初仕事
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
仮宿に帰ってから数時間経ち、いよいよ決行の時間となった。
「今回はオレとナマエでターゲットを奪う。フェイタンとフィンクスは、邪魔する奴を排除。シャルナークとパクノダはいつも通り後方支援を頼む」
「わかたね」
「暴れてもいいんだよな?」
「アイ・サー」
「OK」
「ああ。思う存分暴れろ、フィンクス」
「はぁ……」
意気込む旅団員の中で、1人だけ溜息を吐くナマエ。
「不満そうだな?」
「何で私が強奪しなきゃならんのよ」
「決まってるだろ?オレの【貸し】はデカい。それだけだ」
ニヤリと笑うクロロを見て、『先程までの好青年は何処に消えた!?』と1人突っ込むナマエ。
「パクノダからも言ってやって!」
「何を?」
「クロロの二重人格について!!」
「……団長はいつもあんな感じよ?」
「不満は無いの?!」
「皆、団長を信頼して蜘蛛にいるんだ」
「シャル!不満は無いワケ?!」
「不満……ねぇ」
『アレが団長だからね』と一言で片付けられてしまったナマエは項垂れた。
蜘蛛の一行とターゲットがある屋敷へと赴いたナマエ。
「ナマエ」
「判ってますよ……やりゃーいいんでしょ?やりゃー」
「ああ。頼む」
「はぁ……【天空(てんくう)】」
ナマエが【天空】の名を呟くと、辺り一面が霧に包まれた。
「Go!」
クロロの掛け声を契機に、フェイタンとフィンクスが動いた。霧に紛れ、警備員の悲鳴と怒声が響き渡る。
「行くぞ、ナマエ」
「はーい」
小さく返事を返しながら、クロロの後ろをついて走るナマエ。
屋敷の中へ足を踏み入れると、そこには銃を構えた警備員が数十人待ち構えていた。
「ヤれるか?」
「ヤるしかないんでしょ?」
「ああ」
不敵に笑いながら、クロロはナマエに確認した。それに対し、溜息を吐きつつも答えるナマエ。
「【騰蛇(とうだ)】……」
ナマエは銃を携えた警備員に向かって手を翳し、【騰蛇】を呼び出す。
「ぎゃーーーっ!」
「ひっ……燃えてる?!」
「に……逃げろーーー!!」
あっという間に、屋敷内は悲鳴で溢れかえった。
「煩い……」
【騰蛇】から逃れた警備員の悲鳴に、苛立ちを隠そうとしないナマエ。そんなナマエを見て、クロロは笑みを湛えた。
(必要であれば非情になれる……面白い女だ)
【騰蛇】に怯む事なく向かってくる敵を、クロロはベンズナイフで応戦する。
「手こずってるなら、手伝おうか?」
「いや、いい。楽しんでいるだけだ」
「そ」
(この状況を楽しむって……)
ものの数分で屋敷内は静寂に包まれた。クロロとナマエの周りには、【騰蛇】の業火とクロロのベンズナイフによって命を失った警備員が文字通り転がっていた。
「シャルの情報によると、ココに【人魚の涙】があるらしいな」
「じゃ、さっさと奪って帰りますか」
「そうだな」
クロロが【人魚の涙】へ手を伸ばした瞬間、思いもよらぬ声が掛かった。
「あれ?クロロじゃん」
その声に、伸ばしていた腕を止めたクロロ。
「イルミか」
「うん。こんな所で何してるの?」
「お前こそ、何をしている?」
「オレ?オレはこの屋敷の主の暗殺に来ただけ」
「オレはお宝を頂きに来た」
「ふーん。そっちのは新しい団員?」
イルミはナマエを指差しながら、クロロに確認した。
「いや、オレの【女】だ」
(今……何て言った?)
