G・I
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ナマエが飛ばされたのは、幾何学模様で包まれた部屋だった。
道なりに進んで行くと、1人の少女:イータに出会った。
「G・Iへようこそ……」
イータが話始めると、指輪が反応した。
「貴女は……もしやナマエ様では?」
「うん、そうだけど」
「おお……!お待ち申し上げておりました。それではこれより、ジン様よりのメッセージをお伝え致します。『よく来たな、ナマエ。これはオレが仲間と作ったゲームだ。まあ、死なない程度に楽しんで行ってくれ。ここまで来た以上、あるアイテムを手に入れない限りここから出られない。思う存分プレイしてくれ』以上です」
「そ、ありがとう」
「それでは、これよりゲームの説明を致します。ナマエ様、ゲームの説明を聞きますか?」
「いや、いいよ。この【ゲーム】の事は【知ってる】から」
「それでは早速ゲームを開始して頂きます。ご健闘をお祈り致します。そちらの階段からどうぞ」
少女の前から横に、螺旋状の下り階段が見えた。その階段を降りて行くと、見渡す限りの草原へと辿り着いた。
「ナマエ」
草原を眺めていたら、背後からイルミに声をかけられた。
「遅かったね」
「あぁ、ジンからの【伝言】を聞いてたからね」
ナマエの言葉に、イルミの眉がピクリと反応した。
「どんな【伝言】だったの?」
「『死なない程度に楽しめ』だってさ」
「ふ~ん……たかがゲームで死ぬってあるんだ?」
「コレはただの【ゲーム】じゃないからね~」
「ナマエ、またオレに隠し事?」
「まあ……ね」
「ふ~ん……」
イルミはナマエに近づくと、背後の壁に縫い付けるように自身の腕の中にナマエを閉じ込めた。
「【彼氏】に隠し事は関心出来ないね」
「女に隠し事は付き物だよ?イルミ」
「気に食わない」
「そっか……気に食わないかぁ」
「うん。気に食わない」
真っ黒な瞳でナマエの双眼を見つめるイルミに、ナマエはその両手をイルミの首に回した。
「今はコレで許してくれないかな?」
チュッっというリップ音を響かせながら、イルミの唇に軽くキスをするナマエ。
「……分かった。でも、ちゃんと話して貰うからね」
小さく溜息を吐いて、イルミはナマエを開放した。
「そのうち、ね」
開放された事に安心しながら、ナマエは呟いた。
「さて……どうする?」
「そうだね~。まずは近場の街を目指そうか」
「どっちの方角?」
「さぁ?」
「……ナマエって、やっぱり馬鹿だよね」
そこに一人の男が文字通り【飛んで】来た。
「ここは……スタート近くの平原か。――って事は、君達ゲームは初めてかい?ん?」
「“ブック”!」
「おや?」
男の出現に、ナマエは“ブック”を唱えバインダーを出し、イルミは鋲を構えていた。
そんなイルミの殺気に負けて、男は後退る。
「ナマエに微弱とはいえ、殺気を向けた事……後悔させてあげる」
イルミが鋲を投げようとした瞬間、男は叫んだ。
「“再来”使用!!マサドラへ!!」
叫び声と同時に、また“飛んで”消えた男。
「……今の、何?」
「この【ゲーム】の仕組みの1つだね。イルミ、今度から誰かと遭遇したら“ブック”を唱えてバインダー出してね」
「何で?」
「それが【ルール】だからよ」
「ふーん。分かった」
「じゃ、街目指して歩きますかぁ」
ナマエは言うなり、男が飛び去った方向へと歩き出した。
「ねぇ」
「何?」
「なんか、モンスターがカードになったんだけど」
「適当にバインダーに入れといて。町に着いたら換金するから」
街へ向かう途中、岩石地帯でモンスターの大群に襲われた2人。難なくそのモンスターを倒すと、全てカードに変わった。
