鬼ごっこ
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「久々に会ったって言うのに、随分な歓迎の仕方だね」
聞いた事がある……いいや、数カ月前まではよく聞いていた懐かしい声。
「……え?な……んで?」
「泣くなよ、ナマエ」
「何でここに……何でいるの?」
「探したんだよ。まさか、ジャポンにいるとは思わなかった」
『【向こう】の世界に似てるのかな?』と、そう言う相手にナマエは涙が溢れていた。
「会いたかった……」
「うん。オレも会いたかった」
「無事で……良かった……」
「ナマエと約束したからね」
ナマエは泣きながら【勾陳】を還した。
「何で……何で連絡くれなかったの?」
「途中で携帯壊されてさ。ナマエの連絡先分からなくなっちゃって」
『だから直接会いに来た』と悪びれも無く相手は言った。その言葉に、ナマエはまた涙を流した。
「泣かないでよ。泣かせる為に来たんじゃないんだから」
「……うん…………おかえり」
「ただいま」
「おかえり――クロロ!」
ナマエは声の主:クロロに抱き付いた。
「心配掛けてごめんね」
「本当に……心配したんだから」
キツくクロロに抱き付いたまま抱きつくナマエ。そんなナマエをクロロは優しくあやす様に抱きしめ返した。
「それよりも、笑った顔で出迎えてくれないの?」
「……これでいい?」
漸く見せたナマエの顔は、泣き笑いの表情だった。
「ん。今はこれで我慢する」
クロロはナマエの涙を自身の唇で掬い取ると、ナマエは擽ったそうに身を捩った。
「ちょっ……クロロ!」
「何?」
「『何?』じゃない。止めてよ、擽ったい」
「なら、これは?」
そう言うとクロロは、ナマエの唇を塞いだ。最初は軽かったソレだが、次第に深くなりやがてクロロの舌はナマエの口内を余すこと無く蹂躙し始めた。
「んっ……はぁ……」
「甘いな……」
「ちょ……苦し……」
「ああ、ごめん」
銀糸を紡ぎながら、クロロは名残惜しそうにナマエから離れた。
「ナマエ、彼氏出来た?」
電気も点けず、ナマエを抱きしめたままクロロは訊いた。
「いないよ、そんなの」
「そっか。もしかして、オレを待っててくれたの?」
「どの口がそんな事言うのかなぁ?」
「この口」
クロロは触れるだけのキスを落とし、にこやかに微笑んだ。そんなクロロにつられて、ナマエも微笑んだ。
「やっぱり、ナマエは笑ってた方が可愛いよ」
ナマエの頭を優しく梳ながら、クロロは続ける。
「オレと付き合って欲しい」
「……」
「オレの事嫌いじゃなかったら、幸せにするから――だから、オレと付き合って欲しい」
『返事は?』と抱き締める腕の力を強めながら、クロロはナマエに問いかけた。
「……いいよ」
「やっぱり駄目、だよなァ」
「いいよ、付き合っても」
ナマエはクロロを抱き締め返しながら答える。
「クロロの事、好きだから」
「それ……空耳じゃ無いよね?」
「うん」
「夢……?」
「信じられない?」
「うん。信じられない」
目を見開いて固まっているクロロに対し、ナマエはクスクスと笑った。
「笑い事じゃないぞ?!」
「ごめん。でも、これは夢じゃないよ……こんな私で良かったら、よろしくお願いします」
クロロの頬にキスをしながら、ナマエは微笑んでみせる。
そんなナマエをクロロは今まで以上に力強く抱き締めた。
「痛いよ、クロロ……」
「あ、ごめん」
「自分の力、考えてよね」
「次からは気をつけるよ」
「是非そうして」
「それにしても――」
「?」
「オレ、今幸せ過ぎて死ねそう」
「死なないでよ?こんな事でいちいち死なれてたら、【朱雀】喚びまくらなきゃいけないじゃん」
