってて」
ヒソカに右腕を投げ渡しながら、マチは言った。
ヒソカがその右腕を受け取ると、素早く【念糸縫合】で右腕も繋ぎ合わせていく。
「いつ見ても惚れ惚れするねェ♥間近でキミの【念糸縫合】を見たいがために、ボクはわざとケガをするのかも♥」
「いーから、左手2千万右手5千万払いな。ホレとっとと。ところどころ千切れてるけど、自分で後は処置してね。あんたの【伸縮自在の愛(バンジーガム)】と【薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)】使えば何とかなるでしょ」
「ああ……隠しといた方がいいかな♥その方が戦闘中に自力で元に戻したっぽいもんね♥」
ヒソカは1枚のハンカチを取り出し、【伸縮自在の愛(バンジーガム)】と【薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)】で傷口を覆い隠した。
「ナマエ」
「ん?何?マチ」
「団長に連絡してやって。メールじゃなく電話で」
「何で?」
「あれから塞ぎ込んでるんだよ。辛気臭いったらありゃしない」
「えー……」
「『えー』じゃない。元はと言えば、あんたが団長に心配掛けてるのが悪いんだから」
「はーい……」
「じゃあ、あたしは戻るわ」
「もう?」
「仕事終わったんだから当然でしょ。念糸の強度にも限界があるんだから、腕の組織が完全にくっつくまでムリしちゃダメよ」
帰ろうとしたマチだが、何かを思い出した様に立ち止まり振り向いた。
「あ!!そーだ、肝心の用事。メッセージの変更よ。8月30日正午までに、【暇な奴】改め【全団員必ず】ヨークシンシティに集合!!」
「……団長も来るのかい?」
「おそらくね。今までで一番大きな仕事になるんじゃない?今度黙ってすっぽかしたら、団長自ら制裁に乗り出すかもよ。ほら、ナマエも行くよ」
「それは怖い♥ところでどうだい?今夜♥一緒に食事でも……」
ヒソカが振り返ると、そこにはマチとナマエの姿は無かった。
「残念♥」