ヨークシンシティ
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「ちょっと、皆も見て」
パクノダはヒソカの占い結果をフランクリンへと投げ渡した。
「これは……」
「…………」
「赤目の客が月達の秘密を……か」
「達って事は、1人じゃねェな」
「見せろ!」
慌てて駆け寄るノブナガに、シャルナークはソレを渡した。ノブナガはソレを見るやいなや、表情が怒りに染まった。
「ヒソカ……てめェが売ったのか?ウボォーを」
「……」
「イエスと取るぜ!!」
抜刀しヒソカに向かおうとするノブナガだが、フランクリンとシャルナークに止められてしまう。
「退け」
「まあ待てよ。話を聞いてからだ」
「話!?何もねェな」
「落ち着きなよ。これは予言だから、行動によっては回避も出来るって団長が言ってただろ」
「ヒソカ、今週何があったか説明しろ」
「言えない♠だが……そこにある1つ目の詩の内容は、事実だったとだけ言っておこう♦」
「聞いたろ、どけ!!」
「まあ、待てって」
「何故言えない?」
「それを言ったら、言えない内容を言ったも同然なのでやはり言えない♠言わないんじゃなく、言えない♠ボクがギリギリ言えるのはそこまでだ♣それで納得出来ないなら、ボクもボクを守る為戦わざるを得ないな……♦」
ヒソカの言葉に、一同が静まり返った。
「……チッ、止めとくぜ。てめェは戦りづれェからな」
一旦刀を鞘に戻したノブナガだったが、次の瞬間には駆け出していた。
「なわけねェだろ、ボケ!!」
「「!?」」
ヒソカに斬りかかったノブナガだったが、一瞬にして場所が移動した。
「ノブナガ、少し黙れ」
今まで静寂を通していたクロロが、そこで漸く口を開いた。
「「……」」
「ヒソカ、いくつか質問する。答えられない物は『言えない』で良い。攫われた秘密というのは、何の事だ?」
「……団員の【能力】♦」
「それは何人だ?」
「7人……いや、8人か♣団長にウボォーギン・シズク・マチ・フランクリン・パクノダ・シャルナークにボクで8人だ♣」
「相手の【能力】は?」
「言えない♠」
「相手の形貌は?」
「言えない♠」
「お前と相手との関係は?」
「言えない♠」
「~~~~~~」
「……ん?お前がコルトピの能力を知ったのは昨日か……」
「その通り♥」
「?」
「……なる程」
仮宿の外では大雨が降り、雷が鳴っている。時折、稲光が仮宿内を照らし出す。
「赤目の客……鎖野郎は…………最低でも2つの能力を有する敵だ。1つはウボォーを捕えた時の【能力】。もう1つはヒソカの言動を縛っている【能力】。後者の【能力】は『掟の剣』という表現から察する所、相手に何らかのルールを強いる物だろう。『オレにウソを吐くな』と『オレに関して一切説明するな』といった所か。鎖野郎がヒソカに与えた『ルール』は」
クロロは立ち上がりながら続けた。
「ここからは更に想像に依るが、ヒソカの体内には、敵が仕掛けた何かが埋まっている。『物々交換』で『差し出す』とあるにも関わらず、『攫う』のでは前後の文意が食い違ってしまう。これは『掟の剣』がヒソカを攻撃するという予言を暗示させる為。差し出すと刺し出すを掛けた物だと思うその剣でヒソカの言動を規制している。具現化系か操作系か断定できないが、何か強制力の大きな能力だ」
「ちょっと整理してみましょう。敵は鎖の使い手。操作系なら実物の鎖を使いウボォーを倒しかけた。具現化系なら、【念】で作った鎖を使ってウボォーを倒しかけた」
「それって、何か違いあるの?」
「大アリさ。具現化系なら、手ぶらを装う事が出来る。これは大きなメリットだよ。操作系は人や物体を媒介しなきゃ力を発揮出来ないから、常に『武器』は手放せないし、特に物体操作の場合、使い込んだモノでないと威力・精度が上昇しない事が多い。つまり、愛用品を失くしたら致命的ってリスクがある」
「そっか。具現化系はイメージ修行が大変だけど、一度具現化出来てしまえば出し入れ自由だもんね」
