クロロ
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「よし!そこの女!この袋に入れて持ってこい!!」
男が指さしたのはナマエだった。
「私?」
「そう!お前だ!!」
小さく溜息を吐きながら、ナマエは指示に従った。
「これでいい?」
貴金属等が入った袋を強盗団の1人に渡しながら確認するナマエ。
「ああ。ついでに、出口まで一緒に来て貰おうか」
言うが早いか、男はナマエを拘束した。
「ナマエ!!」
(ったく……弱いクセにこういう事すんなよ)
自分の名を叫ぶクロロに目配せし、会場の裏口へと向かいながらナマエは考えた。
オークション会場の外には、事切れた警備員達が転がっていた。
「これも……貴方達がやったの?」
どう見ても銃で殺された形跡はない。しかし、怯えたフリをしてナマエは自身を拘束している男に確認した。
「そうだ!下手に抵抗すると、お前もああなるぞ!?」
「そう……でも、あの人達――銃撃で死んだ形跡が無いよね」
「なっ……」
「たかが強盗如きに使いたく無かったけど……【異人の夜(ナイトメア)】発動」
ナマエが『【玄武(げんぶ)】』と呟くと同時に、ナマエを中心として強盗団が結界の中に閉じ込められた。
「なっ……何だ!?コレは!!」
「いくら泣き叫んでも、【玄武】の結界からは逃げられない。外に声が漏れる心配もない。私を指名してくれて有難う。これでアンタ等に罪を着せれる」
冷笑を浮かべたナマエは、そのまま【太陰(たいいん)】を呼び出した。
「切り刻め、【太陰】」
ナマエの言葉に呼応し、結界内には風が吹き荒れる。その風は鋭い刃となって、強盗団に襲いかかった。
「ぎゃーっ!!」
「な……何だこれは!?」
「そのまま死にな」
ナマエが呟くと、切り刻まれた強盗団は誰一人動かなくなった。
暫くして、会場内から訪問客が我先にと飛び出してきた。ナマエは少し離れた所でその様子を傍観していた。
「ナマエ、無事だったか!?」
「大丈夫。それより、バレてない?」
「ああ。全てあの強盗団がやったと思われている」
「ならいいや」
「それより……コレはお前がやったのか?」
クロロは会場近くに転がる無数の肉片を指差しながら、ナマエに確認した。
「そうだよ。邪魔されて苛ついたからね」
「お前の【能力】は底が知れないな」
「……ハンター試験でさ」
「ん?」
「【陰陽師】かって訊かれた」
「ほう。中々鋭いな、そいつ」
「でも、【陰陽師】と違って【媒体】使わないからね……」
「で、何と答えたんだ?」
「無言で通した」
したり顔で返答したナマエに、クロロは声を出して笑った。
合流地点へ向かうと、そこには既に4人が揃って待機していた。
「遅かったね」
「トラブルに巻き込まれてな」
「へぇ、団長でもトラブルに巻き込まれるんだ?」
「ああ。ちょっと考え事をしてたら、な」
「どうせ、ナマエに見惚れてただけでしょ」
「だとしたら、なんだ?」
「別に」
「何だ?まだ団長とくっついてなかったのか??」
ノブナガはナマエの頭をワシャワシャ撫でながら問うてきた。
「誰があんなオレ様とくっつくかっての」
「いい加減、諦めたらどうだい?」
「そうそう。団長はこう見えて良い所いっぱいあるよ」
「一言余計だ、コルトピ」
普段あまり話さないコルトピまでもが、クロロを持ち上げた。
「確かに良い所もあるとは思うよ。でも、そういうのは考えられないね」
「何で?」
「性格的に合わない」
キッパリ言い捨てるナマエに、コルトピは何も言い返さなかった。
その後仮宿に戻って恒例の宴会となった。ナマエも団員に混ざり、酒を飲んでいる。
「ナマエ、飲めたのかい?」
「ん~?付き合い程度には飲めるよ」
「飲み過ぎてぶっ倒れるなよ?」
