天空闘技場
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クロロの怒声は、電話を耳に当ててなくても聞こえていた。
「何?クロロ。お説教なら聞きたくないよ?」
『ナマエ』
「ん?」
『オレとデートしろ』
「…………」
『何故黙る?』
「理由が見当たらない」
『理由?』
「クロロとデートしなきゃいけない理由」
『ヒソカとは良くて、オレとは駄目なのか?』
途端に覇気が無くなるクロロの声音。
「理由があるなら、考えてもいい」
『オレが……お前を好きだから、じゃ駄目か?ナマエ』
「そんな理由じゃ無理だね。もっとマシな理由考えてから、連絡頂戴」
ナマエはクロロに辛辣とも取れる言葉を返し、電話を切った。
ヒソカとの食事から1か月。ついにヒソカがカストロと戦う日がやって来た。
ナマエはヒソカから観戦チケットを渡されており、暇潰しと勉強も兼ねて試合を観戦する事にした。
《ご覧下さい、この大観衆!!まだ決戦1時間前だと言うのに、会場は既に超満員です!!戦績は8勝3敗ですが、敗けはいずれも欠場による不戦敗!!休みがちの死神、奇術師ヒソカ。戦績は9勝1敗!!ヒソカに敗れて以来9連勝で、フロアマスターに王手!!武闘家カストロ。『借りは必ず返す』の公言通り、リベンジなるか!?今最もフロアマスターに近い男2人による対決まで、とうとう55分を切りました!!》
《勝算がないなら戦いませんよ。2年前とは別人だって所をお見せします》
会場へ向かう道中、通路に備え付けのTVからカストロのインタビューが流れてきた。
(悲惨な死を遂げるって知らないから、あんなに自信満々に言えるのかねぇ……ま、私には関係ないか)
ナマエが会場に着いたのは、試合開始5分前だった。
「あれ?キルアー!」
観客席の比較的前の方に、見知ったキルアの姿を見つけ、声を掛けるナマエ。
「え?ナマエ、何してんの?!」
「何って……見に来た?」
「は?!お前、人の試合なんて興味あったのかよ??」
「んー……ヒソカの戦い方は勉強になると思ってね。それに、ヒソカからチケット貰ったし」
「なっ……お前ヒソカとデキてるのか?!」
「違うよ。単なる【仲間】だよ」
「【仲間】?あんなヤツと?!」
「うん。あんなヤツでも、一応まだ【仲間】だからね」
苦笑するナマエに対し、キルアはげんなりしていた。
「それより、隣いい?」
「あ、あぁ……」
「有難う。知ってる人が居て良かったよ」
「?」
「1人でこういうの観戦する勇気が無くてさ」
『映画とかも1人じゃ無理』と続けるナマエ。
「子供かよ!」
「子供で結構ですー」
キルアと戯れるように話していると、試合が始まった。
《さぁー、いよいよです。ヒソカ選手対カストロ選手の大決戦!!》
「感謝するよ、ヒソカ。お前の洗礼がなければ、私はここまで強くはなれなかっただろう」
「……くくくく♠誰が強くなったって?」
「言っておくが、お前に敗れて後の9戦、一度として全力で戦った事はない。全てお前を倒す為の、準備運動にすぎない!」
「始め!!」
「行くぞ!!」
まず最初に動いたのはカストロだった。
ヒソカに飛びかかり、右腕で殴りかかる。一旦避けたはずのヒソカだが、カストロの攻撃を受けてしまう。
「!!?」
(初っ端からダブルを出すか……)
「クリーンヒットォ!!」
《まずはカストロ選手の先制打が炸裂ーー
!!》
「本気で来い、ヒソカ。2年前の私とは違う。次は容赦しないぞ」
《先手を取ったのはカストロ選手!!素早い手刀の攻撃を避けられず、ヒソカ選手ポイントを奪われました》
「本気を出すかどうかは、ボクが決める」
「そうか。では、早めに決断する事だ」
