ゾルディック家
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イルミ達と別れたナマエは、クロロを連れてパドキア共和国へ来ていた。
「何でパドキアなのか、訊いてもいい?」
「キルア……あ、友達ね。その友達に会いたいんだ」
「キルア?イルミの弟か……」
「問題でもあるの?」
「いや……イルミに鉢合わせないか心配なだけだよ」
クロロは少し考えてから続けた。
「イルミの方がいいのか?」
「何の事?」
「オレより、イルミの方がいいのか?」
不安げに問いかけてくるクロロに、ナマエは意味が解らずに困惑した。
「……意味が解かんないんだけど」
「なら、言い方を変えるよ。ナマエはイルミが好きなの?」
「…………何でそういう話になるワケ?」
「オレには冷たいのに、イルミとは仲が良さそうじゃないか」
確認するかの様にナマエの瞳を覗きこむクロロ。そんなクロロから目を逸らさず、ナマエは答えた。
「イルミはクロロと違って絡みやすいだけ。別に異性としての好意はないよ」
「そうか……安心したよ」
「かと言って、クロロにもそういう好意ないけどね」
ナマエの一言に、クロロは苦笑するしか無かった。
パドキア共和国に着き、拠点となるホテルへ向かう2人。ホテルは飛行船内でクロロが手配していた。
「……で、何でクロロと同じ部屋なの?」
「試験中離れてたんだ。この位はいいだろ?」
「いやいやいや、駄目でしょ。普通に考えて」
「何が駄目なんだ?」
「何で付き合ってもないのに同じ部屋?あり得ないでしょ!?」
「言ったじゃないか。オレはナマエが好きなんだ。少しでも一緒に居たいと思うのは当然だろ?」
「やっぱり頭が残念な事になってるんだね、クロロ」
「オレの頭は正常だよ。相変わらず、そういう所は可愛気がないな」
クスクス笑うクロロに、ナマエは微かに殺意が湧いた。
「何でついて来るの?」
「ナマエが心配だからな」
【試しの門】の前で、クロロに冷たい視線を浴びせるナマエ。そんな視線をもろともせず、団長スタイルのクロロは続けた。
「悪い虫が付かないとも限らんしな」
クロロの目は本気だった。ナマエはそんなクロロを見て、小さく溜息を吐いた。
「イルミなら仕事で居ないハズだよ。それに、イルミは私にそういう感情ないでしょ」
「お前……忘れたのか?」
「何が?」
「イルミにナンパされたじゃないか」
「?」
「【人魚の涙】を盗りに行った時、初対面でイルミに口説かれてたろ?」
「そんな事あったっけ?」
「本気で忘れてるのか?」
「どうでも良い事は覚えてないだけ。クロロの言ってる事が本当なら、それだけどうでも良かったって事だよ」
「そうか」
安心した様に微笑むクロロに、団長としての威厳は感じられなかった。
改めて【試しの門】を見上げるナマエ。
(さ~て、開けますか)
両手をパキパキと鳴らし、ナマエは【試しの門】に手をかけた。
「開けられるのか?」
「馬鹿にしないでよ、クロロ」
両腕に力を込め、【試しの門】を押すナマエ。その力に、【試しの門】は鈍い音を鳴らしながらゆっくりと開く。
「ほう……Ⅲまで開けれたか」
「そういうクロロはどうなのさ」
「オレか?Ⅴは堅いな」
「あっそ。じゃ、お先に~」
自身で開けた【試しの門】から、ナマエは中に入っていった。その直ぐ後、クロロが【試しの門】を開けて入ってきた。
「マジでⅤを開けやがったな……」
「何だ?その顔は」
「別にー」
「言いたい事があるなら言え」
「何でも無いから、お気になさらず先に行きましょーか」
「何でも無いって顔じゃないぞ」
先に進もうとするナマエの腕を掴み、クロロは制止した。
「いや、マジで何でもない」
「言わないなら――またキスするぞ?」
