イルミのお仕置き
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「うん」
「……イルミの所有物じゃない」
消え入りそうな声でそう呟くと、イルミはナマエの唇を荒々しく奪った。
以前の様な優しさは感じられず、ただ恐怖のみが感じられるキス。ナマエはイルミに抵抗する事なく、されるがままの状態だった。
やがてイルミは満足したのか、手首の拘束を解いてナマエから離れた。
「今から24時間体制で、ナマエに監視をつけるから。オレから逃げようとしても無駄だよ」
冷めた眼でナマエを一瞥すると、イルミは部屋を出て行った。
「私は……モノじゃない…………」
呟いたナマエの頬を、一筋の涙が伝ってシーツに小さな染みを作った。
それからというもの、日に何度か執事による在室確認と食事の用意があるものの、ナマエは一言も発しなくなっていた。ただ、煙草の本数だけは確実に増えている。
「イルミ様」
「何?ゴトー」
「出過ぎた真似である事は重々承知ですが……ナマエ様の事――」
ナマエの名前が出た瞬間、ゴトーの頬を数本の鋲が掠った。
「次にナマエの名前を口にしたら、当てるから」
禍々しい殺気を放ちながら、ゴトーを見遣るイルミ。その表情は、人形の様に整っていたが、まさに冷酷そのものだった。
「……失礼致しました」
ゴトーは眉一つ動かさず、恭しく一礼するとイルミの元から立ち去った。
「そろそろ……考えないとな」
一人呟くイルミは、開け放した窓から入ってくる風にその髪を靡かせながら一人ごちた。
その頃、ナマエは携帯電話片手に考えていた。
(強行突破に出るか……でも――)
「ナマエ姉様」
「……」
声に振り向くと、カルトが不安そうな顔でナマエを見つめていた。
「大丈夫?」
カルトの問いかけに、ナマエは静かに首を振った。
「無理……しないで」
小さなカルトに心配を掛けさせてしまっている。その事に胸を痛めながら、ナマエは儚く微笑んだ。
「僕、今日ここを出ます」
不安そうにナマエを見つめてくるカルトの頭を、ナマエは優しく撫でてやる。
「次に会う時までには、イルミ兄様と仲直りしといて」
カルトの小さな願いに、胸を締め付けられた。
「ごめんね、カルト……それは約束出来ない」
自分よりも少し小さいカルトを抱き締め、ナマエは謝った。
「何で……なの?」
今にも泣きそうな顔をしながら、カルトは問うた。
「私には――イルミと一緒にいる権利なんて無くなっちゃったから」
「誰が決めたの?そんな事」
「イルミ……」
声の主を探すと、またしてもドアに凭れ掛かってこちらを見つめていた。
「一緒にいるのに、権利なんて必要ない」
そう言いながら、イルミはナマエに近づいた。
「それとも――オレの事、嫌いになった?」
首を傾げながら、ナマエを見下ろすイルミ。
「……嫌いになったのは、イルミの方でしょ」
「オレ、ナマエの事嫌いになったなんて言ってないよ」
「え?」
「まぁ、好きでもないけど。それより、ショタコンになったの?ナマエ」
「……何で?」
「カルトと抱き合ってるじゃん」
「イルミには関係ないでしょ……」
「関係あるよ。【恋人】なんだから」
カルトをナマエから引き剥がすと、イルミはそのままナマエを抱きしめた。
「ちょっと……何するの?!」
「抱きしめてるの。その位も分かんなくなったわけ?」
「好きじゃなくなったんでしょ?なら、離して!!」
「嫌だ」
「駄々こねないで!!」
「駄々こねてるのは、ナマエの方でしょ」
抱きしめる腕に力を入れて、イルミはナマエの耳元で囁いた。
「確かに【好き】じゃなくなった――今は【愛してる】よ」
その言葉に、ナマエの顔は一気に赤くなった。
「……イルミの所有物じゃない」
消え入りそうな声でそう呟くと、イルミはナマエの唇を荒々しく奪った。
以前の様な優しさは感じられず、ただ恐怖のみが感じられるキス。ナマエはイルミに抵抗する事なく、されるがままの状態だった。
やがてイルミは満足したのか、手首の拘束を解いてナマエから離れた。
「今から24時間体制で、ナマエに監視をつけるから。オレから逃げようとしても無駄だよ」
冷めた眼でナマエを一瞥すると、イルミは部屋を出て行った。
「私は……モノじゃない…………」
呟いたナマエの頬を、一筋の涙が伝ってシーツに小さな染みを作った。
それからというもの、日に何度か執事による在室確認と食事の用意があるものの、ナマエは一言も発しなくなっていた。ただ、煙草の本数だけは確実に増えている。
「イルミ様」
「何?ゴトー」
「出過ぎた真似である事は重々承知ですが……ナマエ様の事――」
ナマエの名前が出た瞬間、ゴトーの頬を数本の鋲が掠った。
「次にナマエの名前を口にしたら、当てるから」
禍々しい殺気を放ちながら、ゴトーを見遣るイルミ。その表情は、人形の様に整っていたが、まさに冷酷そのものだった。
「……失礼致しました」
ゴトーは眉一つ動かさず、恭しく一礼するとイルミの元から立ち去った。
「そろそろ……考えないとな」
一人呟くイルミは、開け放した窓から入ってくる風にその髪を靡かせながら一人ごちた。
その頃、ナマエは携帯電話片手に考えていた。
(強行突破に出るか……でも――)
「ナマエ姉様」
「……」
声に振り向くと、カルトが不安そうな顔でナマエを見つめていた。
「大丈夫?」
カルトの問いかけに、ナマエは静かに首を振った。
「無理……しないで」
小さなカルトに心配を掛けさせてしまっている。その事に胸を痛めながら、ナマエは儚く微笑んだ。
「僕、今日ここを出ます」
不安そうにナマエを見つめてくるカルトの頭を、ナマエは優しく撫でてやる。
「次に会う時までには、イルミ兄様と仲直りしといて」
カルトの小さな願いに、胸を締め付けられた。
「ごめんね、カルト……それは約束出来ない」
自分よりも少し小さいカルトを抱き締め、ナマエは謝った。
「何で……なの?」
今にも泣きそうな顔をしながら、カルトは問うた。
「私には――イルミと一緒にいる権利なんて無くなっちゃったから」
「誰が決めたの?そんな事」
「イルミ……」
声の主を探すと、またしてもドアに凭れ掛かってこちらを見つめていた。
「一緒にいるのに、権利なんて必要ない」
そう言いながら、イルミはナマエに近づいた。
「それとも――オレの事、嫌いになった?」
首を傾げながら、ナマエを見下ろすイルミ。
「……嫌いになったのは、イルミの方でしょ」
「オレ、ナマエの事嫌いになったなんて言ってないよ」
「え?」
「まぁ、好きでもないけど。それより、ショタコンになったの?ナマエ」
「……何で?」
「カルトと抱き合ってるじゃん」
「イルミには関係ないでしょ……」
「関係あるよ。【恋人】なんだから」
カルトをナマエから引き剥がすと、イルミはそのままナマエを抱きしめた。
「ちょっと……何するの?!」
「抱きしめてるの。その位も分かんなくなったわけ?」
「好きじゃなくなったんでしょ?なら、離して!!」
「嫌だ」
「駄々こねないで!!」
「駄々こねてるのは、ナマエの方でしょ」
抱きしめる腕に力を入れて、イルミはナマエの耳元で囁いた。
「確かに【好き】じゃなくなった――今は【愛してる】よ」
その言葉に、ナマエの顔は一気に赤くなった。