クロロ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「誰もお前を邪魔だとは思ってない」
「それは判らないよ?クロロの手前、良くしてくれてる人、実際にいるし」
『フェイタンがいい例』だと続けるナマエ。そんなナマエの瞳を覗き込みながら、クロロは語りかけた。
「フェイタンは意地っ張りだから、気にするな。周りじゃなく、オレだけを見ろ」
「無理な注文してくるねー」
「無理じゃないだろ?ナマエは自分から顔を背けて向き合ってないだけだ」
「……気付いてたんだ?」
「ああ。とっくにな」
「んー……じゃあ、出逢い方が悪かったと思って諦めてくんないかな?」
急にいつものナマエと同じ口調になった事で、クロロは身構えた。
「初対面で手刀食らわせる様なヤツ、好きになれないでしょ?どう考えても」
「忘れろとは言わない。だが、出逢い方は酷かったとしても、オレはお前の事が本気で好きだ」
真剣な面持ちでナマエを見据えるクロロだが、ナマエは決して目を合わせようとしない。
「こっちを見ろ」
「嫌だ」
「いいから、こっちを見ろ」
無理矢理目を合わせさせると、ナマエは今にも泣きそうな顔をしていた。
「いきなり現れた私を拾ってくれた事には感謝してる。おかげで、【こっち】の世界で生きていく術も身についた。でも、いつまでも蜘蛛に甘えていたくない」
「オレが許す。これからも蜘蛛に……いや、今みたいにオレに甘えろ」
「……何で命令口調なのさ」
「こうでもしなきゃ、お前は甘えないだろう?ナマエ」
クツクツ笑うクロロに、先程までの威圧感は無かった。
「解った。出来る限り甘えさせて貰う」
「ああ」
「でも、クロロを好きにはなれない」
「理由は?」
「言わないと駄目?」
「理由によっては、お前を諦める」
「そっか……理由は単純だよ。【戻った】時に虚しくなるから」
「オレがそんな事でお前を諦めると思うか?」
「やっぱり諦めてはくれないか……」
「当たり前だろ?お前が何処に行っても、必ず探しだして連れ戻す。例え【世界】が違ったとしても、な」
不敵に笑いながら、クロロはナマエを抱き締める。
「オレはここまで誰かを好きになった事がない。初めてなんだ」
「そう」
「だから、この気持ちには正直でいたいと思う」
「どうするかはクロロの自由。だけど、無理強いはしないで」
自身を抱きしめているクロロの腕を軽く叩きながら、ナマエは続けた。
「クロロの気持ちは否定しないけど、私の考えも否定しないで」
「分かってる。オレはナマエのそういう所も含めて好きなんだ」
「解った。さ、もう夜も遅いし寝よう?」
「一緒に……」
「ん?」
「今日だけは一緒に寝てもいいか?」
「何言ってるの?」
「何もしない。だから、一緒に寝てもいいか?」
「…………」
「頼む」
抱き締める腕に力を込め、懇願するクロロ。そんなクロロを何故か拒絶出来なかったナマエは、渋々了承した。
「それは判らないよ?クロロの手前、良くしてくれてる人、実際にいるし」
『フェイタンがいい例』だと続けるナマエ。そんなナマエの瞳を覗き込みながら、クロロは語りかけた。
「フェイタンは意地っ張りだから、気にするな。周りじゃなく、オレだけを見ろ」
「無理な注文してくるねー」
「無理じゃないだろ?ナマエは自分から顔を背けて向き合ってないだけだ」
「……気付いてたんだ?」
「ああ。とっくにな」
「んー……じゃあ、出逢い方が悪かったと思って諦めてくんないかな?」
急にいつものナマエと同じ口調になった事で、クロロは身構えた。
「初対面で手刀食らわせる様なヤツ、好きになれないでしょ?どう考えても」
「忘れろとは言わない。だが、出逢い方は酷かったとしても、オレはお前の事が本気で好きだ」
真剣な面持ちでナマエを見据えるクロロだが、ナマエは決して目を合わせようとしない。
「こっちを見ろ」
「嫌だ」
「いいから、こっちを見ろ」
無理矢理目を合わせさせると、ナマエは今にも泣きそうな顔をしていた。
「いきなり現れた私を拾ってくれた事には感謝してる。おかげで、【こっち】の世界で生きていく術も身についた。でも、いつまでも蜘蛛に甘えていたくない」
「オレが許す。これからも蜘蛛に……いや、今みたいにオレに甘えろ」
「……何で命令口調なのさ」
「こうでもしなきゃ、お前は甘えないだろう?ナマエ」
クツクツ笑うクロロに、先程までの威圧感は無かった。
「解った。出来る限り甘えさせて貰う」
「ああ」
「でも、クロロを好きにはなれない」
「理由は?」
「言わないと駄目?」
「理由によっては、お前を諦める」
「そっか……理由は単純だよ。【戻った】時に虚しくなるから」
「オレがそんな事でお前を諦めると思うか?」
「やっぱり諦めてはくれないか……」
「当たり前だろ?お前が何処に行っても、必ず探しだして連れ戻す。例え【世界】が違ったとしても、な」
不敵に笑いながら、クロロはナマエを抱き締める。
「オレはここまで誰かを好きになった事がない。初めてなんだ」
「そう」
「だから、この気持ちには正直でいたいと思う」
「どうするかはクロロの自由。だけど、無理強いはしないで」
自身を抱きしめているクロロの腕を軽く叩きながら、ナマエは続けた。
「クロロの気持ちは否定しないけど、私の考えも否定しないで」
「分かってる。オレはナマエのそういう所も含めて好きなんだ」
「解った。さ、もう夜も遅いし寝よう?」
「一緒に……」
「ん?」
「今日だけは一緒に寝てもいいか?」
「何言ってるの?」
「何もしない。だから、一緒に寝てもいいか?」
「…………」
「頼む」
抱き締める腕に力を込め、懇願するクロロ。そんなクロロを何故か拒絶出来なかったナマエは、渋々了承した。