「……」
「どうした?キスして欲しいのか?」
クロロはニヤリと笑いながら、ナマエの顔を覗きこんだ。
「何でパドキアなのか、訊いてもいい?」
「キルア……あ、友達ね。その友達に会いたいんだ」
「キルア?イルミの弟か……」
「問題でもあるの?」
「いや……イルミに鉢合わせないか心配なだけだよ」
クロロは少し考えてから続けた。
「イルミの方がいいのか?」
「何の事?」
「オレより、イルミの方がいいのか?」
不安げに問いかけてくるクロロに、ナマエは意味が解らずに困惑した。
「……意味が解かんないんだけど」
「なら、言い方を変えるよ。ナマエはイルミが好きなの?」
「…………何でそういう話になるワケ?」
「オレには冷たいのに、イルミとは仲が良さそうじゃないか」
確認するかの様にナマエの瞳を覗きこむクロロ。そんなクロロから目を逸らさず、ナマエは答えた。
「イルミはクロロと違って絡みやすいだけ。別に異性としての好意はないよ」
「そうか……安心したよ」
「かと言って、クロロにもそういう好意ないけどね」
ナマエの一言に、クロロは苦笑するしか無かった。
パドキア共和国に着き、拠点となるホテルへ向かう2人。ホテルは飛行船内でクロロが手配していた。
「……で、何でクロロと同じ部屋なの?」
「試験中離れてたんだ。この位はいいだろ?」
「いやいやいや、駄目でしょ。普通に考えて」
「何が駄目なんだ?」
「何で付き合ってもないのに同じ部屋?あり得ないでしょ!?」
「言ったじゃないか。オレはナマエが好きなんだ。少しでも一緒に居たいと思うのは当然だろ?」
「やっぱり頭が残念な事になってるんだね、クロロ」
「オレの頭は正常だよ。相変わらず、そういう所は可愛気がないな」
クスクス笑うクロロに、ナマエは微かに殺意が湧いた。
「何でついて来るの?」
「ナマエが心配だからな」
【試しの門】の前で、クロロに冷たい視線を浴びせるナマエ。そんな視線をもろともせず、団長スタイルのクロロは続けた。
「悪い虫が付かないとも限らんしな」
クロロの目は本気だった。ナマエはそんなクロロを見て、小さく溜息を吐いた。
「イルミなら仕事で居ないハズだよ。それに、イルミは私にそういう感情ないでしょ」
「お前……忘れたのか?」
「何が?」
「イルミにナンパされたじゃないか」
「?」
「【人魚の涙】を盗りに行った時、初対面でイルミに口説かれてたろ?」
「そんな事あったっけ?」
「本気で忘れてるのか?」
「どうでも良い事は覚えてないだけ。クロロの言ってる事が本当なら、それだけどうでも良かったって事だよ」
「そうか」
安心した様に微笑むクロロに、団長としての威厳は感じられなかった。
改めて【試しの門】を見上げるナマエ。
(さ~て、開けますか)
両手をパキパキと鳴らし、ナマエは【試しの門】に手をかけた。
「開けられるのか?」
「馬鹿にしないでよ、クロロ」
両腕に力を込め、【試しの門】を押すナマエ。その力に、【試しの門】は鈍い音を鳴らしながらゆっくりと開く。
「ほう……Ⅲまで開けれたか」
「そういうクロロはどうなのさ」
「オレか?Ⅴは堅いな」
「あっそ。じゃ、お先に~」
自身で開けた【試しの門】から、ナマエは中に入っていった。その直ぐ後、クロロが【試しの門】を開けて入ってきた。
「マジでⅤを開けやがったな……」
「何だ?その顔は」
「別にー」
「言いたい事があるなら言え」
「何でも無いから、お気になさらず先に行きましょーか」
「何でも無いって顔じゃないぞ」
先に進もうとするナマエの腕を掴み、クロロは制止した。
「いや、マジで何でもない」
「言わないなら――またキスするぞ?」
「……」
「どうした?キスして欲しいのか?」
クロロはニヤリと笑いながら、ナマエの顔を覗きこんだ。