出逢い
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出逢いは突然やってくるモノで……幻影旅団との出会いもまた然り。
その日、眠りに就いたのは深夜2時を回っていた。
「今日も疲れたー!」
1人ゴチながら、ナマエはベッドへと入った。
なかなか寝付けず、かといって携帯を弄ると更に眠れなくなりそう。そんな感じだった。
「疲れてるのに眠れないって……最悪」
吐き捨てる様に呟くと、漸く睡魔が訪れた。
翌日、異臭で目が覚めた。
「今……何時だ?つか、臭い…………」
『ゴミは捨てたのに』と思いつつ、目を擦って辺りを見回す。
「は?!何これ!?」
ナマエの眼前には、ゴミの山が広がっていた。見渡す限りのゴミの山。
「っ……」
立ち上がろうとして、ナマエは地についた手を切ってしまう。
(夢……?にしては、痛覚がリアルだな)
血の流れ方。感触。臭い。全てがリアルだった。
「女……?」
背後から、不意に低い声が聞こえた。
「何をしている。女」
恐る恐る声のした方へ視線を向けると、そこにはこの場には相応しくない格好をした青年が立っていた。
青年は黒いファー付きのコートにオールバックという出で立ちだった。
「何で……?」
「?オレの問いに答えろ、女」
「何でアンタがここにいるの?!クロロ=ルシルフル!?」
そこでナマエの意識は途切れた。
次に目を覚ました時、ナマエは簡素なベッドの中にいた。
「ここ……は?何処だ??」
「目が覚めたみたいね」
痛む首を擦りながら声の主を探すと、その人はゆっくりとナマエに近づいて来た。
「パク……ノダ?」
「あら……あたしの事も知ってるのね」
『知ってるも何も、漫画のキャラクターだし……』と言おうとして、ナマエは口を閉ざした。
「黙秘するのね。まぁ、【読めば】済むことだからいいけど」
ナマエの横まで移動したパクノダは、その肩に手を置くと一言発した。
「貴女は何者なの?」
【念能力】を発動したパクノダは、そのままナマエの記憶を読み取った。
「貴女……一体何者なの!?」
ナマエの記憶を読み取り、事態を把握したパクノダ。彼女の理解をあまりにも越える存在に、パクノダは警戒心を強めた。
「団長!ちょっと来て!!」
叫んだパクノダの声につられ、ナマエのもとにはクロロのみならずシャルナークも駆けつけた。
「どうした?パクノダ」
「何かあったの?」
「団長に言われた通り、彼女の記憶を【読んだ】わ」
「……それで?」
「彼女――この【世界】の人間じゃない」
パクノダの一言で、部屋の中はそれまで以上に張り詰めた空気に一変した。
「……で、団長はこのコどうするつもり?このまま置いておくの?」
シャルナークの問いかけに、クロロは考えた。このまま置くか否か……
「……」
「どうしますか?団長」
「よし、このまま置いておく」
「「!?」」
「正気なの?団長!?」
「ああ、オレは正気だ」
ニヤリ、と笑いながら、クロロは答えていた。
ナマエはその様子を、何処か他人事の様に眺めていた。
「お前、名は?」
「……ナマエ」
「ナマエ……か。今日からオレ達と共に行動して貰う。拒否権は無いからな」
「…………分かった」
クロロの威圧感に拒否する気にもなれず、ただ了承した。
「パクノダ、こいつの着替えを用意してやれ」
「ハァ……団長命令なの?それは」
「ああ」
「……OK」
『頼んだぞ』と言い残し、クロロは部屋を出て行った。
「仕方が無いわね……シャル、私はこのコの着替えを調達してくるから、戻るまで監視しといてくれる?」
「了解」
にこやかにシャルナークは了承すると、ナマエの近くに腰掛けた。
「オレはシャルナーク。よろしくね、ナマエ」
「……よろしく――したくないんだけどね」
ボソッと呟いたナマエに、シャルナークは声を出して笑った。
「くくっ……あははは!」
「何が可笑しいの?」
「オレ達の正体知ってて、そのふてぶてしい態度!笑うしかないじゃん」
「殺すなら……殺せば?」
「殺さないよ!団長が【置く】って言ったんだ。団長が【飽きる】まではちゃんと客人扱いするに決まってるじゃん」
