ヨークシンシティ
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「別に」
そっぽを向いて答えるナマエに、やはりクロロは苦笑した。
「随分と冷たいあしらい方をするんだな」
「好きで一緒にいるんじゃないからね」
「ほう。なら、以前の様に逃げないのか?」
「逃げたら【仕事】に支障が出るからね。仕方がなく一緒にいるってのが正直な所だな」
「そうか。確か、ナマエの【仕事】は【奪還屋】だったか?」
またしてもクツクツとクロロに笑われた。
「そうだよ。本当なら、【十老頭】の【依頼】で競売品の護衛だったんだけどね~。依頼人が死んじゃったからどうしようか考え中」
「随分と軽いんだな」
「そう?依頼人がいなかったら、護衛しても無意味でしょ?オークションも終わるんだし」
雨の中、クロロと会話していると近場の駅に着いた。
「ここからベーチタクルホテルの最寄り駅までは電車を使う」
「車じゃないんだ?」
「市内の中心部は渋滞するからな。こっちの方が早い」
「渋滞か……逃げる時に面倒だもんね」
「【逃げる】……か。オレ達にはない選択肢だな」
その返答を最後に、電車に乗り込んだ後はお互い無言だった。
(キルアの気配がある……尾いてきているな)
ナマエは眉間に皺を寄せながら考えていた。
(クラピカ達と合流して旅団を追っている、そんな所まで話が進んでいるか……って事は、クロロが捕まるのは今日か!!)
「ここで降りるぞ」
クロロの一言に、付いてきた旅団員は一斉に動き出した。
駅から出た所で、コルトピが言葉を発した。
「!!動いている……!!」
そのコルトピの一言に、クロロを始めとする団員全員が反応する。
「下にゆっくり降りてる」
「エレベーターだな。出かける気か」
「急ごうぜ、団長!!」
「これから全員で捕獲にかかる。互いに互いをフォロー出来る間合いを保て。パクノダ、敵を捕まえたらウボォーの事を聞き出せ」
「了解」
「その後はノブナガ、お前の好きにしろ」
クロロの言葉に、ノブナガは黙って頷く。
「Go!!」
クロロの合図に、一斉に走り出す一同。ナマエもそれに続いて走りだした。
街中を人混みを避ける様に走り続ける。時には壁伝いに走り、移動中の緋の眼を目指す。
「2時の方向へ時速40km程で移動中」
「車に乗ったな」
走る事十数分。
「…………尾けられてるな」
「!!いつから!?」
「やば。追うのに夢中で気付かなかった」
「チィッ。前と後ろ、どっちが鎖野郎だ!?」
ノブナガが、走りながらしまっていた刀を取り出した。
「団長!!」
「ノブナガ・パクノダ・コルトピ、前を追え!」
「「了解」」
残ったクロロ・シズク・マチ・ナマエは立ち止まり、後ろに向き直った。シズクに至ってはデメちゃんを発動している。
「見えたか?」
「形だけ…姿までは。路地に一人」
「ゴミ箱の後ろに一人」
「OK。【凝】を怠るなよ」
「「了解」」
(気配からして、路地にクラピカ。ゴミ箱の後ろはゴンか……いや、キルアもいる)
「ごめんなさい!!もう追っかけないから許して下さい!!」
「?」
「またこのコ?」
ゴミ箱の後ろからゴンが出てきた。
「こいつか、例の子供は」
「もう一人いるだろ。出てきな」
マチの声に、路地裏からキルアが出てくる。
「何の用だ?もうあたしらに賞金懸けてるなフィアはいないよ」
「え、ホント!?どうして!?」
(キルアめ……こういう時の演技は上手いな)
2人を見つめながら、ナマエは思案した。
(面倒くせェ……)
6人の間を静寂が支配した。
「どうする?団長」
「捕まえろ」
それだけ言うと、クロロは携帯電話を取り出した。
「フィンクスか、オレだ。ベーチタクルホテルまで来てくれ」
