ヨークシンシティ
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無線機を切ったシルバがナマエを見て言った。
「今の聞こえてたか?」
「嫌でも……ね」
「イルミから逃げれると思わない事だな」
可笑しそうに笑いながら、シルバはナマエを見つめた。
「大丈夫。【お仕置き】覚悟でこの【仕事】を引き受けたんだから」
苦笑するナマエを余所に、ゼノは立ち上がってクロロに話しかけた。
「やれやれ。お互い命拾いしたのォ」
「殺らなくていいの?」
「ワシ等の依頼人は【十老頭】……その依頼人が死んでしまった以上、おぬしはもうターゲットではないのでな」
「そう?意外だな。もう無いよ、こんなチャンス」
クロロも立ち上がり、服の埃を払っている。
「おぬし、ワシ等を快楽殺人者と勘違いしとらんか?好きでやっとる訳じゃなし。ワシゃタダ働きもタダ死にもまっぴらじゃわい」
「1つ訊いていいかい?」
「む?」
「一対一で闘ったらオレとあんた、どっちが勝つ?」
「…………ふん。そりゃ十中八九ワシじゃろ。おぬしが本気でワシを殺ろうと思えば、話は別だがな。全く、舐めたガキじゃ」
(やっぱバレてた)
「ナマエはこれからどうするんだ?お前の依頼主も【十老頭】だろう?」
「う~ん……やりたい事あるし、イルミには終わったら【必ず戻る】って伝えて貰えます?」
「分かった」
ゼノが出口に向かったのを確認し、シルバもクロロを横目で見て立ち去った。
「ふう。しんどーー。ありゃ盗めねーわ」
大の字に寝転んだクロロに向かって、ナマエは声をかけた。
「クロロ」
「判ってる」
それだけ言うと、クロロは携帯を取り出した。
「オレだ。救急車は襲うな。後は手筈通りに……!!」
旅団に指示を出したクロロは、ナマエに向き直った。
「これでいいんだろう?」
「ありがとう」
「フッ……ナマエに貸しを作っておくのも良いと思っただけだ」
「その貸し――既に返してるんだけどね」
呟いた言葉はクロロの耳には届かず消え去った。
コルトピが旅団員5人分の死体のフェイクを用意した事により、マフィアの標的から逃れた旅団。
そんな旅団の酒盛りに、何故かナマエもいた。
「残念♠慰めてあげようと思ったのに♥」
「クラピカの事?」
缶チューハイを片手に、ナマエはヒソカの所まで来ていた。
「うん♣」
「彼なら、慰めは不要だよ」
「何故だい?」
「企業秘密」
ウインクしながら手にした缶チューハイを飲み込むナマエ。
「キミは秘密が多いね♦」
「そうだよ。秘密が多い程、面白味があるでしょ?」
ケラケラと笑いながら、ナマエは缶チューハイを飲み続ける。
「飲み過ぎない様にね♠」
「大丈夫。潰れるまで飲む気は無いから」
それだけ言うと、ナマエはクロロ達の元へと戻っていった。
明くる日、クロロの発言にノブナガがキレた。
「どーいう事だ?引き上げるってのはよ」
「言葉の通りだ。今夜、ここを立つ。今日でお宝は全部いただける。それで終わりだ」
「…………まだだろ。鎖野郎を探し出す」
他の旅団員は黙って事の成り行きを見守っている。
「拘るな」
「ああ、拘るね」
「ノブナガ、いい加減にしねェか。団長命令だぞ……!」
「本当にそりゃ団長としての命令か?クロロよ」
一触即発の空気の中、沈黙を破ったのはクロロだった。
「ノブナガ、オレの質問に答えろ」
スキルハンターを片手に、ノブナガに質問をするクロロ。ナマエはヒソカの隣で黙ってその様子を静観している。
「生年月日は?」
「…………あ?」
「生まれた年だよ。いつだ?」
「9月8日だ。70年のな」
「血液型は?」
「Bだ」
「名前は?」
「ノブナガ=ハザマだ。知ってんだろ!!何なんだよ。次は何が知りてーんだ!?」
「いや、もういい。それをこの紙に書いてくれ」
