二次試験
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あたしはブハラと違ってカラ党よ!!審査もキビシクいくわよー。二次試験後半、あたしのメニューはスシよ!!」
『スシ』という単語に、またもやナマエ以外の受験生は一旦静まり、その後一気にざわめき出した。
「ふふん。大分困ってるわね。ま、知らないのもムリはないわ。小さな島国の民族料理だからね。ヒントをあげるわ!!中を見てご覧なさーい!!ここで料理を作るのよ!!最低限必要な道具と材料は揃えてあるし、スシに不可欠なゴハンはこちらで用意してあげたわ。そして最大のヒント!!スシはスシでも、ニギリズシしか認めないわよ!!それじゃ、スタートよ!!あたしが満腹になった時点で試験は終了!!その間に何コ作ってきてもいいわよ!!」
二次試験後半 メンチのメニュー参加人数71名!!
「ニギリズシかよ……面倒くせぇ」
「ナマエ知ってるの?」
「……知ってるけど、教えないよ。ギタラクル」
「え?教えてくれないの?」
「当たり前でしょ」
ギタラクルにそれだけ言うと、ナマエは森の中へ入っていった。
「サトツさん、いるんでしょ?」
「おや……バレてましたか」
「気配、消してないでしょ?サトツさんの気配は分かりやすいから、二次試験始まった時から気付いてましたよ」
にこやかに笑い、サトツを見上げるナマエ。
「ほう。【念能力】が使えるようですね」
「叩きこまれましたからね」
サトツは自分を見上げるナマエを観察した。見た目はどこにでもいそうな普通の女性、それがサトツの第一印象だった。
「貴女は……」
「はい?」
「次の試験に参加しなくていいんですか?」
サトツの問いかけに、ナマエは一瞬考えてから答えた。
「どうせ【合格者0】なんですから、受けるだけ無駄なんですよ」
「どういう意味ですか?」
「もうすぐ解ります」
そう言ったナマエの顔は、何か企んでいる様な雰囲気だった。
《ドゴオオンン!!》
「ほら、始まった」
クスクス笑うナマエは、そのままサトツの元を離れて試験会場に戻って行った。
ナマエが試験会場に戻った時、1人の受験生がナマエの横を飛んで行った。
《それにしても、合格者0名はちとキビシすぎやせんか?》
「あ!!あれはハンター協会のマーク!!審査委員会か!!」
会場から出てきた受験生達は、上空に浮いている飛行船を見上げていた。ナマエも目を細めながら、上空の飛行船に目をやった。
飛行船から飛び出た人影が眼に入ったと思ったら、数秒後には大きな音を立ててその人物は着地した。
《ドォン!!》
「審査委員会のネテロ会長。ハンター試験の最高責任者よ」
メンチの言葉に、受験生達は唖然としていた。
「ま、責任者と言っても所詮裏方。こんな時のトラブル処理係みたいなもんじゃ。メンチくん」
「はい!」
緊張しながら姿勢を正すメンチ。
「未知のものに挑戦する気概を彼等に問うた結果、その態度に問題有り――つまり不合格と思ったわけかね?」
「……いえ。テスト生に料理を軽んじる発言をされてついカッとなり、その際料理の作り方がテスト生全員に知られてしまうトラブルが重なりまして。頭に血が昇っているうちに腹がいっぱいにですね……」
「つまり、自分でも審査不十分だと分かっとるわけだな?」
「……はい。スイマセン!料理のこととなると我を忘れるんです。審査員失格ですね。私は審査員を降りますので、試験は無効にして下さい」
「ふむ……審査を続行しようにも、選んだメニューの難易度が少々高かったようじゃな」
暫し考え、ネテロはメンチに提案した。
「よし!ではこうしよう。審査員は続行して貰う。その代わり、新しいテストには審査員の君にも実演という形で参加して貰う――というのでいかがかな?その方がテスト生も合否に納得がいきやすいじゃろ」
『スシ』という単語に、またもやナマエ以外の受験生は一旦静まり、その後一気にざわめき出した。
「ふふん。大分困ってるわね。ま、知らないのもムリはないわ。小さな島国の民族料理だからね。ヒントをあげるわ!!中を見てご覧なさーい!!ここで料理を作るのよ!!最低限必要な道具と材料は揃えてあるし、スシに不可欠なゴハンはこちらで用意してあげたわ。そして最大のヒント!!スシはスシでも、ニギリズシしか認めないわよ!!それじゃ、スタートよ!!あたしが満腹になった時点で試験は終了!!その間に何コ作ってきてもいいわよ!!」
二次試験後半 メンチのメニュー参加人数71名!!
「ニギリズシかよ……面倒くせぇ」
「ナマエ知ってるの?」
「……知ってるけど、教えないよ。ギタラクル」
「え?教えてくれないの?」
「当たり前でしょ」
ギタラクルにそれだけ言うと、ナマエは森の中へ入っていった。
「サトツさん、いるんでしょ?」
「おや……バレてましたか」
「気配、消してないでしょ?サトツさんの気配は分かりやすいから、二次試験始まった時から気付いてましたよ」
にこやかに笑い、サトツを見上げるナマエ。
「ほう。【念能力】が使えるようですね」
「叩きこまれましたからね」
サトツは自分を見上げるナマエを観察した。見た目はどこにでもいそうな普通の女性、それがサトツの第一印象だった。
「貴女は……」
「はい?」
「次の試験に参加しなくていいんですか?」
サトツの問いかけに、ナマエは一瞬考えてから答えた。
「どうせ【合格者0】なんですから、受けるだけ無駄なんですよ」
「どういう意味ですか?」
「もうすぐ解ります」
そう言ったナマエの顔は、何か企んでいる様な雰囲気だった。
《ドゴオオンン!!》
「ほら、始まった」
クスクス笑うナマエは、そのままサトツの元を離れて試験会場に戻って行った。
ナマエが試験会場に戻った時、1人の受験生がナマエの横を飛んで行った。
《それにしても、合格者0名はちとキビシすぎやせんか?》
「あ!!あれはハンター協会のマーク!!審査委員会か!!」
会場から出てきた受験生達は、上空に浮いている飛行船を見上げていた。ナマエも目を細めながら、上空の飛行船に目をやった。
飛行船から飛び出た人影が眼に入ったと思ったら、数秒後には大きな音を立ててその人物は着地した。
《ドォン!!》
「審査委員会のネテロ会長。ハンター試験の最高責任者よ」
メンチの言葉に、受験生達は唖然としていた。
「ま、責任者と言っても所詮裏方。こんな時のトラブル処理係みたいなもんじゃ。メンチくん」
「はい!」
緊張しながら姿勢を正すメンチ。
「未知のものに挑戦する気概を彼等に問うた結果、その態度に問題有り――つまり不合格と思ったわけかね?」
「……いえ。テスト生に料理を軽んじる発言をされてついカッとなり、その際料理の作り方がテスト生全員に知られてしまうトラブルが重なりまして。頭に血が昇っているうちに腹がいっぱいにですね……」
「つまり、自分でも審査不十分だと分かっとるわけだな?」
「……はい。スイマセン!料理のこととなると我を忘れるんです。審査員失格ですね。私は審査員を降りますので、試験は無効にして下さい」
「ふむ……審査を続行しようにも、選んだメニューの難易度が少々高かったようじゃな」
暫し考え、ネテロはメンチに提案した。
「よし!ではこうしよう。審査員は続行して貰う。その代わり、新しいテストには審査員の君にも実演という形で参加して貰う――というのでいかがかな?その方がテスト生も合否に納得がいきやすいじゃろ」