ヨークシンシティ
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「いや、オレはお前の勘を信じるよ。鎖野郎とどこかで繋がりがあるなら、まだ生かしておいた方がいい」
「あんまり信頼されてもねェ」
「それに、ナマエの【弟】なんだろ?」
向き直って訊かれ、ナマエは黙って頷いた。
「どっちが【弟】なんだ?」
「黒髪の方が戸籍上の【弟】。銀髪の方が【恋人】の【弟】」
「まだ兄貴と付き合ってたんかよ!?」
「うん。それがどうかした?」
キルアに視線を合わせて、ナマエは有無を言わせぬ視線で訊いた。
「いや……なんでもない」
「そ。それより、クロロ――この2人に手荒な事したら、今度ばかりは本気で旅団を潰しにかかるよ?」
視線の先をクロロに向け、ナマエは吐き捨てる様に言い切った。
「解ってる」
クツリと笑い、クロロはマチを見た。
「マチ、そういう事だから手荒には扱うなよ」
「了解」
雷雨の中、傘も差さずに立ち止まる6人を気にする者などいなかった。
「1つ訊きたい事があるんだけど」
沈黙が流れかけた時、ゴンがクロロに話しかける。
「何故、自分達と関わりのない人達を殺せるの?」
稲光に照らされ、クロロの冷たい視線が露わになった。
ゴンはその視線に射すくめられたかの様に、動く事すら出来ない。
「ふ……白旗を上げた割に、敵意満々といった顔だな。何故だろうな。関係ないからじゃないか?改めて問われると答え難いものだな。動機の言語化か……余り好きじゃないしな。しかし案外……いや、やはりと言うべきか。自分を掴むカギはそこにあるか…………」
「…………」
(何だ、こいつ)
(殺気が漏れてる……?危険!?)
「このままホテルまで行き、フィンクス達を待つ。逃げようとしたら殺していい」
「クロロ!?」
「了解」
ナマエはクロロの『殺していい』発言に対して、クロロに掴みかかった。
「この2人を【殺していい】だって?!」
「ああ。疚しい事が無ければ逃げようとしないだろう?」
「そういう問題じゃねェ!!」
額に青筋を立てているナマエを見ても、クロロの態度は変わらない。そこには旅団の団長としてのクロロがいたのだ。
「ナマエ、オレ達に深入りしたこいつ等が悪い。オレ達は鎖野郎を探し出すと決めたんだ」
「クソッ……!」
クロロの変わりない態度に、ナマエは手近な壁を力いっぱい殴った。
ドゴッという音と共に、ナマエが殴った壁は大きく抉り取られた。
「分かった。ベーチタクルホテルのロビーで待つ」
パクノダからの電話を切ったクロロは、そのままマチとシズクを見た。
「鎖野郎の正体が判ったそうだ。残りの仲間は3人。行こう」
ゴンとキルアは焦っていた。それはナマエも同じだ。
思考を巡らせる3人。そんな3人を余所に、クロロ達は歩く速度を落とす事はしない。
(この後の展開は【覚えて】いる。だけど……)
暫く歩くと、目的のホテルに着いてしまった。
「ここで待とう」
1本の柱を背に、団員が来るのを待つ事となった6人。キルアは焦っていた。ゴンはゴンで、何か方法は無いかと考えている。
「何時だと思ってんだ、テメェ!!」
「!?」
突然の怒声に周りの視線が一気に集中する。もちろん、クロロ達6人もだ。
新聞で隠されていた怒声の主の顔が明らかになると、ゴンとキルアは驚いた。
((レオリオ!?))