『あー可笑しい!』と笑いながら、シャルナークは瞳に溜まった涙を指で拭った。
その日、眠りに就いたのは深夜2時を回っていた。
「今日も疲れたー!」
1人ゴチながら、ナマエはベッドへと入った。
なかなか寝付けず、かといって携帯を弄ると更に眠れなくなりそう。そんな感じだった。
「疲れてるのに眠れないって……最悪」
吐き捨てる様に呟くと、漸く睡魔が訪れた。
翌日、異臭で目が覚めた。
「今……何時だ?つか、臭い…………」
『ゴミは捨てたのに』と思いつつ、目を擦って辺りを見回す。
「は?!何これ!?」
ナマエの眼前には、ゴミの山が広がっていた。見渡す限りのゴミの山。
「っ……」
立ち上がろうとして、ナマエは地についた手を切ってしまう。
(夢……?にしては、痛覚がリアルだな)
血の流れ方。感触。臭い。全てがリアルだった。
「女……?」
背後から、不意に低い声が聞こえた。
「何をしている。女」
恐る恐る声のした方へ視線を向けると、そこにはこの場には相応しくない格好をした青年が立っていた。
青年は黒いファー付きのコートにオールバックという出で立ちだった。
「何で……?」
「?オレの問いに答えろ、女」
「何でアンタがここにいるの?!クロロ=ルシルフル!?」
そこでナマエの意識は途切れた。
次に目を覚ました時、ナマエは簡素なベッドの中にいた。
「ここ……は?何処だ??」
「目が覚めたみたいね」
痛む首を擦りながら声の主を探すと、その人はゆっくりとナマエに近づいて来た。
「パク……ノダ?」
「あら……あたしの事も知ってるのね」
『知ってるも何も、漫画のキャラクターだし……』と言おうとして、ナマエは口を閉ざした。
「黙秘するのね。まぁ、【読めば】済むことだからいいけど」
ナマエの横まで移動したパクノダは、その肩に手を置くと一言発した。
「貴女は何者なの?」
【念能力】を発動したパクノダは、そのままナマエの記憶を読み取った。
「貴女……一体何者なの!?」
ナマエの記憶を読み取り、事態を把握したパクノダ。彼女の理解をあまりにも越える存在に、パクノダは警戒心を強めた。
「団長!ちょっと来て!!」
叫んだパクノダの声につられ、ナマエのもとにはクロロのみならずシャルナークも駆けつけた。
「どうした?パクノダ」
「何かあったの?」
「団長に言われた通り、彼女の記憶を【読んだ】わ」
「……それで?」
「彼女――この【世界】の人間じゃない」
パクノダの一言で、部屋の中はそれまで以上に張り詰めた空気に一変した。
「……で、団長はこのコどうするつもり?このまま置いておくの?」
シャルナークの問いかけに、クロロは考えた。このまま置くか否か……
「……」
「どうしますか?団長」
「よし、このまま置いておく」
「「!?」」
「正気なの?団長!?」
「ああ、オレは正気だ」
ニヤリ、と笑いながら、クロロは答えていた。
ナマエはその様子を、何処か他人事の様に眺めていた。
「お前、名は?」
「……ナマエ」
「ナマエ……か。今日からオレ達と共に行動して貰う。拒否権は無いからな」
「…………分かった」
クロロの威圧感に拒否する気にもなれず、ただ了承した。
「パクノダ、こいつの着替えを用意してやれ」
「ハァ……団長命令なの?それは」
「ああ」
「……OK」
『頼んだぞ』と言い残し、クロロは部屋を出て行った。
「仕方が無いわね……シャル、私はこのコの着替えを調達してくるから、戻るまで監視しといてくれる?」
「了解」
にこやかにシャルナークは了承すると、ナマエの近くに腰掛けた。
「オレはシャルナーク。よろしくね、ナマエ」
「……よろしく――したくないんだけどね」
ボソッと呟いたナマエに、シャルナークは声を出して笑った。
「くくっ……あははは!」
「何が可笑しいの?」
「オレ達の正体知ってて、そのふてぶてしい態度!笑うしかないじゃん」
「殺すなら……殺せば?」
「殺さないよ!団長が【置く】って言ったんだ。団長が【飽きる】まではちゃんと客人扱いするに決まってるじゃん」
『あー可笑しい!』と笑いながら、シャルナークは瞳に溜まった涙を指で拭った。