ゾルディック家
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「クロロがマジでⅤを開けれると思わなかっただけ」
「一応そこそこの力はあるからな」
「さすがは団長様」
「その厭味ったらしい言い方、どうにかならないのか?」
「団長モードの時は無理。諦めて」
「なら、普段はいいのか?」
「何が?」
「素のオレだったら、その可愛気のない言い方を止めてくれるのか?」
どこか寂しそうにナマエに訊くクロロ。その表情は団長そのものだが、声が寂しそうだった。
「……クロロの行動によるかな」
「そうか。分かった」
ナマエの答えに納得したのか、クロロは歩き出した。
「屋敷の場所、判ってるの?」
「ああ。何度か来たことがある」
「ふ~ん……って、マジ??」
「こんな事で嘘を吐いてどうする」
「イルミに偶に依頼してるのは知ってたけど、まさか家にまで行ってるとは……」
「最後に来たのは、お前が来る前だったからな。知らなくても無理は無い」
『さあ、行くぞ』と言いながら、クロロは足を進めた。
少し歩いた所で、森の奥からミケが顔を出した。
「ミケってさ」
「怖いのか?」
「いや。そうじゃなくて、普通猫につける名前だよね?」
「ああ――あいつ等の感性は解らんからな」
ミケと見つめ合っていたナマエだが、何かに納得したのか止まっていた足を動かし始めた。
暫く歩いていると、1軒の豪邸に辿り着いた。
「執事室……だよね?」
「そうだな」
「普通の屋敷じゃん」
「金が有り余ってるんだろ」
「羨ましい……」
「お前がその気になれば、金位いくらでも用意してやるぞ?」
「クロロの場合は盗んでくるだけでしょ?」
「まあな」
「そういうお金は要らない。自分で稼ぐ」
「お久しぶりです、クロロ様」
クロロと言い合いをしていると、執事室から出てきた執事の1人に声を掛けられた。
「ああ」
「そちらの方は……?」
「オレの連れだ。【試しの門】は開けているから、問題ないだろ?」
「左様でございましたか。しかし、本日はイルミ様はご不在です」
「イルミじゃなく、キルアに会いたいんです」
「キルア様に……ですか?」
「はい」
「問題でもあるのか?」
「いえ……しかし、本邸に確認しない事にはお会い出来るかどうか判りかねます」
「なら、連絡しろ」
「……かしこまりました」
クロロの言葉に、執事は執事室へ戻って行った。
暫く外で待っていると、先程対応した執事が戻って来た。
「申し訳ございませんが、キルア様にはお会い出来ません」
「理由は?」
「申し上げる事は出来かねます」
「なら、直接行くんでいいです」
「そうだな」
執事の制止を振り切って、ナマエとクロロは本邸目指して走った。
本邸に辿り着いた所で、ナマエは建物を見上げた。
「どうした?」
「どこから入ろうかな~って、考え中」
「?――玄関から入ればいいだろう?」
「いや、執事の対応を考えると無理でしょ」
「……言われてみれば、そうだな」
「とりあえず、適当に窓から侵入するから。クロロはそこいらで待ってて」
言うが早いか、ナマエは手近な窓目指して走りだしていた。
(【異人の夜(ナイトメア)】発動……)
「【白虎(びゃっこ)】……私をあそこまで運んで」
ナマエが呼びかけると、大きな風が吹き、ナマエの身体を持ち上げた。
やがてナマエが指差した窓まで来ると、そのままナマエは宙に浮いた。
音を立てないように窓をこじ開けたナマエは、そのまま屋敷へと入り込む。
屋敷の中で【円】を行い、キルアの気配を探ると、割と近くにその気配があった。
気配のした方向へ向かって歩くと、1枚のドアの向こうから怒声と何かを打っている様な鈍い音が漏れ聞こえてきた。
(ここに……キルアがいる)
「一応そこそこの力はあるからな」
「さすがは団長様」
「その厭味ったらしい言い方、どうにかならないのか?」
「団長モードの時は無理。諦めて」
「なら、普段はいいのか?」
「何が?」
「素のオレだったら、その可愛気のない言い方を止めてくれるのか?」
どこか寂しそうにナマエに訊くクロロ。その表情は団長そのものだが、声が寂しそうだった。
「……クロロの行動によるかな」
「そうか。分かった」
ナマエの答えに納得したのか、クロロは歩き出した。
「屋敷の場所、判ってるの?」
「ああ。何度か来たことがある」
「ふ~ん……って、マジ??」
「こんな事で嘘を吐いてどうする」
「イルミに偶に依頼してるのは知ってたけど、まさか家にまで行ってるとは……」
「最後に来たのは、お前が来る前だったからな。知らなくても無理は無い」
『さあ、行くぞ』と言いながら、クロロは足を進めた。
少し歩いた所で、森の奥からミケが顔を出した。
「ミケってさ」
「怖いのか?」
「いや。そうじゃなくて、普通猫につける名前だよね?」
「ああ――あいつ等の感性は解らんからな」
ミケと見つめ合っていたナマエだが、何かに納得したのか止まっていた足を動かし始めた。
暫く歩いていると、1軒の豪邸に辿り着いた。
「執事室……だよね?」
「そうだな」
「普通の屋敷じゃん」
「金が有り余ってるんだろ」
「羨ましい……」
「お前がその気になれば、金位いくらでも用意してやるぞ?」
「クロロの場合は盗んでくるだけでしょ?」
「まあな」
「そういうお金は要らない。自分で稼ぐ」
「お久しぶりです、クロロ様」
クロロと言い合いをしていると、執事室から出てきた執事の1人に声を掛けられた。
「ああ」
「そちらの方は……?」
「オレの連れだ。【試しの門】は開けているから、問題ないだろ?」
「左様でございましたか。しかし、本日はイルミ様はご不在です」
「イルミじゃなく、キルアに会いたいんです」
「キルア様に……ですか?」
「はい」
「問題でもあるのか?」
「いえ……しかし、本邸に確認しない事にはお会い出来るかどうか判りかねます」
「なら、連絡しろ」
「……かしこまりました」
クロロの言葉に、執事は執事室へ戻って行った。
暫く外で待っていると、先程対応した執事が戻って来た。
「申し訳ございませんが、キルア様にはお会い出来ません」
「理由は?」
「申し上げる事は出来かねます」
「なら、直接行くんでいいです」
「そうだな」
執事の制止を振り切って、ナマエとクロロは本邸目指して走った。
本邸に辿り着いた所で、ナマエは建物を見上げた。
「どうした?」
「どこから入ろうかな~って、考え中」
「?――玄関から入ればいいだろう?」
「いや、執事の対応を考えると無理でしょ」
「……言われてみれば、そうだな」
「とりあえず、適当に窓から侵入するから。クロロはそこいらで待ってて」
言うが早いか、ナマエは手近な窓目指して走りだしていた。
(【異人の夜(ナイトメア)】発動……)
「【白虎(びゃっこ)】……私をあそこまで運んで」
ナマエが呼びかけると、大きな風が吹き、ナマエの身体を持ち上げた。
やがてナマエが指差した窓まで来ると、そのままナマエは宙に浮いた。
音を立てないように窓をこじ開けたナマエは、そのまま屋敷へと入り込む。
屋敷の中で【円】を行い、キルアの気配を探ると、割と近くにその気配があった。
気配のした方向へ向かって歩くと、1枚のドアの向こうから怒声と何かを打っている様な鈍い音が漏れ聞こえてきた。
(ここに……キルアがいる)