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「ちょっとクラピカに頼みたい事があってさ……」
『頼みたい事?』
「今、クロロが除念しているんだ」
一瞬の沈黙が2人の間に流れた。先に沈黙を破ったのは、クラピカの方だった。
『私に、【律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)】を解除しろ、という訳か……』
「……うん」
『判った。どうせヤツに刺した鎖は、【除念師】に移ってるんだろう?』
「そうだね……」
『ならば、無関係な人間に刺しておく訳にもいかないからな』
電話口で、クラピカが深く息を吐いた。それを聞き取ったナマエは申し訳無く思いながらも、もう1つお願いをした。
「クラピカ、言い難いんだけどさ……」
『何だ?この際だから、言ってくれ』
「パクノダに刺した鎖も【除念】させて貰うね」
『……』
「パクも私にとっては大事な【家族】だから」
『…………仕方がないな。ナマエは言い出したらきかない部分があるからな』
苦笑しているクラピカに対し、ナマエは申し訳ない気分になっていた。
「ごめんね。我儘言って」
『いや、気にするな。私は同族の眼を取り返せればいい』
「うん……緋の眼の情報、何か分かったら必ず教えるから」
『本当にごめん』と言うとナマエは電話を切った。
部屋に戻って来たナマエを出迎えたのは、【除念】を終えたクロロと【除念師】アベンガネ、それにヒソカの3人だった。
アベンガネには【除念】によって生まれた【念獣】が絡みついている。
「アベンガネさん」
「何だ?」
「近いうちにその【念獣】は消えるよう、【念】を掛けた相手に交渉しました」
「本当か!?助かる!!」
「はい。ただ、もう1人同じ【念】を掛けられた人物の【除念】をして頂けないでしょうか?」
「それは構わないが――」
「料金なら、そちらの言い値で用意させて頂きますし、今回同様【除念】後直ぐに【念獣】を消す様手配してます」
「……随分と用意が良いな」
「【家族】を守る為ですから」
そう話すナマエの顔は、何かを懐かしんでいる様に見えた。
その後、程無くしてアベンガネにとり憑いていた【念獣】は消えた。
「ここに、もう1人の対象者がいます。飛行船場まで迎えに来る様話は通してあります」
ナマエは1枚のメモをアベンガネに渡した。そこには、とある国の飛行船場の名前が記載されており、対象者であるパクノダの名前も記載されていた。
アベンガネを見送り、ナマエはクロロとヒソカを見遣った。
「で、早速決闘するの?」
「ああ」
「そうだよ♥」
「そう……無理な事だってのは重々承知してるけど、2人共死なないでよね」
儚く笑い、2人を見るナマエ。
「『死なないで』、か……ナマエの願いだからね。死なずにまた、ナマエの所に戻って来るよ」
ナマエの頭を優しく撫でると、クロロは優しく微笑んだ。
「ナマエは……ボクがクロロを殺したらどうする?」
「んー……クロロを生き返らせる」
「へェ♦それはそれで面白そうだ♥」
「やるこっちは面白くも何とも無いんだけどね……」
困った様に眉を顰めるナマエを、ヒソカは実に楽しそうに眺めた。
その後、クロロはヒソカを連れて仮宿を出て行った。
さあ、鬼ごっこの始まりだ――
『頼みたい事?』
「今、クロロが除念しているんだ」
一瞬の沈黙が2人の間に流れた。先に沈黙を破ったのは、クラピカの方だった。
『私に、【律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)】を解除しろ、という訳か……』
「……うん」
『判った。どうせヤツに刺した鎖は、【除念師】に移ってるんだろう?』
「そうだね……」
『ならば、無関係な人間に刺しておく訳にもいかないからな』
電話口で、クラピカが深く息を吐いた。それを聞き取ったナマエは申し訳無く思いながらも、もう1つお願いをした。
「クラピカ、言い難いんだけどさ……」
『何だ?この際だから、言ってくれ』
「パクノダに刺した鎖も【除念】させて貰うね」
『……』
「パクも私にとっては大事な【家族】だから」
『…………仕方がないな。ナマエは言い出したらきかない部分があるからな』
苦笑しているクラピカに対し、ナマエは申し訳ない気分になっていた。
「ごめんね。我儘言って」
『いや、気にするな。私は同族の眼を取り返せればいい』
「うん……緋の眼の情報、何か分かったら必ず教えるから」
『本当にごめん』と言うとナマエは電話を切った。
部屋に戻って来たナマエを出迎えたのは、【除念】を終えたクロロと【除念師】アベンガネ、それにヒソカの3人だった。
アベンガネには【除念】によって生まれた【念獣】が絡みついている。
「アベンガネさん」
「何だ?」
「近いうちにその【念獣】は消えるよう、【念】を掛けた相手に交渉しました」
「本当か!?助かる!!」
「はい。ただ、もう1人同じ【念】を掛けられた人物の【除念】をして頂けないでしょうか?」
「それは構わないが――」
「料金なら、そちらの言い値で用意させて頂きますし、今回同様【除念】後直ぐに【念獣】を消す様手配してます」
「……随分と用意が良いな」
「【家族】を守る為ですから」
そう話すナマエの顔は、何かを懐かしんでいる様に見えた。
その後、程無くしてアベンガネにとり憑いていた【念獣】は消えた。
「ここに、もう1人の対象者がいます。飛行船場まで迎えに来る様話は通してあります」
ナマエは1枚のメモをアベンガネに渡した。そこには、とある国の飛行船場の名前が記載されており、対象者であるパクノダの名前も記載されていた。
アベンガネを見送り、ナマエはクロロとヒソカを見遣った。
「で、早速決闘するの?」
「ああ」
「そうだよ♥」
「そう……無理な事だってのは重々承知してるけど、2人共死なないでよね」
儚く笑い、2人を見るナマエ。
「『死なないで』、か……ナマエの願いだからね。死なずにまた、ナマエの所に戻って来るよ」
ナマエの頭を優しく撫でると、クロロは優しく微笑んだ。
「ナマエは……ボクがクロロを殺したらどうする?」
「んー……クロロを生き返らせる」
「へェ♦それはそれで面白そうだ♥」
「やるこっちは面白くも何とも無いんだけどね……」
困った様に眉を顰めるナマエを、ヒソカは実に楽しそうに眺めた。
その後、クロロはヒソカを連れて仮宿を出て行った。
さあ、鬼ごっこの始まりだ――