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「愚問ね。アンタはこの仕事が終わったら、直ぐ死んでいいわよ」
「もし、ボクがクロロを殺したら……?」
「あり得ないわね。でも答えてあげる。何処までも追いかけて、あたしがアンタを殺す」
「それいいね♦」
ヒソカはマチの言葉に満足気に笑んで、ナマエを置いて【除念師】の元へと向かった。
「良いのかい?アイツ1人で行かせて」
「私は交渉に向いてないから」
「ふーん……団長との決闘は止めないの?」
「何で?2人の問題でしょ?」
「アンタを巡っての決闘でしょ?!」
「違うよ。【除念師】探しの報酬が、クロロとの決闘なだけ。だから私は止める必要も権利もない」
「薄情だな、ナマエは」
ノブナガの一言に、ナマエの眉間がピクリと反応した。
「薄情?そうだね。私は皆から見れば薄情かもしれない。だけど、自分の信念は持ってるつもりだよ」
意志の灯った瞳でノブナガを見据えるナマエ。その揺るぎのない意志を見て、ノブナガは大きく溜息を吐いた。
「悪かったよ。そんなに怒るな」
「怒る?私が?」
「ああ。その殺気、しまえ。カルトが怯えてる」
「……それは悪かったね」
ナマエは気付かない内に放っていた殺気を落ち着けた。そして、【除念師】の元へ向かったヒソカを見守る。
【除念師】との交渉を成功させたヒソカが戻って来たのを確認すると、ナマエは一足先にクロロの元へ戻る事にした。
「じゃあ、後は任せたから」
「ああ♥」
ヒソカにアベンガネを任せ、ナマエはまた島唯一の港からクロロのいる街の近くまで飛んだ。今回は以前戻った時からそんなに時間は経っていなかった。しかし、やはりクロロの事は心配である事に変わりはない。急いで戻る事にし、そのまま仮宿へと全力で走った。
「ただいまー!」
「ん?」
クロロが本から視線を上げると、そこには息を切らしたナマエが立っていた。
「クロロ、何も無かった?」
心配そうに問うてくるナマエに、クロロは以前の気不味さを一瞬忘れた。が、直ぐに思い出し、なんと言おうか迷った。
「……ああ、特に問題はない」
「そう。良かった!」
「そっちは……どうだ?」
「ちゃんとヒソカが【除念師】を買収したよ」
「そうか」
それだけ言うと、クロロはまた本へと視線を戻した。何処か余所余所しいクロロに、ナマエは思案した。何があったのか、と。
考えても埒が明かないと判断したナマエは、クロロに事の真相を訊いてみる事にした。
「クロロ」
「何だ?」
「何でそんなに余所余所しいのさ?」
「……」
「理由は?」
「別に……何もない」
「……何もないなら、その態度は無いんじゃない?」
「…………」
「無言にならないでくれないかな?」
「………………」
クロロの反応に困ったナマエは、側に置いて行った【白虎】に尋ねた。
(【白虎】、クロロに何があったの?)
