クロロ
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「ナマエ」
クロロに呼ばれ、ナマエは紙から視線をクロロに移す。
「お前はコレに着替えろ」
渡されたのはブランド物の紙袋1つ。
「何?コレ」
「パーティードレスだ」
「は?」
「持ってないだろ?」
「いや、持ってないけど――何で?」
「一応富裕層が集まるオークションだからな。潜入するにしても、それなりの格好をして貰わなきゃ話にならん」
「……」
「何だ?その目は」
「ナンデモナイデス」
「文句がないなら、着替えてこい」
クロロに渡された袋を片手に、ナマエは着替えに向かった。クロロにはドレスの他、服飾品等の一通りをセットで渡されていた。
割り当てられた自室に着くなり、ナマエは着替えてドレスに合わせた化粧をする。ちゃんと化粧をするのはどれ位振りだろうか……そんな事を考えながら手を動かしていると、扉の向こうに気配を感じた。
「何の用?クロロ」
「くくっ。気付いてたか」
名を呼ばれたクロロは、悪びれる様子もなく部屋の中に入ってきた。
「馬子にも衣装、だな」
「自分で選んどいて、それを言うか?」
「悪い悪い。似合ってるぞ」
「今更遅い」
「化粧」
「ん?」
「出来たんだな、化粧」
「当たり前でしょ」
「普段からそうやって化粧してればいいのにな」
「嫌だよ、面倒くさい」
「そんな事言わず、化粧しろ」
「団長命令でも、それには従えない」
「何故だ?」
「金掛かるから」
「必要なら盗ってくればいいだけの話だろ?」
「盗品で着飾るつもりはない」
「可愛気がないな、ナマエは」
「クロロは世間一般の常識を身につけたら?」
「お前が教えてくれるなら、それもいいかもな」
クロロとの問答に疲れたナマエは、大きく溜息を漏らす。
「何か用事あったんじゃないの?」
「いや。お前の様子を見に来ただけだ」
「そ。じゃ、もう出て行って」
「それは無理だ」
「は?」
いきなり腕を掴まれたかと思ったら、立たされクロロの腕の中にいたナマエ。
「ちょっ……何すんの!?」
「少し黙れ」
クロロはそのままナマエにキスをした。
「んっ……クロロ…………止め………………」
『止めて』と言いかけたナマエの口内に、クロロの生温かい舌が侵入してくる。歯列をなぞり、口内を蹂躙していくクロロ。数分、もしくはそれ以上その行為は続いた。
「何すんだよっ!」
「照れるな」
「照れてない!!」
「なら、何でそんなに顔を赤くしている?」
「これは……」
「これは?」
「怒ってるんだよ!」
ナマエは手近にあったクッションをクロロに投げつけるも、いとも簡単に受け取られてしまう。
「そう怒るな。予行練習だ」
「は?」
「オークション会場で、今みたいに叫ばれても困るからな」
「…………気かよ」
「何だ?」
「オークション会場でもする気かよ!?」
「当たり前だろ?オレとナマエは富裕層のカップルを装うんだからな」
「なっ……」
「だから、今のうちに慣れとけ」
もう一度クロロにキスをされかけ、ナマエは慌ててクロロから離れた。
「そう逃げるな」
「何で好きでもない相手にキスしなきゃならんの!?しかもディープキス!!」
「オレはお前が好きだと、何度言えば解るんだ?」
「私は好きじゃない!」
「ふっ……惚れさせてみせるさ」
クツクツ笑いながら、クロロは不敵な笑みを湛えて部屋を出て行った。
決行開始時間の少し前。ナマエはクロロとオークション会場に来ていた。
「で、どうするの?」
「どうもしないさ」
「は?」
「シャル達が動くのを待つ」
「……私等、必要なくない?」
「そんな事はないさ。次のターゲットを探す意味でも、こういう事も必要だよ」
