ヨークシンシティ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「クラピカ!彼女!!」
「君は君だけしかいないよ
代わりなんて他にいないんだ
枯れないで一輪の花♪」
「クソッ……!耳を塞いでるのに聞こえてくるだと!?」
「今にも枯れてしまいそうな君の
無邪気な姿がもう一度見たくて
君の力になりたいんだ
例え君以外の全ての人を敵にまわす
時が来ても君の事守り抜くから♪」
(耳を塞いでも無駄だよ……コレはそんな事じゃ防げない!!)
「君は君だけしかいないよ
今までもこれから先にも
例え君以外の全ての人を敵にまわす
時が来ても君の事守り抜くから
負けないで一輪の花♪」
ナマエが歌い終わった時、クラピカは両耳を塞いだ状態で蹲っていた。
「貴女!クラピカに何をしたの?!」
「何って……1曲【プレゼント】しただけだけど?」
「【プレゼント】って――コレの何処が【プレゼント】なのよ!クラピカにかけた【念】を解除して!!」
センリツがクラピカの肩を揺さぶりながら、悲痛な叫び声を上げる。
クラピカは、蹲ったまま震えていた。
「解除は出来ない……というより、解除する事を念頭に入れてない能力なんだよね」
悪意のない笑みを浮かべながら、ナマエはクラピカからクロロに向き直った。
「さて――クロロ」
静かにクロロに歩み寄ると、ナマエはその眼に冷たい色を浮かべた。
「自業自得。アンタは助ける必要なし。けど、他の旅団員は助けてあげる」
黙ってナマエの双眼を見つめ返すだけのクロロ。
「クラピカ!?」
センリツの声に振り返ると、クラピカはよろよろと立ち上がっていた。
「センリツ。私なら大丈夫だ。それより……」
小声でセンリツに何かを確認するクラピカ。その声はナマエの耳には届かない。
センリツとの会話を終えたクラピカは、パクノダに向かい合う。
「人質交換の方法だが――」
「ねぇ……」
「何?」
クラピカがパクノダと話している所を眺めていると、ナマエはセンリツに話しかけられた。
「クラピカに何をしたの?」
「しつこいね。自分の能力をそう簡単に明かすわけ無いでしょ」
溜息混じりにセンリツを睨みつけると、蛇に睨まれた蛙の如く竦み上がるセンリツ。
「分かったわ……」
(心音が一定のリズムから揺るがない……この人、底が知れない恐怖があるわ)
「まず、お前は仲間の元に戻り人質交換の旨を伝える。そして0時までに2人を連れてリンゴーン空港へ来い。仲間は連れて来るな。何処へ行くかも言うな。解ったな?」
「ええ。交渉は成立ね。空港へ戻って頂戴」
「何故、何も訊かない?」
自身に背を向けたパクノダに、クラピカは問いかけた。
「私が何者か分かってるんだろう?不安じゃないのか?不満は?」
パクノダは何も言わない。
「理不尽な交渉だと思わないか?私が本当に団長を還すと思うか!?」
「ええ。貴方に騙す気があるなら、わざわざそんな事訊かないでしょ?急いで頂戴。時間が惜しいわ」
「……ナマエ」
「何?」
「貴女も見張りとしてパクノダに付いて行ってくれ」
「いいよ。これ以上、【無駄な殺し】をしないって【約束】してくれるなら――喜んで旅団を敵に回そうじゃない」
「私も無益な殺生は嫌いだ」
「なら、交渉成立だね」
にこやかに微笑んだナマエを見て、センリツは恐怖を覚えた。
(さっきから心音に一切の乱れがない……一体何者なの?彼女は…………)
「飲めると思ってるのか?そんな条件をよ」
アジトに戻ったパクノダとナマエは、団長解放の条件を団員に伝えた。
「場所を言え、パクノダ。ガキ2人を殺して、鎖野郎を殺りに行く」
「……」
「どうしても?」
「どうしてもだ。場所を言え、パクノダ。言わないなら、行かせる訳にはいかねェ」
「君は君だけしかいないよ
代わりなんて他にいないんだ
枯れないで一輪の花♪」
「クソッ……!耳を塞いでるのに聞こえてくるだと!?」
「今にも枯れてしまいそうな君の
無邪気な姿がもう一度見たくて
君の力になりたいんだ
例え君以外の全ての人を敵にまわす
時が来ても君の事守り抜くから♪」
(耳を塞いでも無駄だよ……コレはそんな事じゃ防げない!!)
