最終試験
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イルミの言葉は聞くに耐えなかった。そんな中、レオリオが動いた。
「さき程も申し上げましたが――」
「ああ、分かってるよ。手は出さねェ。キルア!!お前の兄貴か何か知らねーが、言わせて貰うぜ。そいつはバカ野郎でクソ野郎だ。聞く耳持つな!いつもの調子でさっさとぶっ飛ばして、合格しちまえ!!ゴンと友達になりたいだと?寝ぼけんな!!とっくにお前等ダチ同士だろーがよ」
「!」
「少なくとも、ゴンはそう思ってるはずだぜ!!」
「え?そうなの?」
「たりめーだ、バーカ」
「そうか。まいったな。あっちはもう友達のつもりなのか――よし、ゴンを殺そう」
一気に場の空気が凍りついた。
「殺し屋に友達なんていらない。邪魔なだけだから」
キルアはイルミの【オーラ】に負けて動けずにいる。
「彼は何処にいるの?」
「ちょ、待って下さい。まだ試験は……」
「あ……?あイハハ」
イルミの針に操られ、立会人は口を割ってしまう。
「どこ?」
「とナリの控え室ニ」
「どうも」
「あァあ」
針を刺された立会人は、その場に崩れ去ってしまった。
ナマエは他の立会人やレオリオ・クラピカ・ハンゾーと共に、外へと通じている扉の前に立ち塞がった。
「参ったなあ……仕事の関係上、オレは資格が必要なんだけどな。ここで彼等を殺しちゃったら、オレが落ちて自動的にキルが合格しちゃうね。あ、いけない。それはゴンを殺っても一緒か。うーん。そうだ!まず合格してから、ゴンを殺そう!」
キルアは冷や汗を流しながら立ち尽くしている。
「それなら、仮にここの全員を殺してもオレの合格が取り消される事はないよね」
「うむ。ルール場は問題ない」
その後、イルミはキルアを威圧し続けた。
キルアが負けを認めた所で、イルミとキルアの試合は終わった。
「最悪だね」
「?」
「アンタ最悪だよ、イルミ」
「そうかな?」
「ああ、胸糞悪くなる位最悪だ」
ナマエはイルミを睨みつけてそう呟いた。
「ナマエには理解出来ないだろうね」
「……理解したくもない」
レオリオ対ボドロの試合で、それまで無反応だったキルアが動いた。動き出したと思ったキルアは、そのままボドロの胸を貫き不合格となり会場を後にした。
合格者の講習を受けて数十分。突然講習会場の扉が、大きな音を鳴らしながら開いた。
ヒソカとイルミ以外の者の視線が扉を開けたゴンに向けられる。
「ゴン」
レオリオの声を無視し、ゴンはイルミの元へと歩み寄った。
「キルアに謝れ」
「謝る……?何を?」
「そんな事も解らないの?」
「うん」
「お前に兄貴の資格ないよ」
「?兄弟に資格がいるのかな?」
イルミの言葉に激昂したゴンは、イルミの右手首を握りしめ、引っ張りあげた。一同はその様子に釘付けとなった。
引っ張りあげられたイルミは、綺麗に床へと着地する。
「友達になるのにだって、資格なんていらない!!」
ゴンの手に力が入り、イルミの右手首からは鈍い音が鳴った。
「キルアのとこへ行くんだ」
イルミの右手首を握ったまま、ゴンは踵を返そうとした。
「もう謝らなくたっていいよ。案内してくれるだけでいい」
「そしてどうする?」
「キルアを連れ戻す。決まってんじゃん」
「まるでキルが誘拐でもされた様な口ぶりだな。あいつは自分の足でここを出て行ったんだよ」
「でも自分の意志じゃない。お前達に操られてるんだから、誘拐されたも同然だ!」
「丁度その事で議論していた所じゃ、ゴン」
ネテロの言葉にゴンは視線を移した。
キルアの不合格に対しての異議を唱える者もいれば、クラピカの合格に異議を唱える者もいる。
「どうだっていいんだ、そんな事。人の合格にとやかく言う事なんてない。自分の合格に不満なら、満足できるまで精進すればいい。キルアならもう一度受験すれば、絶対合格出来る。今回落ちた事は残念だけど、仕方ない。それより――もしも今まで望んでいないキルアに無理矢理人殺しさせていたのなら、お前を許さない」
