念
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クロロに拾われて一月。ナマエはクロロと共に仮宿の1つにいた。
「団長、そのコが電話で言ってたコかい?」
「ああ。ナマエだ」
「ふーん。よろしく、ナマエ」
マチはナマエに手を差し出すも、ナマエはそれを一瞥しただけで手を握る事は無かった。
「可愛気ねェな」
マチと一緒にクロロの元へ来ていたウボォーギンはさも可笑しそうに言った。
「シャルに聞いていたけど、馴染む気無さそうだね」
「そこがまた面白いんだ」
クロロは笑いながらも、窓の外を眺めているナマエを見遣った。
「意地でもオレのモノにしたくなる」
クツリと笑い物騒な事を言い出すクロロに対し、マチとウボォーギンは呆れていた。
「ナマエ」
「何?」
「アンタ、家事は出来るかい?」
「……出来るけど、何で?」
「なら、今日から食事当番はアンタね」
「は?」
「タダ飯食らいは要らないんだよ」
「それって……」
「団長命令でもあるよ」
マチの言葉に、ナマエは深く息を吐き出した。
「……分かった」
「今回は随分と聞き分けがいいんだね」
「クロロ相手じゃ、反抗するだけ無駄でしょ」
諦めた様に呟くナマエに対し、マチは苦笑を漏らした。
「ま、団長に気に入られたのが運の尽きね」
「全く……何が良くて私を手元に置くんだか――」
『理解出来ない』と続けるナマエに、マチも『あたしだって理解出来ないよ』と同意した。
早速その日の夜から、ナマエは料理当番となった。
マチとウボォーギンが調達してきた材料で料理を作る。それがナマエに与えられた仕事だった。
最初に匂いに釣られて顔を出したのはウボォーギン。
「おっ!美味そうじゃねェか!!」
「つまみ食い禁止だからね」
こちらを見る事なく、黙々と料理を作っているナマエの背後から完成した料理に近づいていたウボォーギン。料理に手を出そうとした正にその時、ナマエに注意されて固まった。
「何で判るんだよ!?」
「アンタは単純だからね。嫌でも判る」
「なっ!」
「殴りたいなら殴って良いけど――料理終わってからにしてよね」
ウボォーギンの抗議を他人事の様に躱し、ナマエは黙々と料理を作り続けた。
「へぇ……見かけによらず、料理出来るんだ」
ナマエの作った料理を見て、マチは感心した様に言った。
「酒のツマミにもいいな!」
先程まで不機嫌だったウボォーギンも、ナマエの料理を食べながらビールを飲んで上機嫌になっていた。
「これは……ジャポン料理か?」
「【こっち】で言うと、そういう分類かもね」
「お前のいた所では、他にどんな料理があるんだ?」
「色々、としか言いようが無いね」
「そうか。なら、その【色々】というのを楽しみにしておこう」
何処か面白そうに呟いたクロロを横目に、ナマエは黙々と食事を再開した。
翌日、ナマエはクロロに呼び出されていた。
「【念】?」
「そうだ。オレ達と一緒にいる以上、【念】は習得して貰わなきゃな」
底意地が悪い笑みを浮かべながら、クロロは続けた。
「お前に拒否権は無い」
「……さいですか」
「抵抗しないんだな」
「抵抗するだけ、無駄でしょ?」
「まぁな」
クツクツと笑っているクロロの双眼を見つめ返しながら、ナマエは諦めたように溜息を吐いて返した。
「で、どうやって……って、無理矢理起こすに決まってるよね」
「話が早くて助かる」
言うが早いか、クロロはナマエの精孔をこじ開けた。
「うぉ……」
「開いたな。【纏】をしろ」
「展開早いな、おい」
「倒れたくなければ、言う通りにするんだな」
「はいはい……解りましたよっと」
全身を巡るオーラが、体の周りで揺らいでいるイメージを思い浮かべ、【纏】をするナマエ。
「ほう……飲み込みが早いな」
「で?出来てるの?」
「ああ。不安定だが、出来ている」
「そ」
「何だ……驚かないんだな」
「ある意味【予想】はしてたからね」
「面白いな」
「玩具になる気はないからね?」
「分かってる。今度は【練】だ」
