ヨークシンシティ
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「左手と奥歯を折られたわ。後は大丈夫」
折られた奥歯を吐き出しながら、パクノダは『大丈夫』だと言い切った。
「あたしもアバラ何本かイってる。ちょっと見くびってたわね」
「それよりビックリよ。そのコ達――」
「待て!!」
パクノダが何かを言いかけた時、ノブナガは遮った。
ライターでナイフに縛り付けられていたメモを読むノブナガ。
「パクノダ、オメーにだ」
[2人の記憶を話せば殺す]
メモを受け取ったパクノダには視えていた。クラピカに拘束されたクロロの姿が。
「……パク」
パクノダは思案していた。どうすればクロロを無事に【奪還】できるか――
「パク!パク!!」
「!?」
「これからオメーは一言も話すな。いいな?」
ノブナガの言葉に、パクノダは黙って頷くのみ。
「マチ、お前は糸に集中しろ。オレが代わる。メッセージを残す以上、必ず向こうからアプローチしてくる。それまではこいつら、大事な人質だ。死守するぜ」
((クラピカがやった!!))
「本当なら奴等を追いかけたいが、絶対にこいつらを逃す訳にはいかねェし、別れるのも危険だ。全力で警戒しながら、フィンクス達を待つ!!敵は十中八九車で移動してる。この渋滞なら、まだ追える!」
クロロに代わってノブナガが指示を出す。
その間、パクノダは考えていた。どうするべきか?
(話すべきか黙するべきか!?生かすべきはどちらか!?)
「パク!」
「!」
「余計な事は考えなくていい。あんたはただ黙ってりゃいいの」
「フィンクスか?急げ!団長が攫われた」
暫くすると、フィンクス・シャルナーク・フェイタンがやって来た。
「来た」
「説明しろ」
「停電したの」
「そのスキに団長が攫われた」
「鎖野郎からのメッセージがこれ」
「2人の記憶を話せば殺す……か」
「何故、すぐ追わなかたか?」
「……マチとパクが傷んだ」
「で?」
「鎖野郎には、プロハンタークラスの仲間がまだいる。戦闘能力で言えば、こいつらも十分それ並だしな」
「で?」
「メッセージの裏をよく読め!こいつらには人質の価値があるって話だ!下手に動いて、こいつらに逃げられたらアウトなんだぞ。おそらく団長が捕まってるのはウボォーの力でも千切れねェ鎖なんだ。自力脱出は難しい!」
「おそらく?」
「言ったろが、停電!!目が慣れた時には、団長はもういなかった!!とにかく動ける状態じゃなかったんだ。見て気付け!」
「ハハ。解かる訳ないね」
「OK。反省会は後!とにかく対策だ。ここからは9人で行動しよう。負傷したパク達の班をフォローしつつ、これから団長を追う」
「9人?何で私まで頭数に入ってる訳?!」
ナマエの抗議も虚しく、シャルナークは続けた。
「ナマエは今回、旅団の一員として動いてるんでしょ?もし団長の乗った車を見つけたら……」
その時、フィンクスの携帯電話が鳴った。
「団長のケータイからだ」
「!!」
「もしもし」
『これから3つ、指示する』
「……鎖野郎か」
『大原則として、こちらの指示は絶対だ。従わなければ、即座にお前らの団長は殺す。1つ、追跡はするな。2つ、人質の2人とナマエに危害を加えるな。3つ、パクノダという女に代われ』
「その前に1ついいか?2つ目の指示だが、人質の2人はオレ達が来る前にかなり暴れたようでな。2人とも何ヶ所か骨折してるぜ」
フィンクスは悪どい笑みを浮かべながらクラピカに言った。
「ならば交渉の余地はない」
クラピカは一言だけそう言うと通話を切った。
フィンクスはすぐにかけ直した。
『なんだ?』
「すまん、ウソだ。2人は無傷だ。許してくれ」
『次はないぞ。下らんマネはするな。さっさとパクノダに代われ』
「パク。ったくシャレの通じねェ奴だ」
折られた奥歯を吐き出しながら、パクノダは『大丈夫』だと言い切った。
「あたしもアバラ何本かイってる。ちょっと見くびってたわね」
「それよりビックリよ。そのコ達――」
「待て!!」
パクノダが何かを言いかけた時、ノブナガは遮った。
ライターでナイフに縛り付けられていたメモを読むノブナガ。
「パクノダ、オメーにだ」
[2人の記憶を話せば殺す]
メモを受け取ったパクノダには視えていた。クラピカに拘束されたクロロの姿が。
「……パク」
パクノダは思案していた。どうすればクロロを無事に【奪還】できるか――
「パク!パク!!」
「!?」
「これからオメーは一言も話すな。いいな?」
ノブナガの言葉に、パクノダは黙って頷くのみ。
「マチ、お前は糸に集中しろ。オレが代わる。メッセージを残す以上、必ず向こうからアプローチしてくる。それまではこいつら、大事な人質だ。死守するぜ」
((クラピカがやった!!))
