最終試験
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「へェ……♦面白くなりそうだ♥」
ヒソカは炎に包まれたナマエに向かって、無数のトランプを投げつける。
しかし、そのトランプはナマエに届くこと無く、尽く燃え尽きる。
「トランプは効かない――か♣それなら、コレはどうだい?」
ヒソカはナマエに向かって【伸縮自在の愛(バンジーガム)】を投げつける。
「無駄だね。【騰蛇】の炎は何も寄せ付けない。私の意のままに、私が定めたモノを燃やし尽くす」
そう言うと、ヒソカに向かって紅蓮の炎が向かって行く。
その炎を避けるヒソカだが、避けた先まで炎は追いかけてくる。
「逃げる事は不可能。手加減してるけど、下手したら火傷じゃ済まないよ?」
「……参った♦」
「は?」
「ボクの負けだよ、ナマエ♠これ以上続けたら、殺したくなっちゃう♥」
「【騰蛇】戻って」
ナマエの呼び掛けに、ヒソカを追い回していた炎がナマエの元に戻っていく。
「【異人の夜(ナイトメア)】解除……」
ナマエが呟くと、会場内を包んでいた熱気が消えた。
ヒソカのリタイヤでナマエが勝ち、ナマエはそのまま元いた壁際まで戻ろうとした所でハンゾーに話しかけられた。
「アンタ、【陰陽師】なのか?」
「は?」
「さっき言ってた【騰蛇】って、【式神】だろ?」
「…………」
ハンゾーの問いかけに、ナマエは答えなかった。
試験は順調に進んでいたが、第7試合で事件が起きた。
キルアとギタラクルが対峙し、試合開始の合図がでた数瞬後の事だった。
「久しぶりだね、キル」
「!?」
ギタラクルは顔面に刺していた針を抜き始めた。
ビキビキという音と共に変化していくギタラクルの顔。
「兄……貴!!」
「や」
「キルアの兄貴……!?」
会場内を静寂が包み込んだ。
「母さんとミルキを刺したんだって?」
「まぁね」
「母さん泣いてたよ」
「そりゃそうだろうな。息子にそんなひでー目に遭わされちゃ。やっぱとんでもねーガキだぜ」
「感激してた。『あのコが立派に成長してくれて嬉しい』ってさ。『でも、やっぱりまだ外にだすのは心配だから』って、それとなく様子を見てくるように頼まれたんだけど――奇遇だね。まさかキルがハンターになりたいと思ってたなんてね。実はオレも、次の仕事の関係上資格を取りたくてさ」
「別になりたかった訳じゃないよ。ただなんとなく受けてみただけさ」
「……そうか。安心したよ。心置きなく忠告できる。お前はハンターに向かないよ。お前の天職は殺し屋なんだから」
空間が歪んだ気がした。これがイルミの【オーラ】……ヒソカとは違った禍々しさが、会場内を包んだ。
「お前は熱を持たない闇人形だ。自身は何も欲しがらず、何も望まない。陰を糧に動く。お前が唯一歓びを抱くのは、人の死に触れた時。お前は親父とオレにそう育てられた。そんなお前が、何を求めてハンターになると?」
「確かに……ハンターにはなりたいと思ってる訳じゃない。だけど、オレにだって欲しいもの位ある」
「ないね」
「ある!今望んでる事だってある!」
「ふーん。言ってごらん。何が望みか?」
イルミの言葉に、キルアは黙ってしまった。
「どうした?本当は望みなんてないんだろう?」
「違う!ゴンと……友達になりたい。もう人殺しなんてうんざりだ。普通に――ゴンと友だちになって、普通に遊びたい」
「無理だね。お前に友達なんて出来っこないよ。お前は人というものを、殺せるか殺せないかでしか判断出来ない。そう教えこまれたからね。今のお前にはゴンが眩しすぎて、測り切れないでいるだけだ。友達になりたい訳じゃない」
「違う……」