イルミは不思議そうにしながらも、ナマエの指示に従ってバインダーの中にカードを収めていく。
道なりに進んで行くと、1人の少女:イータに出会った。
「G・Iへようこそ……」
イータが話始めると、指輪が反応した。
「貴女は……もしやナマエ様では?」
「うん、そうだけど」
「おお……!お待ち申し上げておりました。それではこれより、ジン様よりのメッセージをお伝え致します。『よく来たな、ナマエ。これはオレが仲間と作ったゲームだ。まあ、死なない程度に楽しんで行ってくれ。ここまで来た以上、あるアイテムを手に入れない限りここから出られない。思う存分プレイしてくれ』以上です」
「そ、ありがとう」
「それでは、これよりゲームの説明を致します。ナマエ様、ゲームの説明を聞きますか?」
「いや、いいよ。この【ゲーム】の事は【知ってる】から」
「それでは早速ゲームを開始して頂きます。ご健闘をお祈り致します。そちらの階段からどうぞ」
少女の前から横に、螺旋状の下り階段が見えた。その階段を降りて行くと、見渡す限りの草原へと辿り着いた。
「ナマエ」
草原を眺めていたら、背後からイルミに声をかけられた。
「遅かったね」
「あぁ、ジンからの【伝言】を聞いてたからね」
ナマエの言葉に、イルミの眉がピクリと反応した。
「どんな【伝言】だったの?」
「『死なない程度に楽しめ』だってさ」
「ふ~ん……たかがゲームで死ぬってあるんだ?」
「コレはただの【ゲーム】じゃないからね~」
「ナマエ、またオレに隠し事?」
「まあ……ね」
「ふ~ん……」
イルミはナマエに近づくと、背後の壁に縫い付けるように自身の腕の中にナマエを閉じ込めた。
「【彼氏】に隠し事は関心出来ないね」
「女に隠し事は付き物だよ?イルミ」
「気に食わない」
「そっか……気に食わないかぁ」
「うん。気に食わない」
真っ黒な瞳でナマエの双眼を見つめるイルミに、ナマエはその両手をイルミの首に回した。
「今はコレで許してくれないかな?」
チュッっというリップ音を響かせながら、イルミの唇に軽くキスをするナマエ。
「……分かった。でも、ちゃんと話して貰うからね」
小さく溜息を吐いて、イルミはナマエを開放した。
「そのうち、ね」
開放された事に安心しながら、ナマエは呟いた。
「さて……どうする?」
「そうだね~。まずは近場の街を目指そうか」
「どっちの方角?」
「さぁ?」
「……ナマエって、やっぱり馬鹿だよね」
そこに一人の男が文字通り【飛んで】来た。
「ここは……スタート近くの平原か。――って事は、君達ゲームは初めてかい?ん?」
「“ブック”!」
「おや?」
男の出現に、ナマエは“ブック”を唱えバインダーを出し、イルミは鋲を構えていた。
そんなイルミの殺気に負けて、男は後退る。
「ナマエに微弱とはいえ、殺気を向けた事……後悔させてあげる」
イルミが鋲を投げようとした瞬間、男は叫んだ。
「“再来”使用!!マサドラへ!!」
叫び声と同時に、また“飛んで”消えた男。
「……今の、何?」
「この【ゲーム】の仕組みの1つだね。イルミ、今度から誰かと遭遇したら“ブック”を唱えてバインダー出してね」
「何で?」
「それが【ルール】だからよ」
「ふーん。分かった」
「じゃ、街目指して歩きますかぁ」
ナマエは言うなり、男が飛び去った方向へと歩き出した。
「ねぇ」
「何?」
「なんか、モンスターがカードになったんだけど」
「適当にバインダーに入れといて。町に着いたら換金するから」
街へ向かう途中、岩石地帯でモンスターの大群に襲われた2人。難なくそのモンスターを倒すと、全てカードに変わった。
イルミは不思議そうにしながらも、ナマエの指示に従ってバインダーの中にカードを収めていく。