「しかし、具現化した鎖で本当にウボォーのバカ力を押さえ込めるもんなのか?」
パクノダはヒソカの占い結果をフランクリンへと投げ渡した。
「これは……」
「…………」
「赤目の客が月達の秘密を……か」
「達って事は、1人じゃねェな」
「見せろ!」
慌てて駆け寄るノブナガに、シャルナークはソレを渡した。ノブナガはソレを見るやいなや、表情が怒りに染まった。
「ヒソカ……てめェが売ったのか?ウボォーを」
「……」
「イエスと取るぜ!!」
抜刀しヒソカに向かおうとするノブナガだが、フランクリンとシャルナークに止められてしまう。
「退け」
「まあ待てよ。話を聞いてからだ」
「話!?何もねェな」
「落ち着きなよ。これは予言だから、行動によっては回避も出来るって団長が言ってただろ」
「ヒソカ、今週何があったか説明しろ」
「言えない♠だが……そこにある1つ目の詩の内容は、事実だったとだけ言っておこう♦」
「聞いたろ、どけ!!」
「まあ、待てって」
「何故言えない?」
「それを言ったら、言えない内容を言ったも同然なのでやはり言えない♠言わないんじゃなく、言えない♠ボクがギリギリ言えるのはそこまでだ♣それで納得出来ないなら、ボクもボクを守る為戦わざるを得ないな……♦」
ヒソカの言葉に、一同が静まり返った。
「……チッ、止めとくぜ。てめェは戦りづれェからな」
一旦刀を鞘に戻したノブナガだったが、次の瞬間には駆け出していた。
「なわけねェだろ、ボケ!!」
「「!?」」
ヒソカに斬りかかったノブナガだったが、一瞬にして場所が移動した。
「ノブナガ、少し黙れ」
今まで静寂を通していたクロロが、そこで漸く口を開いた。
「「……」」
「ヒソカ、いくつか質問する。答えられない物は『言えない』で良い。攫われた秘密というのは、何の事だ?」
「……団員の【能力】♦」
「それは何人だ?」
「7人……いや、8人か♣団長にウボォーギン・シズク・マチ・フランクリン・パクノダ・シャルナークにボクで8人だ♣」
「相手の【能力】は?」
「言えない♠」
「相手の形貌は?」
「言えない♠」
「お前と相手との関係は?」
「言えない♠」
「~~~~~~」
「……ん?お前がコルトピの能力を知ったのは昨日か……」
「その通り♥」
「?」
「……なる程」
仮宿の外では大雨が降り、雷が鳴っている。時折、稲光が仮宿内を照らし出す。
「赤目の客……鎖野郎は…………最低でも2つの能力を有する敵だ。1つはウボォーを捕えた時の【能力】。もう1つはヒソカの言動を縛っている【能力】。後者の【能力】は『掟の剣』という表現から察する所、相手に何らかのルールを強いる物だろう。『オレにウソを吐くな』と『オレに関して一切説明するな』といった所か。鎖野郎がヒソカに与えた『ルール』は」
クロロは立ち上がりながら続けた。
「ここからは更に想像に依るが、ヒソカの体内には、敵が仕掛けた何かが埋まっている。『物々交換』で『差し出す』とあるにも関わらず、『攫う』のでは前後の文意が食い違ってしまう。これは『掟の剣』がヒソカを攻撃するという予言を暗示させる為。差し出すと刺し出すを掛けた物だと思うその剣でヒソカの言動を規制している。具現化系か操作系か断定できないが、何か強制力の大きな能力だ」
「ちょっと整理してみましょう。敵は鎖の使い手。操作系なら実物の鎖を使いウボォーを倒しかけた。具現化系なら、【念】で作った鎖を使ってウボォーを倒しかけた」
「それって、何か違いあるの?」
「大アリさ。具現化系なら、手ぶらを装う事が出来る。これは大きなメリットだよ。操作系は人や物体を媒介しなきゃ力を発揮出来ないから、常に『武器』は手放せないし、特に物体操作の場合、使い込んだモノでないと威力・精度が上昇しない事が多い。つまり、愛用品を失くしたら致命的ってリスクがある」
「そっか。具現化系はイメージ修行が大変だけど、一度具現化出来てしまえば出し入れ自由だもんね」
「しかし、具現化した鎖で本当にウボォーのバカ力を押さえ込めるもんなのか?」