鬼ごっこ
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「大分動き良くなってきたな」
「本調子まではまだまだだがな」
「……」
フェイントを何度も入れ、それでも速さを失うこと無くフェイタンは自称:女王に対して攻撃を仕掛け続ける。
「わー、もう皆来てるの?」
「うお、イメチェンか?」
「敵の糸にやられました」
「何だよ、まさか負け――」
「勝ったよ!」
「あはは。すげー怒ってる」
「あとはフェイタンだけ」
「相手、結構強いよ。恐らく女王だ」
「でも、フェイタン動き良くないね」
「本調子じゃないようだな」
本調子になったら、どれだけ速く動くのか……興味はあるが、今はそれどころじゃ無い。
「ナマエの方はどうだったの?」
シャルナークが心配そうに訊いてきた。ナマエはそれに対し、フェイタンから目を逸らすこと無く端的に答えた。
「進んだ道には誰もいなかった。多分、自称:女王を殺さないと駄目だと思う」
「そっか。皆隠れてるんだね」
「恐らくね」
フェイタンの傘の先端が飛び、自称:女王の顔に傷をつけた時だった。自称:女王の空気が変わった。
「はは、思たより硬いね」
「お、おのれぁぁああ、よくも私の顔にキズをおおおお」
自称:女王は自身の尻尾を掴み、何かをやろうとした。
「?」
「うむぅぅ~っ、んんん!!」
唸り声を上げながら、自称:女王は掴んでいた自身の尻尾を引き千切った。
「んぎぎぎぎ、ぎっ」
すると、新しい尻尾が生え全身が全く別の姿に変わっていく。
「ぬぅうう。ぶっ殺――!?」
「全身スキだらけ」
変体をしている最中、フェイタンは自称:女王の背後から飛び、仕込み刀で攻撃を仕掛ける。
「これ見逃す程、ワタシお人好しないね」
【硬】で強化した仕込み刀で攻撃するも、その刀身は無惨にも折れてしまう。しかも、当たっていないはずの自称:女王の攻撃がフェイタンに当たる。
「!?攻撃は当たってないハズ……」
「いや……弱っちいが、オーラを飛ばしてる。【硬】での攻撃が仇になったな」
メンバーはフェイタンが攻撃を食らっているにも関わらず、次は誰が行くか?で盛り上がっていた。
その後、自称:女王にキレたフェイタンが【能力】を発動させた為、ナマエ達は急いで避難する事になった。
自称:女王を片付けたフェイタンと合流した直ぐ後、今まで隠れていた元住民があちこちから現れた。
「やはり女王が死んでも、体はもう元には戻らねェようだな」
「女王の支配からは解放されてるみたいだけどね」
やがて、奥の方からぞろぞろと元住民が近づいて来た。
「……ボ……レ」
変体させられた1人が直ぐそこまで来ていた。
「ゴボ…………ズ……ゲ。ゴ……ボ。ゴロシ……デク……デ……タノム……オレ達ヲ……」
「嫌だね」
フィンクスが即答する。
「慈善で殺しなんざ、まっぴらだ。かかってこいよ、クソ共。おめーら、腐ってもココの住人だろうが!!最期まで根性見せやがれ!!!」
フィンクスの言葉に、旅団員は構えた。それをナマエは片手で制した。
「ここは私がヤる。それが、今回の【依頼】でしょ?」
シャルナークを見て、ナマエは悲しそうに目を伏せた。
「そうだけど……大丈夫なの?ナマエ」
「うん。ここは――任せて貰えないかな?」
「分かった」
了承が取れた事を確認し、ナマエは【異人の夜(ナイトメア)】を発動する。
「【玄武(げんぶ)】、旅団員を守って」
ナマエの声が発せられた直後、その場にいた旅団員の身体を半透明な結界が覆った。
「【大陰(たいいん)】、哀れなるモノ達を――切り刻め」
そう言うと、ナマエの周りに風が荒んだ。
その風はナマエを中心に吹き荒び、辺りにあるモノ全てを切り刻み始める。
音のない世界で、変体したモノ達の血が散る。ナマエは熱の無い眼で、それを見届けると今度は【朱雀(すざく)】を喚び出した。