(前回主様が帰った時から、この男はこうですぞ)
(前回……なる程ね。有難う)
「【白虎】、もう戻っていいよ」
ナマエの声に、【白虎】は短く鳴いて姿を消した。
突然【白虎】を消されたクロロは、何事かと思ってナマエを見た。
「クロロ、あの時はごめん……忘れてとは言わない。だけど、クロロの気持ちは嬉しかったよ?これは本当。けど、あの時言った事は撤回するつもりもないよ」
「……分かった。オレも悪かったな。あの後色々考えたんだ。だが、オレもあの時言った言葉は撤回しない」
「じゃあ、その団長モード止めてくれないかな?気疲れする」
「……そうだね。オレも、ナマエに対してはこっちの方が自然でいられる」
2人で顔を見合わせて、安心した様に笑った。
無事に仲直りをした2人は、仮宿に来て初めて2人で買い物に出掛ける事にした。自然と手を繋ぎ、クロロがナマエに歩調を合わせて歩く。お互い何処か満ち足りた気持ちになっていた。
「もし、ボクがクロロを殺したら……?」
「あり得ないわね。でも答えてあげる。何処までも追いかけて、あたしがアンタを殺す」
「それいいね♦」
ヒソカはマチの言葉に満足気に笑んで、ナマエを置いて【除念師】の元へと向かった。
「良いのかい?アイツ1人で行かせて」
「私は交渉に向いてないから」
「ふーん……団長との決闘は止めないの?」
「何で?2人の問題でしょ?」
「アンタを巡っての決闘でしょ?!」
「違うよ。【除念師】探しの報酬が、クロロとの決闘なだけ。だから私は止める必要も権利もない」
「薄情だな、ナマエは」
ノブナガの一言に、ナマエの眉間がピクリと反応した。
「薄情?そうだね。私は皆から見れば薄情かもしれない。だけど、自分の信念は持ってるつもりだよ」
意志の灯った瞳でノブナガを見据えるナマエ。その揺るぎのない意志を見て、ノブナガは大きく溜息を吐いた。
「悪かったよ。そんなに怒るな」
「怒る?私が?」
「ああ。その殺気、しまえ。カルトが怯えてる」
「……それは悪かったね」
ナマエは気付かない内に放っていた殺気を落ち着けた。そして、【除念師】の元へ向かったヒソカを見守る。
【除念師】との交渉を成功させたヒソカが戻って来たのを確認すると、ナマエは一足先にクロロの元へ戻る事にした。
「じゃあ、後は任せたから」
「ああ♥」
ヒソカにアベンガネを任せ、ナマエはまた島唯一の港からクロロのいる街の近くまで飛んだ。今回は以前戻った時からそんなに時間は経っていなかった。しかし、やはりクロロの事は心配である事に変わりはない。急いで戻る事にし、そのまま仮宿へと全力で走った。
「ただいまー!」
「ん?」
クロロが本から視線を上げると、そこには息を切らしたナマエが立っていた。
「クロロ、何も無かった?」
心配そうに問うてくるナマエに、クロロは以前の気不味さを一瞬忘れた。が、直ぐに思い出し、なんと言おうか迷った。
「……ああ、特に問題はない」
「そう。良かった!」
「そっちは……どうだ?」
「ちゃんとヒソカが【除念師】を買収したよ」
「そうか」
それだけ言うと、クロロはまた本へと視線を戻した。何処か余所余所しいクロロに、ナマエは思案した。何があったのか、と。
考えても埒が明かないと判断したナマエは、クロロに事の真相を訊いてみる事にした。
「クロロ」
「何だ?」
「何でそんなに余所余所しいのさ?」
「……」
「理由は?」
「別に……何もない」
「……何もないなら、その態度は無いんじゃない?」
「…………」
「無言にならないでくれないかな?」
「………………」
クロロの反応に困ったナマエは、側に置いて行った【白虎】に尋ねた。
(【白虎】、クロロに何があったの?)
(前回主様が帰った時から、この男はこうですぞ)
(前回……なる程ね。有難う)
「【白虎】、もう戻っていいよ」
ナマエの声に、【白虎】は短く鳴いて姿を消した。
突然【白虎】を消されたクロロは、何事かと思ってナマエを見た。
「クロロ、あの時はごめん……忘れてとは言わない。だけど、クロロの気持ちは嬉しかったよ?これは本当。けど、あの時言った事は撤回するつもりもないよ」
「……分かった。オレも悪かったな。あの後色々考えたんだ。だが、オレもあの時言った言葉は撤回しない」
「じゃあ、その団長モード止めてくれないかな?気疲れする」
「……そうだね。オレも、ナマエに対してはこっちの方が自然でいられる」
2人で顔を見合わせて、安心した様に笑った。
無事に仲直りをした2人は、仮宿に来て初めて2人で買い物に出掛ける事にした。自然と手を繋ぎ、クロロがナマエに歩調を合わせて歩く。お互い何処か満ち足りた気持ちになっていた。