二次試験
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その言葉に、メンチはピクリと反応した。
「そうですね。それじゃゆで卵。会長、私達をあの山まで連れて行ってくれませんか?」
マフタツ山を指差すメンチに、ネテロはメンチの思惑が伝わったのか快諾した。
「なるほど。もちろんいいとも」
「着いたわよ」
マフタツ山の頂上に着き、受験生を含め一同は飛行船を降りた。
崖下を指差したメンチの言葉に、一部の受験生は動揺していた。
「一体……下はどうなっているんだ?」
「安心して。下は深ーい河よ。流れが早いから落ちたら数十km先の海までノンストップだけど」
ブーツを脱ぎながらメンチは続けた。
「それじゃ、お先に」
トンッと軽やかに崖下に飛び降りたメンチを見て、受験生達は驚愕した。
「「え!?えーーー!?」」
「なっ!?」
「マフタツ山に生息するクモワシ。その卵を取りに行ったのじゃよ。クモワシは陸の獣から卵を守るため、谷の間に丈夫な糸を張り卵を吊るしておく。その糸に上手くつかまり、1つだけ卵を取り、岩壁をよじ登って戻ってくる」
「よっと。この卵でゆで卵を作るのよ」
戻って来たメンチの言葉に、ゴン達は喜んだ。
「あーよかった」
「こーゆーのを待ってたんだよね」
「走るのやら民族料理よりよっぽど早くて解りやすいぜ。よっしゃ行くぜ。そりゃあー!!」
ゴン達に釣られて、どんどんと受験生が崖下へ飛び降りて行く。
「う~ん……」
「どうしたんじゃ?」
唸って崖下を覗くナマエを不思議に思ったネテロが声を掛けた。
「いや、コレって何でもありですかね?」
「何でも――と言うと?」
「【能力】使ってもいいんですかね?」
「なる程……ま、いいじゃろう」
「マジですか?」
「マジじゃ」
真顔で頷くネテロに、ナマエは喜んだ。
「なら、遠慮無く……【異人の夜(ナイトメア)】発動――【白虎(びゃっこ)】」
ナマエの声に呼応して、その身の周りには風が集まってくる。
「ほォ……」
「悪いけど、卵を1つ取って来て」
風はナマエの言葉に反応し、その身から離れて崖下へと向かって行った。
数分待っていると、今度は崖下から卵が浮かび上がってきた。卵はそのまま、崖から離れた所に立っているナマエの掌に収まる。
「風を操れるのか……」
「風だけじゃないですよ」
クスリと笑いながら、ナマエは他の受験者達が戻って来るのを待った。
「残りは?ギブアップ?」
「やめるのも勇気じゃ。テストは今年だけじゃないからの」
卵を取ってきた受験生が集まった所で、食べ比べを行う事になった。
「こっちが市販の卵で、こっちがクモワシの卵。さぁ、比べてみて」
「う……うまいっっ!!」
「濃厚でいて舌の上でとろける様な深い味は、市販の卵とははるかに段違いだ!!」
「美味しいものを発見した時の歓び!少しは味わって貰えたかしら?こちとらこれに命かけてんのよね」
「オ、オレにも食わせてくれ!」
近くにいたゴンが、ブハラに飛ばされていたトードーに半分分けてやる。
「ね?」
「……今年は完敗だ。来年また来るぜ」
二次試験後半 メンチのメニュー 合格者43名
「残った43名の諸君に改めて挨拶しとこうかの。ワシが今回のハンター試験審査委員会代表責任者のネテロである。本来ならば最終試験で登場する予定であったが、一旦こうして現場に来てみると、なんとも言えぬ緊張感が伝わってきていいもんじゃ。せっかくだからこのまま同行させて貰うことにする」
「次の目的地へは明日の朝8時に到着予定です。こちらから連絡するまで各自、自由に時間をお使い下さい」
ビーンズが説明を終えると、ゴンとキルアは飛行船探検に駆け出した。
