クロロ
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パドキア共和国から蜘蛛の仮宿に向かったナマエとクロロ。その仮宿に着いた途端にクロロから発せられた一言に、ナマエはげんなりしていた。
「明日、仕事がある。今日はゆっくり休んどけ」
「マジかよ……また私も行かなきゃ駄目なの?」
「愚問だな。お前は蜘蛛の一員みたいなものだ」
「はいはい……分かりましたよ」
「詳細はシャルに訊いてくれ」
「りょーかい」
クロロと別れたナマエは、シャルナークを探して仮宿内を彷徨った。
(何でこんな、無駄に広い所を選ぶんだよ……)
探すこと十数分。ナマエは見事に迷っていた。
「あれ?ナマエじゃないか。どうしたんだい?こんな所で」
声がした方へ振り向くと、懐かしい人物がこちらを見ていた。
「マチ!久しぶり!!」
「久しぶりだね、ナマエ。団長と一緒じゃないのかい?」
「こんな所でまで一緒に居たくない!つか、シャルナーク知らない?」
「……団長も可哀想に。シャルなら、自分の部屋にいるんじゃない?」
「そのシャルナークの部屋を探してるんだけど……」
「シャルの部屋なら、向こうだけど……アンタ、迷ったのかい?」
「あはははは……さすがにこんだけ広いと、地図ないと迷うよ」
苦笑するナマエの手を引いて、マチは歩き出した。
「え?マチ??」
「仕方がないから、連れてってあげる」
「有難う!」
柔らかく微笑むナマエにつられて、マチも自然と笑みが溢れていた。
マチに連れられて歩く事5分。漸くシャルナークの部屋へと辿り着いた。
「本当に有難う、マチ」
「仕事でヘマしないでくれれば、それでいいよ」
「あはは……頑張るよ」
「そうして。じゃあ、あたしは行くよ」
「うん。またね」
マチと別れ、シャルナークの部屋のドアをノックする。中からは懐かしいシャルナークの声が帰ってきた。
「誰?って、ナマエ!久しぶり!!」
「久しぶり~」
「どうしたの?こんな時間に」
『何かあったの?』と優しく語りかけてくれるシャルナーク。
「いや、明日の仕事の確認でさ」
「うん」
「クロロがシャルナークに詳細訊けって」
「なる程……団長らしいや」
「何がクロロらしいの?」
「何でもないよ。で、明日の事だっけ?」
「?うん」
「ちょっと待ってね」
シャルナークは積み上げていた書類の中から、数枚の紙を取り出してナマエに差し出した。
「明日奪うのは、そこに書かれている指輪」
「へェ……今度は指輪なんだね」
紙に書かれていたのは、【天使の囁き】と題されたダイヤモンドの指輪だった。
「【念能力者】が製作者でね。一般的な価値はそんなに高くないんだけど、明日のオークションで競売にかけられるんだ」
「ふーん……」
「で、ナマエは団長と一緒に会場に潜入するのが仕事」
「りょーかい――って、またクロロと組むの?!」
「そうだけど。何か問題でもあるの?」
「いや、問題ってか……こういうのはパクノダの方がいいんじゃないの?」
「パクノダは今回別件で動いてるんだ。それに、団長の希望なんだよね」
「嫌な予感しかしない……」
「そんな事言わないであげてよ、ナマエ」
「はぁ……これって、もう決定事項なの?」
「当たり前だろ?もうこのメンバーで作戦立てちゃってるんだから」
「……分かった。けど、今回で終わりにしてよね」
「それは団長に言ってよ」
苦笑するシャルナークに、ナマエはそれ以上何も言わなかった。
翌日の夜。決行前に簡単な打ち合わせをする事になった。
「団長とナマエはオークション会場への潜入。オレとコルトピは裏で【天使の囁き】とオークション自体への細工。マチとノブナガは警備員の排除。これで今回はやるから、細かい事は決行までに頭に叩き込んでおいて」