「は?」
「へェ……クロロ、そういうコがタイプだったんだ?」
「なかなか面白いぞ、コイツは」
「ちょっと待った!」
「ん?」
「どうした?ナマエ」
「いつ!誰が!!アンタの【女】になった!?」
「アレ?キミは了承してないんだ?」
「してない!した覚えもない!!」
「だってよ?クロロ」
首を傾げながら言うイルミを横目に見て、クロロはナマエに向き直った。
「【今】からだ」
「は?」
「【今】から、お前はオレの【女】だ」
クロロの双眼に迷いは無い。ただ、『これは決定事項だ』とその瞳は物語っていた。
「私は了承してない!このオレ様!!」
「くくくっ。それは今まで一緒に居て、分かりきってることだろう?」
まるでナマエの方が駄々をこねているかの様な錯覚が生まれた。
「クロロが嫌なら、オレは?」
「はい?」
「今回はオレとナマエでターゲットを奪う。フェイタンとフィンクスは、邪魔する奴を排除。シャルナークとパクノダはいつも通り後方支援を頼む」
「わかたね」
「暴れてもいいんだよな?」
「アイ・サー」
「OK」
「ああ。思う存分暴れろ、フィンクス」
「はぁ……」
意気込む旅団員の中で、1人だけ溜息を吐くナマエ。
「不満そうだな?」
「何で私が強奪しなきゃならんのよ」
「決まってるだろ?オレの【貸し】はデカい。それだけだ」
ニヤリと笑うクロロを見て、『先程までの好青年は何処に消えた!?』と1人突っ込むナマエ。
「パクノダからも言ってやって!」
「何を?」
「クロロの二重人格について!!」
「……団長はいつもあんな感じよ?」
「不満は無いの?!」
「皆、団長を信頼して蜘蛛にいるんだ」
「シャル!不満は無いワケ?!」
「不満……ねぇ」
『アレが団長だからね』と一言で片付けられてしまったナマエは項垂れた。
蜘蛛の一行とターゲットがある屋敷へと赴いたナマエ。
「ナマエ」
「判ってますよ……やりゃーいいんでしょ?やりゃー」
「ああ。頼む」
「はぁ……【天空(てんくう)】」
ナマエが【天空】の名を呟くと、辺り一面が霧に包まれた。
「Go!」
クロロの掛け声を契機に、フェイタンとフィンクスが動いた。霧に紛れ、警備員の悲鳴と怒声が響き渡る。
「行くぞ、ナマエ」
「はーい」
小さく返事を返しながら、クロロの後ろをついて走るナマエ。
屋敷の中へ足を踏み入れると、そこには銃を構えた警備員が数十人待ち構えていた。
「ヤれるか?」
「ヤるしかないんでしょ?」
「ああ」
不敵に笑いながら、クロロはナマエに確認した。それに対し、溜息を吐きつつも答えるナマエ。
「【騰蛇(とうだ)】……」
ナマエは銃を携えた警備員に向かって手を翳し、【騰蛇】を呼び出す。
「ぎゃーーーっ!」
「ひっ……燃えてる?!」
「に……逃げろーーー!!」
あっという間に、屋敷内は悲鳴で溢れかえった。
「煩い……」
【騰蛇】から逃れた警備員の悲鳴に、苛立ちを隠そうとしないナマエ。そんなナマエを見て、クロロは笑みを湛えた。
(必要であれば非情になれる……面白い女だ)
【騰蛇】に怯む事なく向かってくる敵を、クロロはベンズナイフで応戦する。
「手こずってるなら、手伝おうか?」
「いや、いい。楽しんでいるだけだ」
「そ」
(この状況を楽しむって……)
ものの数分で屋敷内は静寂に包まれた。クロロとナマエの周りには、【騰蛇】の業火とクロロのベンズナイフによって命を失った警備員が文字通り転がっていた。
「シャルの情報によると、ココに【人魚の涙】があるらしいな」
「じゃ、さっさと奪って帰りますか」
「そうだな」
クロロが【人魚の涙】へ手を伸ばした瞬間、思いもよらぬ声が掛かった。
「あれ?クロロじゃん」
その声に、伸ばしていた腕を止めたクロロ。
「イルミか」
「うん。こんな所で何してるの?」
「お前こそ、何をしている?」
「オレ?オレはこの屋敷の主の暗殺に来ただけ」
「オレはお宝を頂きに来た」
「ふーん。そっちのは新しい団員?」
イルミはナマエを指差しながら、クロロに確認した。
「いや、オレの【女】だ」
(今……何て言った?)
「は?」
「へェ……クロロ、そういうコがタイプだったんだ?」
「なかなか面白いぞ、コイツは」
「ちょっと待った!」
「ん?」
「どうした?ナマエ」
「いつ!誰が!!アンタの【女】になった!?」
「アレ?キミは了承してないんだ?」
「してない!した覚えもない!!」
「だってよ?クロロ」
首を傾げながら言うイルミを横目に見て、クロロはナマエに向き直った。
「【今】からだ」
「は?」
「【今】から、お前はオレの【女】だ」
クロロの双眼に迷いは無い。ただ、『これは決定事項だ』とその瞳は物語っていた。
「私は了承してない!このオレ様!!」
「くくくっ。それは今まで一緒に居て、分かりきってることだろう?」
まるでナマエの方が駄々をこねているかの様な錯覚が生まれた。
「クロロが嫌なら、オレは?」
「はい?」