尚もゴンは握っている手に力を込めた。
「さき程も申し上げましたが――」
「ああ、分かってるよ。手は出さねェ。キルア!!お前の兄貴か何か知らねーが、言わせて貰うぜ。そいつはバカ野郎でクソ野郎だ。聞く耳持つな!いつもの調子でさっさとぶっ飛ばして、合格しちまえ!!ゴンと友達になりたいだと?寝ぼけんな!!とっくにお前等ダチ同士だろーがよ」
「!」
「少なくとも、ゴンはそう思ってるはずだぜ!!」
「え?そうなの?」
「たりめーだ、バーカ」
「そうか。まいったな。あっちはもう友達のつもりなのか――よし、ゴンを殺そう」
一気に場の空気が凍りついた。
「殺し屋に友達なんていらない。邪魔なだけだから」
キルアはイルミの【オーラ】に負けて動けずにいる。
「彼は何処にいるの?」
「ちょ、待って下さい。まだ試験は……」
「あ……?あイハハ」
イルミの針に操られ、立会人は口を割ってしまう。
「どこ?」
「とナリの控え室ニ」
「どうも」
「あァあ」
針を刺された立会人は、その場に崩れ去ってしまった。
ナマエは他の立会人やレオリオ・クラピカ・ハンゾーと共に、外へと通じている扉の前に立ち塞がった。
「参ったなあ……仕事の関係上、オレは資格が必要なんだけどな。ここで彼等を殺しちゃったら、オレが落ちて自動的にキルが合格しちゃうね。あ、いけない。それはゴンを殺っても一緒か。うーん。そうだ!まず合格してから、ゴンを殺そう!」
キルアは冷や汗を流しながら立ち尽くしている。
「それなら、仮にここの全員を殺してもオレの合格が取り消される事はないよね」
「うむ。ルール場は問題ない」
その後、イルミはキルアを威圧し続けた。
キルアが負けを認めた所で、イルミとキルアの試合は終わった。
「最悪だね」
「?」
「アンタ最悪だよ、イルミ」
「そうかな?」
「ああ、胸糞悪くなる位最悪だ」
ナマエはイルミを睨みつけてそう呟いた。
「ナマエには理解出来ないだろうね」
「……理解したくもない」
レオリオ対ボドロの試合で、それまで無反応だったキルアが動いた。動き出したと思ったキルアは、そのままボドロの胸を貫き不合格となり会場を後にした。
合格者の講習を受けて数十分。突然講習会場の扉が、大きな音を鳴らしながら開いた。
ヒソカとイルミ以外の者の視線が扉を開けたゴンに向けられる。
「ゴン」
レオリオの声を無視し、ゴンはイルミの元へと歩み寄った。
「キルアに謝れ」
「謝る……?何を?」
「そんな事も解らないの?」
「うん」
「お前に兄貴の資格ないよ」
「?兄弟に資格がいるのかな?」
イルミの言葉に激昂したゴンは、イルミの右手首を握りしめ、引っ張りあげた。一同はその様子に釘付けとなった。
引っ張りあげられたイルミは、綺麗に床へと着地する。
「友達になるのにだって、資格なんていらない!!」
ゴンの手に力が入り、イルミの右手首からは鈍い音が鳴った。
「キルアのとこへ行くんだ」
イルミの右手首を握ったまま、ゴンは踵を返そうとした。
「もう謝らなくたっていいよ。案内してくれるだけでいい」
「そしてどうする?」
「キルアを連れ戻す。決まってんじゃん」
「まるでキルが誘拐でもされた様な口ぶりだな。あいつは自分の足でここを出て行ったんだよ」
「でも自分の意志じゃない。お前達に操られてるんだから、誘拐されたも同然だ!」
「丁度その事で議論していた所じゃ、ゴン」
ネテロの言葉にゴンは視線を移した。
キルアの不合格に対しての異議を唱える者もいれば、クラピカの合格に異議を唱える者もいる。
「どうだっていいんだ、そんな事。人の合格にとやかく言う事なんてない。自分の合格に不満なら、満足できるまで精進すればいい。キルアならもう一度受験すれば、絶対合格出来る。今回落ちた事は残念だけど、仕方ない。それより――もしも今まで望んでいないキルアに無理矢理人殺しさせていたのなら、お前を許さない」
尚もゴンは握っている手に力を込めた。