最終試験
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飛行船に乗り込んで暫く経った所で、またビーンズの声で船内放送が流された。
《えーこれより会長が面談を行います。番号を呼ばれた方は2階の第1応接室までお越し下さい。受験番号44番の方。44番の方お越し下さい》
まずはヒソカが呼ばれ、その後ナマエが呼ばれた。
「まあ、座りなされ」
応接室に入った途端に、ネテロから声を掛けられたナマエ。
「最終試験のためにちょいと質問させて貰うぞよ」
「どうぞ」
「まず、何故ハンターになりたいのかな?」
「別になりたいワケじゃない。【仲間】が勝手に申し込んだから、受けてるだけ。監視付きだから、バックレる事も出来なかったしね」
「なるほど。では、お主以外の9人の中で一番注目しているのは?」
「99番と405番。ガキの癖に中々面白い」
「ふむ……では最後の質問じゃ。9人の中で、今一番戦いたくないのは?」
「44番と301番。【仲間】と【知り合い】とは闘りたくない」
「うむ、御苦労じゃった。下がってよいぞよ」
応接室を出ると、待ち構えたようにヒソカが待っていた。
「お疲れ様、ナマエ♣」
「……何してるの?」
「ナマエを待ってた♥」
「そ。で?」
「ツレないなァ♦」
ヒソカを置いて、ナマエは歩き出した。
四次試験終了から3日後。残った受験生達は最終試験会場にいた。
「さて諸君、ゆっくり休めたかな?ここは委員会が経営するホテルじゃが、決勝が終了するまでキミ達の貸切となっておる。最終試験は1対1のトーナメント形式で行う。その組み合わせはこうじゃ」
ネテロが出したボードは、一見合格者1名にしか思えないトーナメント表。
「さて、最終試験のクリア条件だが、至って明確。たった1勝で合格である」
「……って事は」
「つまりこのトーナメントは勝った者が次々抜けていき、負けたものが上に登っていくシステム!この表の頂点は不合格を意味するわけだ。もうお解りかな?」
ネテロと受験生の問答を聞き流しながら、ナマエはトーナメント表を見つめていた。
「それでは最終試験を開始する!!第1試合、ハンゾー対ゴン」
立会人の声に、ゴンとハンゾーが前に出る。
「私、立会人を務めさせて頂きますマスタとです。よろしく」
「よお、久しぶり。四次試験の間、ずっとオレを尾けてたろ」
「お気づきでしたか」
「当然よ。四次試験では受験生一人一人に試験官が尾いてたんだろ?まあ、他の連中も気付いてたとは思うがな。あえて言うこともないと思ってたんだが――」
ハンゾーの口は止まることを知らないかの如く、動き続ける。
「勝つ条件は『まいった』と言わせるしかないんだな?気絶させてもカウントは取らないし、TKOもなし」
「はい…それだけです!」
ハンゾーがゴンに向き合った所で、試合開始の合図がなされた。
「それでは、始め!!」
最初に動いたのはゴンだった。
ナマエはゴンが動いた事を確認し、壁に寄りかかって寝る体制に入った。
「おや♣見なくてもいいのかい?」
「どっちが勝つか、分かりきってるからね」
「へェ……♦」
勝敗は予定通りゴンの勝利で終わった。
「第2試合、ナマエ対ヒソカ」
「お手柔らかにね♥」
「……手加減無しで行くよ」
「くくくっ♠」
ナマエの言葉に、ヒソカはその禍々しいオーラを増幅させた。
「始め!!」
開始の合図とともに、ナマエはヒソカから距離を取った。
「逃げるのかい?」
「まさか」
クツリと笑いながら、ナマエは【異人の夜(ナイトメア)】を発動させる。
「ヒソカなら……死ぬ事はないでしょ」
そう言いながら、ナマエは『【騰蛇(とうだ)】』と呟く。
