イルミのお仕置き
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「カルト、いつまでここに居るつもり?さっさと行きなよ」
イルミに冷たく言い放たれ、カルトはすごすごとその場を立ち去った。
「で、返事は?」
「え?」
「さっきの返事。オレはナマエを【愛してる】訳なんだけど、ナマエは?」
「ごめん……」
「何が?」
「突然過ぎて頭が付いて行かない……」
「そ」
ナマエの額に優しくキスを落とし、イルミは自分よりも短いその髪を梳くように撫でる。
「なら、返事は急がなくていいよ」
「さっきから【返事】【返事】言ってるけど、意味分かんない……」
「え?」
「へ?」
「【意味】――解ってなかったの?」
「?うん」
『はぁ』と溜息を零して、イルミは肩を落とした。
「オレさ、これでも緊張したんだけど」
「うん?」
「漸く決心して言ったのに、ナマエ鈍すぎ」
「……イルミに言われたくない」
(率直に言った方がいいのかな?)
(イルミ、訳解かんない……)
2人揃ってお互いの考えが理解できず、疑問符を浮かべて互いの顔を見つめ合う。
「結局、何が言いたかったの?」
ナマエがイルミの眼をしっかりと見つめながら確認する。
「…………」
イルミはナマエの眼を見つめ返しながら考えていた。どうするべきか、を――
「オレ、【愛してる】って言ったよね」
「うん」
「ナマエは?」
「私?」
「うん。オレの事、【愛してる】?」
「………………」
「何でそこで無言になるの?」
首を傾げながら、さも不思議そうにイルミはナマエに訊いた。
「いや、突然すぎるって……」
「そう?」
「うん」
「なら、今すぐじゃなくていいよ。必ずナマエの口から、オレの事【愛してる】って言わせるから」
クツリと笑いながら、イルミはナマエを腕の中から開放した。
「で、【お仕置き】なんだけどさ」
「……はい」
「もう終わったから」
「え?」
「ゴトー達に監視させてたけど、特に問題なかったみたいだし。煙草の本数は問題有りだけどね」
「…………どういう事か、訊いていい?」
「そのままの意味だよ」
「いや、解かんないから」
何が何だか、ちっとも解らない。その事を素直にイルミに伝えるナマエ。
「少しはオレの気持ち、解って貰おうと思ってさ」
「うん」
「ちょっと意地悪してみた」
ケロッと言うイルミに、ナマエは軽く殺意を覚えた。
今までイルミを怒らせた、嫌われてしまったと思っていたのに――
「イルミの馬鹿ー!!」
手近にあったクッションをイルミに投げつけるも、それは軽々と受け止められてしまう。
「酷いな。馬鹿なのはナマエの方だろ」
受け止めたクッションをそのままナマエに投げ返すイルミ。
ナマエはそれを受け止めると、またイルミに投げつけた。
「イルミに言われたくない!!」
「オレもナマエには言われたくない」
何度か言い合いながらクッションを投げ合っていた2人。数時間前までの険悪な雰囲気等、そこには無かった。
数日後、ナマエは改めてイルミに謝った。
「今まで色々とごめん、イルミ」
「うん」
「もう今までみたいに自分勝手な行動は慎むよ」
「そうして。じゃないと、オレの心臓が保たない」
「はい……ご心配お掛けして申し訳ありませんでしたっ!!」
土下座しそうな勢いで頭を下げるナマエに対し、イルミは相変わらずの表情でナマエの頭をポンポンと撫でる。
そこに1羽の大型鳥類が飛んできて、2人がいる部屋の窓をコツコツと嘴で叩いた。
「アレは……」
「何?ナマエ知ってるの?」
「ジンの【使い】だよ」
「ふ~ん……」
面白くなさそうに、イルミは窓を開ける。するとその大型鳥類は部屋に入ってナマエの差し出した腕に止まった。
イルミに冷たく言い放たれ、カルトはすごすごとその場を立ち去った。
「で、返事は?」
「え?」
「さっきの返事。オレはナマエを【愛してる】訳なんだけど、ナマエは?」
「ごめん……」
「何が?」
「突然過ぎて頭が付いて行かない……」
「そ」
ナマエの額に優しくキスを落とし、イルミは自分よりも短いその髪を梳くように撫でる。
「なら、返事は急がなくていいよ」
「さっきから【返事】【返事】言ってるけど、意味分かんない……」
「え?」
「へ?」
「【意味】――解ってなかったの?」
「?うん」
『はぁ』と溜息を零して、イルミは肩を落とした。
「オレさ、これでも緊張したんだけど」
「うん?」
「漸く決心して言ったのに、ナマエ鈍すぎ」
「……イルミに言われたくない」
(率直に言った方がいいのかな?)
(イルミ、訳解かんない……)
2人揃ってお互いの考えが理解できず、疑問符を浮かべて互いの顔を見つめ合う。
「結局、何が言いたかったの?」
ナマエがイルミの眼をしっかりと見つめながら確認する。
「…………」
イルミはナマエの眼を見つめ返しながら考えていた。どうするべきか、を――
「オレ、【愛してる】って言ったよね」
「うん」
「ナマエは?」
「私?」
「うん。オレの事、【愛してる】?」
「………………」
「何でそこで無言になるの?」
首を傾げながら、さも不思議そうにイルミはナマエに訊いた。
「いや、突然すぎるって……」
「そう?」
「うん」
「なら、今すぐじゃなくていいよ。必ずナマエの口から、オレの事【愛してる】って言わせるから」
クツリと笑いながら、イルミはナマエを腕の中から開放した。
「で、【お仕置き】なんだけどさ」
「……はい」
「もう終わったから」
「え?」
「ゴトー達に監視させてたけど、特に問題なかったみたいだし。煙草の本数は問題有りだけどね」
「…………どういう事か、訊いていい?」
「そのままの意味だよ」
「いや、解かんないから」
何が何だか、ちっとも解らない。その事を素直にイルミに伝えるナマエ。
「少しはオレの気持ち、解って貰おうと思ってさ」
「うん」
「ちょっと意地悪してみた」
ケロッと言うイルミに、ナマエは軽く殺意を覚えた。
今までイルミを怒らせた、嫌われてしまったと思っていたのに――
「イルミの馬鹿ー!!」
手近にあったクッションをイルミに投げつけるも、それは軽々と受け止められてしまう。
「酷いな。馬鹿なのはナマエの方だろ」
受け止めたクッションをそのままナマエに投げ返すイルミ。
ナマエはそれを受け止めると、またイルミに投げつけた。
「イルミに言われたくない!!」
「オレもナマエには言われたくない」
何度か言い合いながらクッションを投げ合っていた2人。数時間前までの険悪な雰囲気等、そこには無かった。
数日後、ナマエは改めてイルミに謝った。
「今まで色々とごめん、イルミ」
「うん」
「もう今までみたいに自分勝手な行動は慎むよ」
「そうして。じゃないと、オレの心臓が保たない」
「はい……ご心配お掛けして申し訳ありませんでしたっ!!」
土下座しそうな勢いで頭を下げるナマエに対し、イルミは相変わらずの表情でナマエの頭をポンポンと撫でる。
そこに1羽の大型鳥類が飛んできて、2人がいる部屋の窓をコツコツと嘴で叩いた。
「アレは……」
「何?ナマエ知ってるの?」
「ジンの【使い】だよ」
「ふ~ん……」
面白くなさそうに、イルミは窓を開ける。するとその大型鳥類は部屋に入ってナマエの差し出した腕に止まった。