四次試験
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「諸君、タワー脱出おめでう。残る試験は4次試験と最終試験とのみ」
((あとは2つ!!))
「4次試験はゼビル島にて行われる。では早速だが……」
外に出てすぐ、リッポーが今後のスケジュールを話した。その後、指を鳴らして助手の男を呼ぶリッポー。
「これからクジを引いてもらう」
「クジ……?」
「これで一体何を決めるんだ?」
「狩る者と狩られる者。この中には25枚のナンバーカード、つまり今残っている諸君の受験番号が入っている。今から1枚ずつ引いてもらう。それでは、タワーを脱出した順にクジを引いてもらおう」
ニヤリと笑いながら、リッポーは言い放った。その言葉に、まず動いたのはヒソカだった。クジを引き終えたヒソカに続いて、ナマエもクジを引く。
「全員引き終わったね」
固唾を飲んでリッポーの言葉を待つ受験生達。
「今諸君がそれぞれ何番のカードを引いたのかは、全てこの機械に記憶されている。したがって、もうそのカードは各自自由に処分して貰って結構。それぞれのカードに示された番号の受験生が、それぞれのターゲットだ」
ナマエは自分が引いたカードを見て眉を顰めた。
「奪うのはターゲットのナンバープレート。自分のターゲットとなる受験生のナンバープレートは3点。自分自身のナンバープレートも3点。それ以外のナンバープレートは1点。最終試験に進むために必要な点数は6点」
自身の指を立てながら、リッポーは続けた。
「ぜビル島での滞在期間中に6点分のナンバープレートを集めること」
「試験官、質問いい?」
「なんだね?」
「人数が奇数なんだけど、どうするつもり?」
「一枚だけ白紙がある。白紙の者は、自分のナンバープレートは3点。他の受験生のナンバープレートは全て1点。しかし、他の受験生にとっては、白紙を引いた者のナンバープレートは3点となる」
「へぇ……えげつない事するね」
「他に質問は?」
「いや、大丈夫」
「では、ゼビル島へ移動したまえ」
リッポーの言葉を合図に、受験生達は船に乗り込んだ。船内では案内係の女性が色々と説明しているが、えげつないルールを聞いた受験生達の耳には届いていなかった。
「ナマエかい?」
「何が?」
「白紙を引いたのは♦」
「だったら、何?」
「いいや、羨ましいだけ♥」
「そ。他に用がないなら、どっか行って」
「冷たいなァ♣」
「うん。私は冷たい人間だから」
クスリと笑うナマエの目には、ヒソカは映っていなかった。
《それでは第三次試験の通過時間の早い人から順に下船して頂きます!一人が上陸してから2分後にスタートする方式をとります!!滞在期間はちょうど1週間!!その間に6点分のプレートを集めて、またこの場所に戻ってきて下さい。それでは1番の方スタート!!》
ヒソカはまっすぐと森の中へと消えていく。
《2番スタート!》
ナマエはヒソカが入って行った方とは別方向の森へと向かった。
森の中で、ナマエは水場を探した。水場を拠点に活動する事にしたのだ。
(さて……ターゲットはハンゾーにすればいいけど、その前に2点分集めるか)
【円】で島内の様子を探っていたナマエだが、ある1点で飛行船内で感じた殺気が漏れている事に気付いて動き出した。
(これは――キルアだな)
全力でキルアの元へ走るナマエ。その顔は愉悦で満ちていた。
「198番か」
「……」
ナマエがキルアの元に辿り着いた時、イモリは自身のナンバープレートを探していた。
「……」
「オレの欲しい番号と1番違いって事は、もしかして199番はそっちの2人のどっちかかな?」
キルアの一言に、対峙していた3人は緊迫した雰囲気に変わった。
「ウモリ、陣形だ。マジでいく。こいつ、タダのガキじゃねェ」
その様子を樹上から眺めているナマエ。
キルアは3人の間にある木へと駆け登っていた。
((あとは2つ!!))
「4次試験はゼビル島にて行われる。では早速だが……」
外に出てすぐ、リッポーが今後のスケジュールを話した。その後、指を鳴らして助手の男を呼ぶリッポー。
「これからクジを引いてもらう」
「クジ……?」
「これで一体何を決めるんだ?」
「狩る者と狩られる者。この中には25枚のナンバーカード、つまり今残っている諸君の受験番号が入っている。今から1枚ずつ引いてもらう。それでは、タワーを脱出した順にクジを引いてもらおう」
ニヤリと笑いながら、リッポーは言い放った。その言葉に、まず動いたのはヒソカだった。クジを引き終えたヒソカに続いて、ナマエもクジを引く。
「全員引き終わったね」
固唾を飲んでリッポーの言葉を待つ受験生達。
「今諸君がそれぞれ何番のカードを引いたのかは、全てこの機械に記憶されている。したがって、もうそのカードは各自自由に処分して貰って結構。それぞれのカードに示された番号の受験生が、それぞれのターゲットだ」
ナマエは自分が引いたカードを見て眉を顰めた。
「奪うのはターゲットのナンバープレート。自分のターゲットとなる受験生のナンバープレートは3点。自分自身のナンバープレートも3点。それ以外のナンバープレートは1点。最終試験に進むために必要な点数は6点」
自身の指を立てながら、リッポーは続けた。
「ぜビル島での滞在期間中に6点分のナンバープレートを集めること」
「試験官、質問いい?」
「なんだね?」
「人数が奇数なんだけど、どうするつもり?」
「一枚だけ白紙がある。白紙の者は、自分のナンバープレートは3点。他の受験生のナンバープレートは全て1点。しかし、他の受験生にとっては、白紙を引いた者のナンバープレートは3点となる」
「へぇ……えげつない事するね」
「他に質問は?」
「いや、大丈夫」
「では、ゼビル島へ移動したまえ」
リッポーの言葉を合図に、受験生達は船に乗り込んだ。船内では案内係の女性が色々と説明しているが、えげつないルールを聞いた受験生達の耳には届いていなかった。
「ナマエかい?」
「何が?」
「白紙を引いたのは♦」
「だったら、何?」
「いいや、羨ましいだけ♥」
「そ。他に用がないなら、どっか行って」
「冷たいなァ♣」
「うん。私は冷たい人間だから」
クスリと笑うナマエの目には、ヒソカは映っていなかった。
《それでは第三次試験の通過時間の早い人から順に下船して頂きます!一人が上陸してから2分後にスタートする方式をとります!!滞在期間はちょうど1週間!!その間に6点分のプレートを集めて、またこの場所に戻ってきて下さい。それでは1番の方スタート!!》
ヒソカはまっすぐと森の中へと消えていく。
《2番スタート!》
ナマエはヒソカが入って行った方とは別方向の森へと向かった。
森の中で、ナマエは水場を探した。水場を拠点に活動する事にしたのだ。
(さて……ターゲットはハンゾーにすればいいけど、その前に2点分集めるか)
【円】で島内の様子を探っていたナマエだが、ある1点で飛行船内で感じた殺気が漏れている事に気付いて動き出した。
(これは――キルアだな)
全力でキルアの元へ走るナマエ。その顔は愉悦で満ちていた。
「198番か」
「……」
ナマエがキルアの元に辿り着いた時、イモリは自身のナンバープレートを探していた。
「……」
「オレの欲しい番号と1番違いって事は、もしかして199番はそっちの2人のどっちかかな?」
キルアの一言に、対峙していた3人は緊迫した雰囲気に変わった。
「ウモリ、陣形だ。マジでいく。こいつ、タダのガキじゃねェ」
その様子を樹上から眺めているナマエ。
キルアは3人の間にある木へと駆け登っていた。