ナマエの呟きに応じて、【騰蛇(とうだ)】の生み出す紅蓮の炎がナマエを包む。
《えーこれより会長が面談を行います。番号を呼ばれた方は2階の第1応接室までお越し下さい。受験番号44番の方。44番の方お越し下さい》
まずはヒソカが呼ばれ、その後ナマエが呼ばれた。
「まあ、座りなされ」
応接室に入った途端に、ネテロから声を掛けられたナマエ。
「最終試験のためにちょいと質問させて貰うぞよ」
「どうぞ」
「まず、何故ハンターになりたいのかな?」
「別になりたいワケじゃない。【仲間】が勝手に申し込んだから、受けてるだけ。監視付きだから、バックレる事も出来なかったしね」
「なるほど。では、お主以外の9人の中で一番注目しているのは?」
「99番と405番。ガキの癖に中々面白い」
「ふむ……では最後の質問じゃ。9人の中で、今一番戦いたくないのは?」
「44番と301番。【仲間】と【知り合い】とは闘りたくない」
「うむ、御苦労じゃった。下がってよいぞよ」
応接室を出ると、待ち構えたようにヒソカが待っていた。
「お疲れ様、ナマエ♣」
「……何してるの?」
「ナマエを待ってた♥」
「そ。で?」
「ツレないなァ♦」
ヒソカを置いて、ナマエは歩き出した。
四次試験終了から3日後。残った受験生達は最終試験会場にいた。
「さて諸君、ゆっくり休めたかな?ここは委員会が経営するホテルじゃが、決勝が終了するまでキミ達の貸切となっておる。最終試験は1対1のトーナメント形式で行う。その組み合わせはこうじゃ」
ネテロが出したボードは、一見合格者1名にしか思えないトーナメント表。
「さて、最終試験のクリア条件だが、至って明確。たった1勝で合格である」
「……って事は」
「つまりこのトーナメントは勝った者が次々抜けていき、負けたものが上に登っていくシステム!この表の頂点は不合格を意味するわけだ。もうお解りかな?」
ネテロと受験生の問答を聞き流しながら、ナマエはトーナメント表を見つめていた。
「それでは最終試験を開始する!!第1試合、ハンゾー対ゴン」
立会人の声に、ゴンとハンゾーが前に出る。
「私、立会人を務めさせて頂きますマスタとです。よろしく」
「よお、久しぶり。四次試験の間、ずっとオレを尾けてたろ」
「お気づきでしたか」
「当然よ。四次試験では受験生一人一人に試験官が尾いてたんだろ?まあ、他の連中も気付いてたとは思うがな。あえて言うこともないと思ってたんだが――」
ハンゾーの口は止まることを知らないかの如く、動き続ける。
「勝つ条件は『まいった』と言わせるしかないんだな?気絶させてもカウントは取らないし、TKOもなし」
「はい…それだけです!」
ハンゾーがゴンに向き合った所で、試合開始の合図がなされた。
「それでは、始め!!」
最初に動いたのはゴンだった。
ナマエはゴンが動いた事を確認し、壁に寄りかかって寝る体制に入った。
「おや♣見なくてもいいのかい?」
「どっちが勝つか、分かりきってるからね」
「へェ……♦」
勝敗は予定通りゴンの勝利で終わった。
「第2試合、ナマエ対ヒソカ」
「お手柔らかにね♥」
「……手加減無しで行くよ」
「くくくっ♠」
ナマエの言葉に、ヒソカはその禍々しいオーラを増幅させた。
「始め!!」
開始の合図とともに、ナマエはヒソカから距離を取った。
「逃げるのかい?」
「まさか」
クツリと笑いながら、ナマエは【異人の夜(ナイトメア)】を発動させる。
「ヒソカなら……死ぬ事はないでしょ」
そう言いながら、ナマエは『【騰蛇(とうだ)】』と呟く。
ナマエの呟きに応じて、【騰蛇(とうだ)】の生み出す紅蓮の炎がナマエを包む。