「本当なら奴等を追いかけたいが、絶対にこいつらを逃す訳にはいかねェし、別れるのも危険だ。全力で警戒しながら、フィンクス達を待つ!!敵は十中八九車で移動してる。この渋滞なら、まだ追える!」
クロロに代わってノブナガが指示を出す。
その間、パクノダは考えていた。どうするべきか?
(話すべきか黙するべきか!?生かすべきはどちらか!?)
「パク!」
「!」
「余計な事は考えなくていい。あんたはただ黙ってりゃいいの」
「フィンクスか?急げ!団長が攫われた」
暫くすると、フィンクス・シャルナーク・フェイタンがやって来た。
「来た」
「説明しろ」
「停電したの」
「そのスキに団長が攫われた」
「鎖野郎からのメッセージがこれ」
「2人の記憶を話せば殺す……か」
「何故、すぐ追わなかたか?」
「……マチとパクが傷んだ」
「で?」
「鎖野郎には、プロハンタークラスの仲間がまだいる。戦闘能力で言えば、こいつらも十分それ並だしな」
「で?」
「メッセージの裏をよく読め!こいつらには人質の価値があるって話だ!下手に動いて、こいつらに逃げられたらアウトなんだぞ。おそらく団長が捕まってるのはウボォーの力でも千切れねェ鎖なんだ。自力脱出は難しい!」
「おそらく?」
「言ったろが、停電!!目が慣れた時には、団長はもういなかった!!とにかく動ける状態じゃなかったんだ。見て気付け!」
「ハハ。解かる訳ないね」
「OK。反省会は後!とにかく対策だ。ここからは9人で行動しよう。負傷したパク達の班をフォローしつつ、これから団長を追う」
「9人?何で私まで頭数に入ってる訳?!」
ナマエの抗議も虚しく、シャルナークは続けた。
「ナマエは今回、旅団の一員として動いてるんでしょ?もし団長の乗った車を見つけたら……」
その時、フィンクスの携帯電話が鳴った。
「団長のケータイからだ」
「!!」
「もしもし」
『これから3つ、指示する』
「……鎖野郎か」
『大原則として、こちらの指示は絶対だ。従わなければ、即座にお前らの団長は殺す。1つ、追跡はするな。2つ、人質の2人とナマエに危害を加えるな。3つ、パクノダという女に代われ』
「その前に1ついいか?2つ目の指示だが、人質の2人はオレ達が来る前にかなり暴れたようでな。2人とも何ヶ所か骨折してるぜ」
フィンクスは悪どい笑みを浮かべながらクラピカに言った。
「ならば交渉の余地はない」
クラピカは一言だけそう言うと通話を切った。
フィンクスはすぐにかけ直した。
『なんだ?』
「すまん、ウソだ。2人は無傷だ。許してくれ」
『次はないぞ。下らんマネはするな。さっさとパクノダに代われ』
「パク。ったくシャレの通じねェ奴だ」