一次試験
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1月になり、ナマエはクロロに見送られてハンター試験の会場を目指した。
会場に近づいた所で、背後から禍々しい殺気を送られたナマエ。
「何の用?ヒソカ」
「おや♦バレたかい?」
「ヒソカの殺気は独特だからね」
「驚かせようと思ってたのに♠残念♣」
ちっとも残念そうに見えないヒソカに、ナマエは顔を顰めた。
「で、何の用?」
「団長にキミの事を頼まれてね♥」
「クロロに?」
「あぁ♥キミの事、心配してたよ♠」
「どうせ、変な心配してたんでしょ?」
「【悪い虫】がつくんじゃないかって心配みたいだよ♦」
「クロロには関係ない事なのに……」
「おや♣キミ達、まだくっついて無かったのかい?」
「くっつく?冗談じゃない」
深く息を吐き、ナマエはヒソカを見遣った。
「どうやら、本気なのは団長だけみたいだね♠」
「何か言った?」
「いいや♦さ、行こうか♥」
ヒソカに先導され、ナマエは一次試験会場へと向かった。
「暑苦しい……」
ヒソカに続いて会場に入り、45番のプレートを手にしたナマエ。試験会場内には、その後も続々と受験者が集まってきていた。
「そうだ♠」
「?」
「ボク、今年は【協力者】がいるんだった♦」
「【協力者】ねぇ……」
「紹介しようか?」
「……遠慮しとくわ」
「そうかい?」
「うん」
(イルミと鉢合わせたくないし)
ヒソカの提案を即答で拒否し、ナマエはヒソカから離れようとした。
「何処に行くんだい?」
「アンタと一緒にいると、こっちまで危ないヤツだと思われる」
「残念♣」
ヒソカから離れ、壁際に座り込んだナマエ。
受験生が400人を超えた所で、ヒソカのスイッチが入った。
「ぎゃあぁ~~~っ」
「アーラ不思議♥腕が消えちゃった♠タネも仕掛も御座いません♠」
「お、オ、オ、オオレのォォ~~~」
「気をつけようね♦人にぶつかったら、謝らなくちゃ♣」
(やっぱりスイッチ入りやがった……)
《ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ》
ベルの音に、受験生の視線が一気に集まった。
ナマエもその音を聞いて立ち上がる。
「ただ今を持って、受付時間を終了致します。では、これよりハンター試験を開始致します」
サトツの声に、会場内が張り詰めた空気に包まれた。
「こちらへどうぞ」
壁の上部にあったパイプから音もなく降り立ったサトツの声に、受験生は動き出した。
「さて、一応確認致しますが――ハンター試験は大変厳しい物もあり、運が悪かったり実力が乏しかったりすると、ケガしたり死んだりします。先程の様に受験生同士の争いで、再起不能になる場合も多々御座います。それでも構わない――という方のみ、ついて来て下さい」
サトツの言葉に、誰一人戻る者はいなかった。
「承知しました。第一次試験404名、全員参加ですね」
サトツの歩く速度が段々と速くなっていく。
「申し遅れましたが、私一次試験担当官のサトツと申します。これより皆様をニ次試験会場へ案内致します」
「?」
「?」
「二次……?って事は、一次は?」
「もう始まっているので御座います」
サトツの言葉に周りが静まった。
「二次試験会場まで、私について来る事。これが一次試験で御座います」
「!!」
「場所や到着時刻はお答え出来ません。ただ私について来て頂きます」
(この持久走、体力的に厳しいかもな……)
「【異人の夜(ナイトメア)】発動。【白虎(びゃっこ)】……」
ナマエが呟くと、その隣に小さな風の渦が出現した。
風の中からは、大きな白い虎が姿を現す。
「ゴールまでお願いね、【白虎】」
走りながら【白虎】の背を撫でてやり、その背中に飛び乗る。
「おや♦それがキミの【能力】かい?」
「まぁ、【能力】の一部だね」
「へェ……面白そうだ♠」
「ヤらないからね」
「……残念♣」
ナマエに釘を刺されたヒソカだが、その表情はどこか楽しそうだった。
60km地点通過 脱落者、未だ0名
80km地点通過 脱落者1名
漸く脱落者が出た所で、ナマエの眼前には果ての見えない階段が見えてきた。
「さて、ちょっとペースを上げますよ」
サトツは言葉の通り、ペースを上げた。周りの受験生は、皆走りだしている。
ナマエを乗せた【白虎】は、ペースの遅さに先頭集団へ躍り出ていた。
「お姉さん、その虎いいね」
「ん?」
「本当だ!可愛い虎だね!!」
声に振り向くと、そこにはゴンとキルアがいた。