「ノブナガには言われたくない」
「あはは。確かに、ノブナガには言われたくないよね」
男が指さしたのはナマエだった。
「私?」
「そう!お前だ!!」
小さく溜息を吐きながら、ナマエは指示に従った。
「これでいい?」
貴金属等が入った袋を強盗団の1人に渡しながら確認するナマエ。
「ああ。ついでに、出口まで一緒に来て貰おうか」
言うが早いか、男はナマエを拘束した。
「ナマエ!!」
(ったく……弱いクセにこういう事すんなよ)
自分の名を叫ぶクロロに目配せし、会場の裏口へと向かいながらナマエは考えた。
オークション会場の外には、事切れた警備員達が転がっていた。
「これも……貴方達がやったの?」
どう見ても銃で殺された形跡はない。しかし、怯えたフリをしてナマエは自身を拘束している男に確認した。
「そうだ!下手に抵抗すると、お前もああなるぞ!?」
「そう……でも、あの人達――銃撃で死んだ形跡が無いよね」
「なっ……」
「たかが強盗如きに使いたく無かったけど……【異人の夜(ナイトメア)】発動」
ナマエが『【玄武(げんぶ)】』と呟くと同時に、ナマエを中心として強盗団が結界の中に閉じ込められた。
「なっ……何だ!?コレは!!」
「いくら泣き叫んでも、【玄武】の結界からは逃げられない。外に声が漏れる心配もない。私を指名してくれて有難う。これでアンタ等に罪を着せれる」
冷笑を浮かべたナマエは、そのまま【太陰(たいいん)】を呼び出した。
「切り刻め、【太陰】」
ナマエの言葉に呼応し、結界内には風が吹き荒れる。その風は鋭い刃となって、強盗団に襲いかかった。
「ぎゃーっ!!」
「な……何だこれは!?」
「そのまま死にな」
ナマエが呟くと、切り刻まれた強盗団は誰一人動かなくなった。
暫くして、会場内から訪問客が我先にと飛び出してきた。ナマエは少し離れた所でその様子を傍観していた。
「ナマエ、無事だったか!?」
「大丈夫。それより、バレてない?」
「ああ。全てあの強盗団がやったと思われている」
「ならいいや」
「それより……コレはお前がやったのか?」
クロロは会場近くに転がる無数の肉片を指差しながら、ナマエに確認した。
「そうだよ。邪魔されて苛ついたからね」
「お前の【能力】は底が知れないな」
「……ハンター試験でさ」
「ん?」
「【陰陽師】かって訊かれた」
「ほう。中々鋭いな、そいつ」
「でも、【陰陽師】と違って【媒体】使わないからね……」
「で、何と答えたんだ?」
「無言で通した」
したり顔で返答したナマエに、クロロは声を出して笑った。
合流地点へ向かうと、そこには既に4人が揃って待機していた。
「遅かったね」
「トラブルに巻き込まれてな」
「へぇ、団長でもトラブルに巻き込まれるんだ?」
「ああ。ちょっと考え事をしてたら、な」
「どうせ、ナマエに見惚れてただけでしょ」
「だとしたら、なんだ?」
「別に」
「何だ?まだ団長とくっついてなかったのか??」
ノブナガはナマエの頭をワシャワシャ撫でながら問うてきた。
「誰があんなオレ様とくっつくかっての」
「いい加減、諦めたらどうだい?」
「そうそう。団長はこう見えて良い所いっぱいあるよ」
「一言余計だ、コルトピ」
普段あまり話さないコルトピまでもが、クロロを持ち上げた。
「確かに良い所もあるとは思うよ。でも、そういうのは考えられないね」
「何で?」
「性格的に合わない」
キッパリ言い捨てるナマエに、コルトピは何も言い返さなかった。
その後仮宿に戻って恒例の宴会となった。ナマエも団員に混ざり、酒を飲んでいる。
「ナマエ、飲めたのかい?」
「ん~?付き合い程度には飲めるよ」
「飲み過ぎてぶっ倒れるなよ?」
「ノブナガには言われたくない」
「あはは。確かに、ノブナガには言われたくないよね」