(もうすぐ……か)
「バーカ。ベイロークじゃねーよ。ベーチタクルホテルだよ。どう聞いたら間違えんだよ、てめェはいっつもよォ。」
クロロ達の視線に気付いたレオリオは、そのまま睨み返した。
「ん?何見てんだコラ?あ?勝負すっか、お?」
「消します?」
「ほっとけ。目を合わすな」
「お!?見せ物じゃねーぞ、あ!?」
レオリオは周りの一般客にも睨みをきかせる。
「あんまり信頼されてもねェ」
「それに、ナマエの【弟】なんだろ?」
向き直って訊かれ、ナマエは黙って頷いた。
「どっちが【弟】なんだ?」
「黒髪の方が戸籍上の【弟】。銀髪の方が【恋人】の【弟】」
「まだ兄貴と付き合ってたんかよ!?」
「うん。それがどうかした?」
キルアに視線を合わせて、ナマエは有無を言わせぬ視線で訊いた。
「いや……なんでもない」
「そ。それより、クロロ――この2人に手荒な事したら、今度ばかりは本気で旅団を潰しにかかるよ?」
視線の先をクロロに向け、ナマエは吐き捨てる様に言い切った。
「解ってる」
クツリと笑い、クロロはマチを見た。
「マチ、そういう事だから手荒には扱うなよ」
「了解」
雷雨の中、傘も差さずに立ち止まる6人を気にする者などいなかった。
「1つ訊きたい事があるんだけど」
沈黙が流れかけた時、ゴンがクロロに話しかける。
「何故、自分達と関わりのない人達を殺せるの?」
稲光に照らされ、クロロの冷たい視線が露わになった。
ゴンはその視線に射すくめられたかの様に、動く事すら出来ない。
「ふ……白旗を上げた割に、敵意満々といった顔だな。何故だろうな。関係ないからじゃないか?改めて問われると答え難いものだな。動機の言語化か……余り好きじゃないしな。しかし案外……いや、やはりと言うべきか。自分を掴むカギはそこにあるか…………」
「…………」
(何だ、こいつ)
(殺気が漏れてる……?危険!?)
「このままホテルまで行き、フィンクス達を待つ。逃げようとしたら殺していい」
「クロロ!?」
「了解」
ナマエはクロロの『殺していい』発言に対して、クロロに掴みかかった。
「この2人を【殺していい】だって?!」
「ああ。疚しい事が無ければ逃げようとしないだろう?」
「そういう問題じゃねェ!!」
額に青筋を立てているナマエを見ても、クロロの態度は変わらない。そこには旅団の団長としてのクロロがいたのだ。
「ナマエ、オレ達に深入りしたこいつ等が悪い。オレ達は鎖野郎を探し出すと決めたんだ」
「クソッ……!」
クロロの変わりない態度に、ナマエは手近な壁を力いっぱい殴った。
ドゴッという音と共に、ナマエが殴った壁は大きく抉り取られた。
「分かった。ベーチタクルホテルのロビーで待つ」
パクノダからの電話を切ったクロロは、そのままマチとシズクを見た。
「鎖野郎の正体が判ったそうだ。残りの仲間は3人。行こう」
ゴンとキルアは焦っていた。それはナマエも同じだ。
思考を巡らせる3人。そんな3人を余所に、クロロ達は歩く速度を落とす事はしない。
(この後の展開は【覚えて】いる。だけど……)
暫く歩くと、目的のホテルに着いてしまった。
「ここで待とう」
1本の柱を背に、団員が来るのを待つ事となった6人。キルアは焦っていた。ゴンはゴンで、何か方法は無いかと考えている。
「何時だと思ってんだ、テメェ!!」
「!?」
突然の怒声に周りの視線が一気に集中する。もちろん、クロロ達6人もだ。
新聞で隠されていた怒声の主の顔が明らかになると、ゴンとキルアは驚いた。
((レオリオ!?))
(もうすぐ……か)
「バーカ。ベイロークじゃねーよ。ベーチタクルホテルだよ。どう聞いたら間違えんだよ、てめェはいっつもよォ。」
クロロ達の視線に気付いたレオリオは、そのまま睨み返した。
「ん?何見てんだコラ?あ?勝負すっか、お?」
「消します?」
「ほっとけ。目を合わすな」
「お!?見せ物じゃねーぞ、あ!?」
レオリオは周りの一般客にも睨みをきかせる。