「有難う。【白虎】って言うんだよ」
「へぇ~、お姉さん名前は?」
「ナマエ」
会場に近づいた所で、背後から禍々しい殺気を送られたナマエ。
「何の用?ヒソカ」
「おや♦バレたかい?」
「ヒソカの殺気は独特だからね」
「驚かせようと思ってたのに♠残念♣」
ちっとも残念そうに見えないヒソカに、ナマエは顔を顰めた。
「で、何の用?」
「団長にキミの事を頼まれてね♥」
「クロロに?」
「あぁ♥キミの事、心配してたよ♠」
「どうせ、変な心配してたんでしょ?」
「【悪い虫】がつくんじゃないかって心配みたいだよ♦」
「クロロには関係ない事なのに……」
「おや♣キミ達、まだくっついて無かったのかい?」
「くっつく?冗談じゃない」
深く息を吐き、ナマエはヒソカを見遣った。
「どうやら、本気なのは団長だけみたいだね♠」
「何か言った?」
「いいや♦さ、行こうか♥」
ヒソカに先導され、ナマエは一次試験会場へと向かった。
「暑苦しい……」
ヒソカに続いて会場に入り、45番のプレートを手にしたナマエ。試験会場内には、その後も続々と受験者が集まってきていた。
「そうだ♠」
「?」
「ボク、今年は【協力者】がいるんだった♦」
「【協力者】ねぇ……」
「紹介しようか?」
「……遠慮しとくわ」
「そうかい?」
「うん」
(イルミと鉢合わせたくないし)
ヒソカの提案を即答で拒否し、ナマエはヒソカから離れようとした。
「何処に行くんだい?」
「アンタと一緒にいると、こっちまで危ないヤツだと思われる」
「残念♣」
ヒソカから離れ、壁際に座り込んだナマエ。
受験生が400人を超えた所で、ヒソカのスイッチが入った。
「ぎゃあぁ~~~っ」
「アーラ不思議♥腕が消えちゃった♠タネも仕掛も御座いません♠」
「お、オ、オ、オオレのォォ~~~」
「気をつけようね♦人にぶつかったら、謝らなくちゃ♣」
(やっぱりスイッチ入りやがった……)
《ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ》
ベルの音に、受験生の視線が一気に集まった。
ナマエもその音を聞いて立ち上がる。
「ただ今を持って、受付時間を終了致します。では、これよりハンター試験を開始致します」
サトツの声に、会場内が張り詰めた空気に包まれた。
「こちらへどうぞ」
壁の上部にあったパイプから音もなく降り立ったサトツの声に、受験生は動き出した。
「さて、一応確認致しますが――ハンター試験は大変厳しい物もあり、運が悪かったり実力が乏しかったりすると、ケガしたり死んだりします。先程の様に受験生同士の争いで、再起不能になる場合も多々御座います。それでも構わない――という方のみ、ついて来て下さい」
サトツの言葉に、誰一人戻る者はいなかった。
「承知しました。第一次試験404名、全員参加ですね」
サトツの歩く速度が段々と速くなっていく。
「申し遅れましたが、私一次試験担当官のサトツと申します。これより皆様をニ次試験会場へ案内致します」
「?」
「?」
「二次……?って事は、一次は?」
「もう始まっているので御座います」
サトツの言葉に周りが静まった。
「二次試験会場まで、私について来る事。これが一次試験で御座います」
「!!」
「場所や到着時刻はお答え出来ません。ただ私について来て頂きます」
(この持久走、体力的に厳しいかもな……)
「【異人の夜(ナイトメア)】発動。【白虎(びゃっこ)】……」
ナマエが呟くと、その隣に小さな風の渦が出現した。
風の中からは、大きな白い虎が姿を現す。
「ゴールまでお願いね、【白虎】」
走りながら【白虎】の背を撫でてやり、その背中に飛び乗る。
「おや♦それがキミの【能力】かい?」
「まぁ、【能力】の一部だね」
「へェ……面白そうだ♠」
「ヤらないからね」
「……残念♣」
ナマエに釘を刺されたヒソカだが、その表情はどこか楽しそうだった。
60km地点通過 脱落者、未だ0名
80km地点通過 脱落者1名
漸く脱落者が出た所で、ナマエの眼前には果ての見えない階段が見えてきた。
「さて、ちょっとペースを上げますよ」
サトツは言葉の通り、ペースを上げた。周りの受験生は、皆走りだしている。
ナマエを乗せた【白虎】は、ペースの遅さに先頭集団へ躍り出ていた。
「お姉さん、その虎いいね」
「ん?」
「本当だ!可愛い虎だね!!」
声に振り向くと、そこにはゴンとキルアがいた。
「有難う。【白虎】って言うんだよ」
「へぇ~、お姉さん名前は?」
「ナマエ」