「ここで始末した方がいいんじゃない?」
そっぽを向いて答えるナマエに、やはりクロロは苦笑した。
「随分と冷たいあしらい方をするんだな」
「好きで一緒にいるんじゃないからね」
「ほう。なら、以前の様に逃げないのか?」
「逃げたら【仕事】に支障が出るからね。仕方がなく一緒にいるってのが正直な所だな」
「そうか。確か、ナマエの【仕事】は【奪還屋】だったか?」
またしてもクツクツとクロロに笑われた。
「そうだよ。本当なら、【十老頭】の【依頼】で競売品の護衛だったんだけどね~。依頼人が死んじゃったからどうしようか考え中」
「随分と軽いんだな」
「そう?依頼人がいなかったら、護衛しても無意味でしょ?オークションも終わるんだし」
雨の中、クロロと会話していると近場の駅に着いた。
「ここからベーチタクルホテルの最寄り駅までは電車を使う」
「車じゃないんだ?」
「市内の中心部は渋滞するからな。こっちの方が早い」
「渋滞か……逃げる時に面倒だもんね」
「【逃げる】……か。オレ達にはない選択肢だな」
その返答を最後に、電車に乗り込んだ後はお互い無言だった。
(キルアの気配がある……尾いてきているな)
ナマエは眉間に皺を寄せながら考えていた。
(クラピカ達と合流して旅団を追っている、そんな所まで話が進んでいるか……って事は、クロロが捕まるのは今日か!!)
「ここで降りるぞ」
クロロの一言に、付いてきた旅団員は一斉に動き出した。
駅から出た所で、コルトピが言葉を発した。
「!!動いている……!!」
そのコルトピの一言に、クロロを始めとする団員全員が反応する。
「下にゆっくり降りてる」
「エレベーターだな。出かける気か」
「急ごうぜ、団長!!」
「これから全員で捕獲にかかる。互いに互いをフォロー出来る間合いを保て。パクノダ、敵を捕まえたらウボォーの事を聞き出せ」
「了解」
「その後はノブナガ、お前の好きにしろ」
クロロの言葉に、ノブナガは黙って頷く。
「Go!!」
クロロの合図に、一斉に走り出す一同。ナマエもそれに続いて走りだした。
街中を人混みを避ける様に走り続ける。時には壁伝いに走り、移動中の緋の眼を目指す。
「2時の方向へ時速40km程で移動中」
「車に乗ったな」
走る事十数分。
「…………尾けられてるな」
「!!いつから!?」
「やば。追うのに夢中で気付かなかった」
「チィッ。前と後ろ、どっちが鎖野郎だ!?」
ノブナガが、走りながらしまっていた刀を取り出した。
「団長!!」
「ノブナガ・パクノダ・コルトピ、前を追え!」
「「了解」」
残ったクロロ・シズク・マチ・ナマエは立ち止まり、後ろに向き直った。シズクに至ってはデメちゃんを発動している。
「見えたか?」
「形だけ…姿までは。路地に一人」
「ゴミ箱の後ろに一人」
「OK。【凝】を怠るなよ」
「「了解」」
(気配からして、路地にクラピカ。ゴミ箱の後ろはゴンか……いや、キルアもいる)
「ごめんなさい!!もう追っかけないから許して下さい!!」
「?」
「またこのコ?」
ゴミ箱の後ろからゴンが出てきた。
「こいつか、例の子供は」
「もう一人いるだろ。出てきな」
マチの声に、路地裏からキルアが出てくる。
「何の用だ?もうあたしらに賞金懸けてるなフィアはいないよ」
「え、ホント!?どうして!?」
(キルアめ……こういう時の演技は上手いな)
2人を見つめながら、ナマエは思案した。
(面倒くせェ……)
6人の間を静寂が支配した。
「どうする?団長」
「捕まえろ」
それだけ言うと、クロロは携帯電話を取り出した。
「フィンクスか、オレだ。ベーチタクルホテルまで来てくれ」
「ここで始末した方がいいんじゃない?」