シャルナークの言葉に、団員は渡された紙に目を通し始める。ノブナガだけがブツブツ文句を言っているが、他の団員は静かに内容を頭に叩き込んでいた。
「明日、仕事がある。今日はゆっくり休んどけ」
「マジかよ……また私も行かなきゃ駄目なの?」
「愚問だな。お前は蜘蛛の一員みたいなものだ」
「はいはい……分かりましたよ」
「詳細はシャルに訊いてくれ」
「りょーかい」
クロロと別れたナマエは、シャルナークを探して仮宿内を彷徨った。
(何でこんな、無駄に広い所を選ぶんだよ……)
探すこと十数分。ナマエは見事に迷っていた。
「あれ?ナマエじゃないか。どうしたんだい?こんな所で」
声がした方へ振り向くと、懐かしい人物がこちらを見ていた。
「マチ!久しぶり!!」
「久しぶりだね、ナマエ。団長と一緒じゃないのかい?」
「こんな所でまで一緒に居たくない!つか、シャルナーク知らない?」
「……団長も可哀想に。シャルなら、自分の部屋にいるんじゃない?」
「そのシャルナークの部屋を探してるんだけど……」
「シャルの部屋なら、向こうだけど……アンタ、迷ったのかい?」
「あはははは……さすがにこんだけ広いと、地図ないと迷うよ」
苦笑するナマエの手を引いて、マチは歩き出した。
「え?マチ??」
「仕方がないから、連れてってあげる」
「有難う!」
柔らかく微笑むナマエにつられて、マチも自然と笑みが溢れていた。
マチに連れられて歩く事5分。漸くシャルナークの部屋へと辿り着いた。
「本当に有難う、マチ」
「仕事でヘマしないでくれれば、それでいいよ」
「あはは……頑張るよ」
「そうして。じゃあ、あたしは行くよ」
「うん。またね」
マチと別れ、シャルナークの部屋のドアをノックする。中からは懐かしいシャルナークの声が帰ってきた。
「誰?って、ナマエ!久しぶり!!」
「久しぶり~」
「どうしたの?こんな時間に」
『何かあったの?』と優しく語りかけてくれるシャルナーク。
「いや、明日の仕事の確認でさ」
「うん」
「クロロがシャルナークに詳細訊けって」
「なる程……団長らしいや」
「何がクロロらしいの?」
「何でもないよ。で、明日の事だっけ?」
「?うん」
「ちょっと待ってね」
シャルナークは積み上げていた書類の中から、数枚の紙を取り出してナマエに差し出した。
「明日奪うのは、そこに書かれている指輪」
「へェ……今度は指輪なんだね」
紙に書かれていたのは、【天使の囁き】と題されたダイヤモンドの指輪だった。
「【念能力者】が製作者でね。一般的な価値はそんなに高くないんだけど、明日のオークションで競売にかけられるんだ」
「ふーん……」
「で、ナマエは団長と一緒に会場に潜入するのが仕事」
「りょーかい――って、またクロロと組むの?!」
「そうだけど。何か問題でもあるの?」
「いや、問題ってか……こういうのはパクノダの方がいいんじゃないの?」
「パクノダは今回別件で動いてるんだ。それに、団長の希望なんだよね」
「嫌な予感しかしない……」
「そんな事言わないであげてよ、ナマエ」
「はぁ……これって、もう決定事項なの?」
「当たり前だろ?もうこのメンバーで作戦立てちゃってるんだから」
「……分かった。けど、今回で終わりにしてよね」
「それは団長に言ってよ」
苦笑するシャルナークに、ナマエはそれ以上何も言わなかった。
翌日の夜。決行前に簡単な打ち合わせをする事になった。
「団長とナマエはオークション会場への潜入。オレとコルトピは裏で【天使の囁き】とオークション自体への細工。マチとノブナガは警備員の排除。これで今回はやるから、細かい事は決行までに頭に叩き込んでおいて」
シャルナークの言葉に、団員は渡された紙に目を通し始める。ノブナガだけがブツブツ文句を言っているが、他の団員は静かに内容を頭に叩き込んでいた。