「死したモノ達を導いて、【朱雀】」
切り刻まれたモノを真紅の炎が包み、一面火の海と化した。
「本調子まではまだまだだがな」
「……」
フェイントを何度も入れ、それでも速さを失うこと無くフェイタンは自称:女王に対して攻撃を仕掛け続ける。
「わー、もう皆来てるの?」
「うお、イメチェンか?」
「敵の糸にやられました」
「何だよ、まさか負け――」
「勝ったよ!」
「あはは。すげー怒ってる」
「あとはフェイタンだけ」
「相手、結構強いよ。恐らく女王だ」
「でも、フェイタン動き良くないね」
「本調子じゃないようだな」
本調子になったら、どれだけ速く動くのか……興味はあるが、今はそれどころじゃ無い。
「ナマエの方はどうだったの?」
シャルナークが心配そうに訊いてきた。ナマエはそれに対し、フェイタンから目を逸らすこと無く端的に答えた。
「進んだ道には誰もいなかった。多分、自称:女王を殺さないと駄目だと思う」
「そっか。皆隠れてるんだね」
「恐らくね」
フェイタンの傘の先端が飛び、自称:女王の顔に傷をつけた時だった。自称:女王の空気が変わった。
「はは、思たより硬いね」
「お、おのれぁぁああ、よくも私の顔にキズをおおおお」
自称:女王は自身の尻尾を掴み、何かをやろうとした。
「?」
「うむぅぅ~っ、んんん!!」
唸り声を上げながら、自称:女王は掴んでいた自身の尻尾を引き千切った。
「んぎぎぎぎ、ぎっ」
すると、新しい尻尾が生え全身が全く別の姿に変わっていく。
「ぬぅうう。ぶっ殺――!?」
「全身スキだらけ」
変体をしている最中、フェイタンは自称:女王の背後から飛び、仕込み刀で攻撃を仕掛ける。
「これ見逃す程、ワタシお人好しないね」
【硬】で強化した仕込み刀で攻撃するも、その刀身は無惨にも折れてしまう。しかも、当たっていないはずの自称:女王の攻撃がフェイタンに当たる。
「!?攻撃は当たってないハズ……」
「いや……弱っちいが、オーラを飛ばしてる。【硬】での攻撃が仇になったな」
メンバーはフェイタンが攻撃を食らっているにも関わらず、次は誰が行くか?で盛り上がっていた。
その後、自称:女王にキレたフェイタンが【能力】を発動させた為、ナマエ達は急いで避難する事になった。
自称:女王を片付けたフェイタンと合流した直ぐ後、今まで隠れていた元住民があちこちから現れた。
「やはり女王が死んでも、体はもう元には戻らねェようだな」
「女王の支配からは解放されてるみたいだけどね」
やがて、奥の方からぞろぞろと元住民が近づいて来た。
「……ボ……レ」
変体させられた1人が直ぐそこまで来ていた。
「ゴボ…………ズ……ゲ。ゴ……ボ。ゴロシ……デク……デ……タノム……オレ達ヲ……」
「嫌だね」
フィンクスが即答する。
「慈善で殺しなんざ、まっぴらだ。かかってこいよ、クソ共。おめーら、腐ってもココの住人だろうが!!最期まで根性見せやがれ!!!」
フィンクスの言葉に、旅団員は構えた。それをナマエは片手で制した。
「ここは私がヤる。それが、今回の【依頼】でしょ?」
シャルナークを見て、ナマエは悲しそうに目を伏せた。
「そうだけど……大丈夫なの?ナマエ」
「うん。ここは――任せて貰えないかな?」
「分かった」
了承が取れた事を確認し、ナマエは【異人の夜(ナイトメア)】を発動する。
「【玄武(げんぶ)】、旅団員を守って」
ナマエの声が発せられた直後、その場にいた旅団員の身体を半透明な結界が覆った。
「【大陰(たいいん)】、哀れなるモノ達を――切り刻め」
そう言うと、ナマエの周りに風が荒んだ。
その風はナマエを中心に吹き荒び、辺りにあるモノ全てを切り刻み始める。
音のない世界で、変体したモノ達の血が散る。ナマエは熱の無い眼で、それを見届けると今度は【朱雀(すざく)】を喚び出した。
「死したモノ達を導いて、【朱雀】」
切り刻まれたモノを真紅の炎が包み、一面火の海と化した。