呆れた様に言うナマエに、クロロは困った様に笑っていた。
聞いた事がある……いいや、数カ月前まではよく聞いていた懐かしい声。
「……え?な……んで?」
「泣くなよ、ナマエ」
「何でここに……何でいるの?」
「探したんだよ。まさか、ジャポンにいるとは思わなかった」
『【向こう】の世界に似てるのかな?』と、そう言う相手にナマエは涙が溢れていた。
「会いたかった……」
「うん。オレも会いたかった」
「無事で……良かった……」
「ナマエと約束したからね」
ナマエは泣きながら【勾陳】を還した。
「何で……何で連絡くれなかったの?」
「途中で携帯壊されてさ。ナマエの連絡先分からなくなっちゃって」
『だから直接会いに来た』と悪びれも無く相手は言った。その言葉に、ナマエはまた涙を流した。
「泣かないでよ。泣かせる為に来たんじゃないんだから」
「……うん…………おかえり」
「ただいま」
「おかえり――クロロ!」
ナマエは声の主:クロロに抱き付いた。
「心配掛けてごめんね」
「本当に……心配したんだから」
キツくクロロに抱き付いたまま抱きつくナマエ。そんなナマエをクロロは優しくあやす様に抱きしめ返した。
「それよりも、笑った顔で出迎えてくれないの?」
「……これでいい?」
漸く見せたナマエの顔は、泣き笑いの表情だった。
「ん。今はこれで我慢する」
クロロはナマエの涙を自身の唇で掬い取ると、ナマエは擽ったそうに身を捩った。
「ちょっ……クロロ!」
「何?」
「『何?』じゃない。止めてよ、擽ったい」
「なら、これは?」
そう言うとクロロは、ナマエの唇を塞いだ。最初は軽かったソレだが、次第に深くなりやがてクロロの舌はナマエの口内を余すこと無く蹂躙し始めた。
「んっ……はぁ……」
「甘いな……」
「ちょ……苦し……」
「ああ、ごめん」
銀糸を紡ぎながら、クロロは名残惜しそうにナマエから離れた。
「ナマエ、彼氏出来た?」
電気も点けず、ナマエを抱きしめたままクロロは訊いた。
「いないよ、そんなの」
「そっか。もしかして、オレを待っててくれたの?」
「どの口がそんな事言うのかなぁ?」
「この口」
クロロは触れるだけのキスを落とし、にこやかに微笑んだ。そんなクロロにつられて、ナマエも微笑んだ。
「やっぱり、ナマエは笑ってた方が可愛いよ」
ナマエの頭を優しく梳ながら、クロロは続ける。
「オレと付き合って欲しい」
「……」
「オレの事嫌いじゃなかったら、幸せにするから――だから、オレと付き合って欲しい」
『返事は?』と抱き締める腕の力を強めながら、クロロはナマエに問いかけた。
「……いいよ」
「やっぱり駄目、だよなァ」
「いいよ、付き合っても」
ナマエはクロロを抱き締め返しながら答える。
「クロロの事、好きだから」
「それ……空耳じゃ無いよね?」
「うん」
「夢……?」
「信じられない?」
「うん。信じられない」
目を見開いて固まっているクロロに対し、ナマエはクスクスと笑った。
「笑い事じゃないぞ?!」
「ごめん。でも、これは夢じゃないよ……こんな私で良かったら、よろしくお願いします」
クロロの頬にキスをしながら、ナマエは微笑んでみせる。
そんなナマエをクロロは今まで以上に力強く抱き締めた。
「痛いよ、クロロ……」
「あ、ごめん」
「自分の力、考えてよね」
「次からは気をつけるよ」
「是非そうして」
「それにしても――」
「?」
「オレ、今幸せ過ぎて死ねそう」
「死なないでよ?こんな事でいちいち死なれてたら、【朱雀】喚びまくらなきゃいけないじゃん」
呆れた様に言うナマエに、クロロは困った様に笑っていた。