1枚の紙をノブナガに渡し、【天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)】を発動した。
「今の聞こえてたか?」
「嫌でも……ね」
「イルミから逃げれると思わない事だな」
可笑しそうに笑いながら、シルバはナマエを見つめた。
「大丈夫。【お仕置き】覚悟でこの【仕事】を引き受けたんだから」
苦笑するナマエを余所に、ゼノは立ち上がってクロロに話しかけた。
「やれやれ。お互い命拾いしたのォ」
「殺らなくていいの?」
「ワシ等の依頼人は【十老頭】……その依頼人が死んでしまった以上、おぬしはもうターゲットではないのでな」
「そう?意外だな。もう無いよ、こんなチャンス」
クロロも立ち上がり、服の埃を払っている。
「おぬし、ワシ等を快楽殺人者と勘違いしとらんか?好きでやっとる訳じゃなし。ワシゃタダ働きもタダ死にもまっぴらじゃわい」
「1つ訊いていいかい?」
「む?」
「一対一で闘ったらオレとあんた、どっちが勝つ?」
「…………ふん。そりゃ十中八九ワシじゃろ。おぬしが本気でワシを殺ろうと思えば、話は別だがな。全く、舐めたガキじゃ」
(やっぱバレてた)
「ナマエはこれからどうするんだ?お前の依頼主も【十老頭】だろう?」
「う~ん……やりたい事あるし、イルミには終わったら【必ず戻る】って伝えて貰えます?」
「分かった」
ゼノが出口に向かったのを確認し、シルバもクロロを横目で見て立ち去った。
「ふう。しんどーー。ありゃ盗めねーわ」
大の字に寝転んだクロロに向かって、ナマエは声をかけた。
「クロロ」
「判ってる」
それだけ言うと、クロロは携帯を取り出した。
「オレだ。救急車は襲うな。後は手筈通りに……!!」
旅団に指示を出したクロロは、ナマエに向き直った。
「これでいいんだろう?」
「ありがとう」
「フッ……ナマエに貸しを作っておくのも良いと思っただけだ」
「その貸し――既に返してるんだけどね」
呟いた言葉はクロロの耳には届かず消え去った。
コルトピが旅団員5人分の死体のフェイクを用意した事により、マフィアの標的から逃れた旅団。
そんな旅団の酒盛りに、何故かナマエもいた。
「残念♠慰めてあげようと思ったのに♥」
「クラピカの事?」
缶チューハイを片手に、ナマエはヒソカの所まで来ていた。
「うん♣」
「彼なら、慰めは不要だよ」
「何故だい?」
「企業秘密」
ウインクしながら手にした缶チューハイを飲み込むナマエ。
「キミは秘密が多いね♦」
「そうだよ。秘密が多い程、面白味があるでしょ?」
ケラケラと笑いながら、ナマエは缶チューハイを飲み続ける。
「飲み過ぎない様にね♠」
「大丈夫。潰れるまで飲む気は無いから」
それだけ言うと、ナマエはクロロ達の元へと戻っていった。
明くる日、クロロの発言にノブナガがキレた。
「どーいう事だ?引き上げるってのはよ」
「言葉の通りだ。今夜、ここを立つ。今日でお宝は全部いただける。それで終わりだ」
「…………まだだろ。鎖野郎を探し出す」
他の旅団員は黙って事の成り行きを見守っている。
「拘るな」
「ああ、拘るね」
「ノブナガ、いい加減にしねェか。団長命令だぞ……!」
「本当にそりゃ団長としての命令か?クロロよ」
一触即発の空気の中、沈黙を破ったのはクロロだった。
「ノブナガ、オレの質問に答えろ」
スキルハンターを片手に、ノブナガに質問をするクロロ。ナマエはヒソカの隣で黙ってその様子を静観している。
「生年月日は?」
「…………あ?」
「生まれた年だよ。いつだ?」
「9月8日だ。70年のな」
「血液型は?」
「Bだ」
「名前は?」
「ノブナガ=ハザマだ。知ってんだろ!!何なんだよ。次は何が知りてーんだ!?」
「いや、もういい。それをこの紙に書いてくれ」
1枚の紙をノブナガに渡し、【天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)】を発動した。