言いながら、クロロはナマエの腰を引き寄せた。
「クロロ……」
「何?」
クロロに呼ばれ、ナマエは紙から視線をクロロに移す。
「お前はコレに着替えろ」
渡されたのはブランド物の紙袋1つ。
「何?コレ」
「パーティードレスだ」
「は?」
「持ってないだろ?」
「いや、持ってないけど――何で?」
「一応富裕層が集まるオークションだからな。潜入するにしても、それなりの格好をして貰わなきゃ話にならん」
「……」
「何だ?その目は」
「ナンデモナイデス」
「文句がないなら、着替えてこい」
クロロに渡された袋を片手に、ナマエは着替えに向かった。クロロにはドレスの他、服飾品等の一通りをセットで渡されていた。
割り当てられた自室に着くなり、ナマエは着替えてドレスに合わせた化粧をする。ちゃんと化粧をするのはどれ位振りだろうか……そんな事を考えながら手を動かしていると、扉の向こうに気配を感じた。
「何の用?クロロ」
「くくっ。気付いてたか」
名を呼ばれたクロロは、悪びれる様子もなく部屋の中に入ってきた。
「馬子にも衣装、だな」
「自分で選んどいて、それを言うか?」
「悪い悪い。似合ってるぞ」
「今更遅い」
「化粧」
「ん?」
「出来たんだな、化粧」
「当たり前でしょ」
「普段からそうやって化粧してればいいのにな」
「嫌だよ、面倒くさい」
「そんな事言わず、化粧しろ」
「団長命令でも、それには従えない」
「何故だ?」
「金掛かるから」
「必要なら盗ってくればいいだけの話だろ?」
「盗品で着飾るつもりはない」
「可愛気がないな、ナマエは」
「クロロは世間一般の常識を身につけたら?」
「お前が教えてくれるなら、それもいいかもな」
クロロとの問答に疲れたナマエは、大きく溜息を漏らす。
「何か用事あったんじゃないの?」
「いや。お前の様子を見に来ただけだ」
「そ。じゃ、もう出て行って」
「それは無理だ」
「は?」
いきなり腕を掴まれたかと思ったら、立たされクロロの腕の中にいたナマエ。
「ちょっ……何すんの!?」
「少し黙れ」
クロロはそのままナマエにキスをした。
「んっ……クロロ…………止め………………」
『止めて』と言いかけたナマエの口内に、クロロの生温かい舌が侵入してくる。歯列をなぞり、口内を蹂躙していくクロロ。数分、もしくはそれ以上その行為は続いた。
「何すんだよっ!」
「照れるな」
「照れてない!!」
「なら、何でそんなに顔を赤くしている?」
「これは……」
「これは?」
「怒ってるんだよ!」
ナマエは手近にあったクッションをクロロに投げつけるも、いとも簡単に受け取られてしまう。
「そう怒るな。予行練習だ」
「は?」
「オークション会場で、今みたいに叫ばれても困るからな」
「…………気かよ」
「何だ?」
「オークション会場でもする気かよ!?」
「当たり前だろ?オレとナマエは富裕層のカップルを装うんだからな」
「なっ……」
「だから、今のうちに慣れとけ」
もう一度クロロにキスをされかけ、ナマエは慌ててクロロから離れた。
「そう逃げるな」
「何で好きでもない相手にキスしなきゃならんの!?しかもディープキス!!」
「オレはお前が好きだと、何度言えば解るんだ?」
「私は好きじゃない!」
「ふっ……惚れさせてみせるさ」
クツクツ笑いながら、クロロは不敵な笑みを湛えて部屋を出て行った。
決行開始時間の少し前。ナマエはクロロとオークション会場に来ていた。
「で、どうするの?」
「どうもしないさ」
「は?」
「シャル達が動くのを待つ」
「……私等、必要なくない?」
「そんな事はないさ。次のターゲットを探す意味でも、こういう事も必要だよ」
言いながら、クロロはナマエの腰を引き寄せた。
「クロロ……」
「何?」