今度は左手で攻撃を繰り出すカストロ。またしても、避けたはずなのにヒソカはその攻撃を受けてしまう。
「何?クロロ。お説教なら聞きたくないよ?」
『ナマエ』
「ん?」
『オレとデートしろ』
「…………」
『何故黙る?』
「理由が見当たらない」
『理由?』
「クロロとデートしなきゃいけない理由」
『ヒソカとは良くて、オレとは駄目なのか?』
途端に覇気が無くなるクロロの声音。
「理由があるなら、考えてもいい」
『オレが……お前を好きだから、じゃ駄目か?ナマエ』
「そんな理由じゃ無理だね。もっとマシな理由考えてから、連絡頂戴」
ナマエはクロロに辛辣とも取れる言葉を返し、電話を切った。
ヒソカとの食事から1か月。ついにヒソカがカストロと戦う日がやって来た。
ナマエはヒソカから観戦チケットを渡されており、暇潰しと勉強も兼ねて試合を観戦する事にした。
《ご覧下さい、この大観衆!!まだ決戦1時間前だと言うのに、会場は既に超満員です!!戦績は8勝3敗ですが、敗けはいずれも欠場による不戦敗!!休みがちの死神、奇術師ヒソカ。戦績は9勝1敗!!ヒソカに敗れて以来9連勝で、フロアマスターに王手!!武闘家カストロ。『借りは必ず返す』の公言通り、リベンジなるか!?今最もフロアマスターに近い男2人による対決まで、とうとう55分を切りました!!》
《勝算がないなら戦いませんよ。2年前とは別人だって所をお見せします》
会場へ向かう道中、通路に備え付けのTVからカストロのインタビューが流れてきた。
(悲惨な死を遂げるって知らないから、あんなに自信満々に言えるのかねぇ……ま、私には関係ないか)
ナマエが会場に着いたのは、試合開始5分前だった。
「あれ?キルアー!」
観客席の比較的前の方に、見知ったキルアの姿を見つけ、声を掛けるナマエ。
「え?ナマエ、何してんの?!」
「何って……見に来た?」
「は?!お前、人の試合なんて興味あったのかよ??」
「んー……ヒソカの戦い方は勉強になると思ってね。それに、ヒソカからチケット貰ったし」
「なっ……お前ヒソカとデキてるのか?!」
「違うよ。単なる【仲間】だよ」
「【仲間】?あんなヤツと?!」
「うん。あんなヤツでも、一応まだ【仲間】だからね」
苦笑するナマエに対し、キルアはげんなりしていた。
「それより、隣いい?」
「あ、あぁ……」
「有難う。知ってる人が居て良かったよ」
「?」
「1人でこういうの観戦する勇気が無くてさ」
『映画とかも1人じゃ無理』と続けるナマエ。
「子供かよ!」
「子供で結構ですー」
キルアと戯れるように話していると、試合が始まった。
《さぁー、いよいよです。ヒソカ選手対カストロ選手の大決戦!!》
「感謝するよ、ヒソカ。お前の洗礼がなければ、私はここまで強くはなれなかっただろう」
「……くくくく♠誰が強くなったって?」
「言っておくが、お前に敗れて後の9戦、一度として全力で戦った事はない。全てお前を倒す為の、準備運動にすぎない!」
「始め!!」
「行くぞ!!」
まず最初に動いたのはカストロだった。
ヒソカに飛びかかり、右腕で殴りかかる。一旦避けたはずのヒソカだが、カストロの攻撃を受けてしまう。
「!!?」
(初っ端からダブルを出すか……)
「クリーンヒットォ!!」
《まずはカストロ選手の先制打が炸裂ーー
!!》
「本気で来い、ヒソカ。2年前の私とは違う。次は容赦しないぞ」
《先手を取ったのはカストロ選手!!素早い手刀の攻撃を避けられず、ヒソカ選手ポイントを奪われました》
「本気を出すかどうかは、ボクが決める」
「そうか。では、早めに決断する事だ」
今度は左手で攻撃を繰り出すカストロ。またしても、避けたはずなのにヒソカはその攻撃を受けてしまう。