ナマエは何処かで休もうかと飛行船内を歩いていると、前方から殺気が漏れている事に気付いた。
「そうですね。それじゃゆで卵。会長、私達をあの山まで連れて行ってくれませんか?」
マフタツ山を指差すメンチに、ネテロはメンチの思惑が伝わったのか快諾した。
「なるほど。もちろんいいとも」
「着いたわよ」
マフタツ山の頂上に着き、受験生を含め一同は飛行船を降りた。
崖下を指差したメンチの言葉に、一部の受験生は動揺していた。
「一体……下はどうなっているんだ?」
「安心して。下は深ーい河よ。流れが早いから落ちたら数十km先の海までノンストップだけど」
ブーツを脱ぎながらメンチは続けた。
「それじゃ、お先に」
トンッと軽やかに崖下に飛び降りたメンチを見て、受験生達は驚愕した。
「「え!?えーーー!?」」
「なっ!?」
「マフタツ山に生息するクモワシ。その卵を取りに行ったのじゃよ。クモワシは陸の獣から卵を守るため、谷の間に丈夫な糸を張り卵を吊るしておく。その糸に上手くつかまり、1つだけ卵を取り、岩壁をよじ登って戻ってくる」
「よっと。この卵でゆで卵を作るのよ」
戻って来たメンチの言葉に、ゴン達は喜んだ。
「あーよかった」
「こーゆーのを待ってたんだよね」
「走るのやら民族料理よりよっぽど早くて解りやすいぜ。よっしゃ行くぜ。そりゃあー!!」
ゴン達に釣られて、どんどんと受験生が崖下へ飛び降りて行く。
「う~ん……」
「どうしたんじゃ?」
唸って崖下を覗くナマエを不思議に思ったネテロが声を掛けた。
「いや、コレって何でもありですかね?」
「何でも――と言うと?」
「【能力】使ってもいいんですかね?」
「なる程……ま、いいじゃろう」
「マジですか?」
「マジじゃ」
真顔で頷くネテロに、ナマエは喜んだ。
「なら、遠慮無く……【異人の夜(ナイトメア)】発動――【白虎(びゃっこ)】」
ナマエの声に呼応して、その身の周りには風が集まってくる。
「ほォ……」
「悪いけど、卵を1つ取って来て」
風はナマエの言葉に反応し、その身から離れて崖下へと向かって行った。
数分待っていると、今度は崖下から卵が浮かび上がってきた。卵はそのまま、崖から離れた所に立っているナマエの掌に収まる。
「風を操れるのか……」
「風だけじゃないですよ」
クスリと笑いながら、ナマエは他の受験者達が戻って来るのを待った。
「残りは?ギブアップ?」
「やめるのも勇気じゃ。テストは今年だけじゃないからの」
卵を取ってきた受験生が集まった所で、食べ比べを行う事になった。
「こっちが市販の卵で、こっちがクモワシの卵。さぁ、比べてみて」
「う……うまいっっ!!」
「濃厚でいて舌の上でとろける様な深い味は、市販の卵とははるかに段違いだ!!」
「美味しいものを発見した時の歓び!少しは味わって貰えたかしら?こちとらこれに命かけてんのよね」
「オ、オレにも食わせてくれ!」
近くにいたゴンが、ブハラに飛ばされていたトードーに半分分けてやる。
「ね?」
「……今年は完敗だ。来年また来るぜ」
二次試験後半 メンチのメニュー 合格者43名
「残った43名の諸君に改めて挨拶しとこうかの。ワシが今回のハンター試験審査委員会代表責任者のネテロである。本来ならば最終試験で登場する予定であったが、一旦こうして現場に来てみると、なんとも言えぬ緊張感が伝わってきていいもんじゃ。せっかくだからこのまま同行させて貰うことにする」
「次の目的地へは明日の朝8時に到着予定です。こちらから連絡するまで各自、自由に時間をお使い下さい」
ビーンズが説明を終えると、ゴンとキルアは飛行船探検に駆け出した。
ナマエは何処かで休もうかと飛行船内を歩いていると、前方から殺気が漏れている事に気付いた。