「彼の側にいれば、いつかお前は彼を殺したくなるよ。殺せるか殺せないか試したくなる。何故なら、お前は根っからの人殺しだから」
ヒソカは炎に包まれたナマエに向かって、無数のトランプを投げつける。
しかし、そのトランプはナマエに届くこと無く、尽く燃え尽きる。
「トランプは効かない――か♣それなら、コレはどうだい?」
ヒソカはナマエに向かって【伸縮自在の愛(バンジーガム)】を投げつける。
「無駄だね。【騰蛇】の炎は何も寄せ付けない。私の意のままに、私が定めたモノを燃やし尽くす」
そう言うと、ヒソカに向かって紅蓮の炎が向かって行く。
その炎を避けるヒソカだが、避けた先まで炎は追いかけてくる。
「逃げる事は不可能。手加減してるけど、下手したら火傷じゃ済まないよ?」
「……参った♦」
「は?」
「ボクの負けだよ、ナマエ♠これ以上続けたら、殺したくなっちゃう♥」
「【騰蛇】戻って」
ナマエの呼び掛けに、ヒソカを追い回していた炎がナマエの元に戻っていく。
「【異人の夜(ナイトメア)】解除……」
ナマエが呟くと、会場内を包んでいた熱気が消えた。
ヒソカのリタイヤでナマエが勝ち、ナマエはそのまま元いた壁際まで戻ろうとした所でハンゾーに話しかけられた。
「アンタ、【陰陽師】なのか?」
「は?」
「さっき言ってた【騰蛇】って、【式神】だろ?」
「…………」
ハンゾーの問いかけに、ナマエは答えなかった。
試験は順調に進んでいたが、第7試合で事件が起きた。
キルアとギタラクルが対峙し、試合開始の合図がでた数瞬後の事だった。
「久しぶりだね、キル」
「!?」
ギタラクルは顔面に刺していた針を抜き始めた。
ビキビキという音と共に変化していくギタラクルの顔。
「兄……貴!!」
「や」
「キルアの兄貴……!?」
会場内を静寂が包み込んだ。
「母さんとミルキを刺したんだって?」
「まぁね」
「母さん泣いてたよ」
「そりゃそうだろうな。息子にそんなひでー目に遭わされちゃ。やっぱとんでもねーガキだぜ」
「感激してた。『あのコが立派に成長してくれて嬉しい』ってさ。『でも、やっぱりまだ外にだすのは心配だから』って、それとなく様子を見てくるように頼まれたんだけど――奇遇だね。まさかキルがハンターになりたいと思ってたなんてね。実はオレも、次の仕事の関係上資格を取りたくてさ」
「別になりたかった訳じゃないよ。ただなんとなく受けてみただけさ」
「……そうか。安心したよ。心置きなく忠告できる。お前はハンターに向かないよ。お前の天職は殺し屋なんだから」
空間が歪んだ気がした。これがイルミの【オーラ】……ヒソカとは違った禍々しさが、会場内を包んだ。
「お前は熱を持たない闇人形だ。自身は何も欲しがらず、何も望まない。陰を糧に動く。お前が唯一歓びを抱くのは、人の死に触れた時。お前は親父とオレにそう育てられた。そんなお前が、何を求めてハンターになると?」
「確かに……ハンターにはなりたいと思ってる訳じゃない。だけど、オレにだって欲しいもの位ある」
「ないね」
「ある!今望んでる事だってある!」
「ふーん。言ってごらん。何が望みか?」
イルミの言葉に、キルアは黙ってしまった。
「どうした?本当は望みなんてないんだろう?」
「違う!ゴンと……友達になりたい。もう人殺しなんてうんざりだ。普通に――ゴンと友だちになって、普通に遊びたい」
「無理だね。お前に友達なんて出来っこないよ。お前は人というものを、殺せるか殺せないかでしか判断出来ない。そう教えこまれたからね。今のお前にはゴンが眩しすぎて、測り切れないでいるだけだ。友達になりたい訳じゃない」
「違う……」
「彼の側にいれば、いつかお前は彼を殺したくなるよ。殺せるか殺せないか試したくなる。何故なら、お前は根っからの人殺しだから」