「君は君だけしかいないよ
今までもこれから先にも
例え君以外の全ての人を敵にまわす
時が来ても君の事守り抜くから
負けないで一輪の花♪」
ナマエが歌い終わった時、クラピカは両耳を塞いだ状態で蹲っていた。
「貴女!クラピカに何をしたの?!」
「何って……1曲【プレゼント】しただけだけど?」
「【プレゼント】って――コレの何処が【プレゼント】なのよ!クラピカにかけた【念】を解除して!!」
センリツがクラピカの肩を揺さぶりながら、悲痛な叫び声を上げる。
クラピカは、蹲ったまま震えていた。
「解除は出来ない……というより、解除する事を念頭に入れてない能力なんだよね」
悪意のない笑みを浮かべながら、ナマエはクラピカからクロロに向き直った。
「さて――クロロ」
静かにクロロに歩み寄ると、ナマエはその眼に冷たい色を浮かべた。
「自業自得。アンタは助ける必要なし。けど、他の旅団員は助けてあげる」
黙ってナマエの双眼を見つめ返すだけのクロロ。
「クラピカ!?」
センリツの声に振り返ると、クラピカはよろよろと立ち上がっていた。
「センリツ。私なら大丈夫だ。それより……」
小声でセンリツに何かを確認するクラピカ。その声はナマエの耳には届かない。
センリツとの会話を終えたクラピカは、パクノダに向かい合う。
「人質交換の方法だが――」
「ねぇ……」
「何?」
クラピカがパクノダと話している所を眺めていると、ナマエはセンリツに話しかけられた。
「クラピカに何をしたの?」
「しつこいね。自分の能力をそう簡単に明かすわけ無いでしょ」
溜息混じりにセンリツを睨みつけると、蛇に睨まれた蛙の如く竦み上がるセンリツ。
「分かったわ……」
(心音が一定のリズムから揺るがない……この人、底が知れない恐怖があるわ)
「まず、お前は仲間の元に戻り人質交換の旨を伝える。そして0時までに2人を連れてリンゴーン空港へ来い。仲間は連れて来るな。何処へ行くかも言うな。解ったな?」
「ええ。交渉は成立ね。空港へ戻って頂戴」
「何故、何も訊かない?」
自身に背を向けたパクノダに、クラピカは問いかけた。
「私が何者か分かってるんだろう?不安じゃないのか?不満は?」
パクノダは何も言わない。
「理不尽な交渉だと思わないか?私が本当に団長を還すと思うか!?」
「ええ。貴方に騙す気があるなら、わざわざそんな事訊かないでしょ?急いで頂戴。時間が惜しいわ」
「……ナマエ」
「何?」
「貴女も見張りとしてパクノダに付いて行ってくれ」
「いいよ。これ以上、【無駄な殺し】をしないって【約束】してくれるなら――喜んで旅団を敵に回そうじゃない」
「私も無益な殺生は嫌いだ」
「なら、交渉成立だね」
にこやかに微笑んだナマエを見て、センリツは恐怖を覚えた。
(さっきから心音に一切の乱れがない……一体何者なの?彼女は…………)
「飲めると思ってるのか?そんな条件をよ」
アジトに戻ったパクノダとナマエは、団長解放の条件を団員に伝えた。
「場所を言え、パクノダ。ガキ2人を殺して、鎖野郎を殺りに行く」
「……」
「どうしても?」
「どうしてもだ。場所を言え、パクノダ。言わないなら、行かせる訳にはいかねェ」