クロロに急かされ、【練】を行うナマエ。
「まさか……こんなに早く習得するとはな」
「団長、そのコが電話で言ってたコかい?」
「ああ。ナマエだ」
「ふーん。よろしく、ナマエ」
マチはナマエに手を差し出すも、ナマエはそれを一瞥しただけで手を握る事は無かった。
「可愛気ねェな」
マチと一緒にクロロの元へ来ていたウボォーギンはさも可笑しそうに言った。
「シャルに聞いていたけど、馴染む気無さそうだね」
「そこがまた面白いんだ」
クロロは笑いながらも、窓の外を眺めているナマエを見遣った。
「意地でもオレのモノにしたくなる」
クツリと笑い物騒な事を言い出すクロロに対し、マチとウボォーギンは呆れていた。
「ナマエ」
「何?」
「アンタ、家事は出来るかい?」
「……出来るけど、何で?」
「なら、今日から食事当番はアンタね」
「は?」
「タダ飯食らいは要らないんだよ」
「それって……」
「団長命令でもあるよ」
マチの言葉に、ナマエは深く息を吐き出した。
「……分かった」
「今回は随分と聞き分けがいいんだね」
「クロロ相手じゃ、反抗するだけ無駄でしょ」
諦めた様に呟くナマエに対し、マチは苦笑を漏らした。
「ま、団長に気に入られたのが運の尽きね」
「全く……何が良くて私を手元に置くんだか――」
『理解出来ない』と続けるナマエに、マチも『あたしだって理解出来ないよ』と同意した。
早速その日の夜から、ナマエは料理当番となった。
マチとウボォーギンが調達してきた材料で料理を作る。それがナマエに与えられた仕事だった。
最初に匂いに釣られて顔を出したのはウボォーギン。
「おっ!美味そうじゃねェか!!」
「つまみ食い禁止だからね」
こちらを見る事なく、黙々と料理を作っているナマエの背後から完成した料理に近づいていたウボォーギン。料理に手を出そうとした正にその時、ナマエに注意されて固まった。
「何で判るんだよ!?」
「アンタは単純だからね。嫌でも判る」
「なっ!」
「殴りたいなら殴って良いけど――料理終わってからにしてよね」
ウボォーギンの抗議を他人事の様に躱し、ナマエは黙々と料理を作り続けた。
「へぇ……見かけによらず、料理出来るんだ」
ナマエの作った料理を見て、マチは感心した様に言った。
「酒のツマミにもいいな!」
先程まで不機嫌だったウボォーギンも、ナマエの料理を食べながらビールを飲んで上機嫌になっていた。
「これは……ジャポン料理か?」
「【こっち】で言うと、そういう分類かもね」
「お前のいた所では、他にどんな料理があるんだ?」
「色々、としか言いようが無いね」
「そうか。なら、その【色々】というのを楽しみにしておこう」
何処か面白そうに呟いたクロロを横目に、ナマエは黙々と食事を再開した。
翌日、ナマエはクロロに呼び出されていた。
「【念】?」
「そうだ。オレ達と一緒にいる以上、【念】は習得して貰わなきゃな」
底意地が悪い笑みを浮かべながら、クロロは続けた。
「お前に拒否権は無い」
「……さいですか」
「抵抗しないんだな」
「抵抗するだけ、無駄でしょ?」
「まぁな」
クツクツと笑っているクロロの双眼を見つめ返しながら、ナマエは諦めたように溜息を吐いて返した。
「で、どうやって……って、無理矢理起こすに決まってるよね」
「話が早くて助かる」
言うが早いか、クロロはナマエの精孔をこじ開けた。
「うぉ……」
「開いたな。【纏】をしろ」
「展開早いな、おい」
「倒れたくなければ、言う通りにするんだな」
「はいはい……解りましたよっと」
全身を巡るオーラが、体の周りで揺らいでいるイメージを思い浮かべ、【纏】をするナマエ。
「ほう……飲み込みが早いな」
「で?出来てるの?」
「ああ。不安定だが、出来ている」
「そ」
「何だ……驚かないんだな」
「ある意味【予想】はしてたからね」
「面白いな」
「玩具になる気はないからね?」
「分かってる。今度は【練】だ」
クロロに急かされ、【練】を行うナマエ。
「まさか……こんなに早く習得するとはな」