ヨークシンシティ
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カラカラと声を上げて笑っているものの、さっきから目だけは冷徹な意思を纏ったままのナマエ。
そんな姿を見て、ウボォーギンは逆らう事を諦めた。
「分かったよ。オレは一足先にホームに戻るゼ」
ウボォーギンと別れたナマエは、事前にヒソカから聞いていた旅団のアジトへ向かって走っていた。
(ゴンとキルアが危ない……間に合えっ!!)
願いを胸に、ナマエは走り続ける。
全力で疾走する事1時間余り。漸く旅団のアジトがある廃墟群へとナマエは到着した。
(この気配の数……ギリギリ間に合ったか?)
ある1つの建物から、相当量のオーラを発している複数の気配がただ漏れている。
ナマエはその建物に向かって更に走りだした。
「お前、調子乗りすぎね」
「ゴン!!」
フェイタンがゴンの背後に回り、左腕を締め上げる。キルアが助けに入ろうとすると、その背後にいたヒソカがキルアの首筋に1枚のトランプをあてがった。
「動くと切る♠」
「質問に答えるね。鎖野郎、知らないか?」
「言っただろ。お前らに教えることなんか1つもない!!」
ゴンの言葉にフェイタンの目が笑った。
「フェイタン!止めろ」
「何を止めるか?」
「オメェがやろうとしてることだ」
「ワタシがやること、お前判るのか?」
「腕へし折る気だろ」
「始めは指ね。軽く爪剥ぐ」
「どこでもいい。とにかく止めろ」
「なぜお前、ワタシに命令するか?従う必要ないね」
フェイタンの返答に、ノブナガは腕相撲をしていた台を拳で殴りつけた。
「おい。止めとけ、ノブナガ」
「ルール忘れてないだろうね」
「団員同士のマジ切れ御法度だよ」
「解ってるよ。もめたらコインで、だろ?」
マチとシズクの言葉にノブナガは1枚のコインを取り出した。コイントスをするノブナガに合わせて、フェイタンは言葉を発する。
「裏」
「表」
ノブナガがコインから掌を離すと、そこには表面のコインが現れた。
「表」
「フェイタン、放してやれ」
フィンクスの言葉を聞き届けると、フェイタンは何も言わずにゴンから離れた。
「――で、どうすんのこの2人。まだ鎖野郎のこと、聞き出せてないんでしょ?」
「知らねェなら解放してやればいいさ。どうだ?パクノダ」
フランクリンはパクノダを見やった。
「来る途中調べてみたけど、2人とも本当に心当たりはないわね」
「ホント?」
「ええ。彼らに鎖野郎の記憶はないわ」
「珍しく外れたな、お前の勘」
「…………おかしいね。まあ、パクノダが言うなら間違いないんだろうけど」
どこか腑に落ちない顔で言うマチの発言を聞き届けると、ヒソカはキルアから離れた。
「ゴン……ここに来る時、何かされたか?」
「ううん。質問されただけだよ」
「だよな」
キルアは思案した。パクノダの能力について。
対象者に触れる事で、相手の記憶を読み取る能力。それがパクノダの能力の1つ。
(もう一度調べられたら、やばい!!)
「鎖野郎と関係ねーなら、帰していいんじゃねーか?」
「ここに置いといてもしょうがないしな」
フランクリンとシャルナークが2人を帰そうかと話していると、フィンクスが割って入った。
「いや、関係ないとは言い切れない。後ろで糸を引いている人物がいるはずだぜ。もし鎖野郎が普段、鎖を身につけてなかったら?この2人が、鎖野郎を鎖野郎と認識してないだけかもしれないだろう。解放するのは、黒幕を吐かせてからの方がいいんじゃないか?」
フィンクスの言葉に、キルアは焦りを感じた。このままだと、クラピカが鎖野郎だとバレてしまうのは時間の問題だ。
「黒幕がいたとしても、そいつは鎖野郎じゃないよ。奴は単独で行動してるはずだから」
「ノブナガと同じ意見なわけだね」
「わざわざ子供を使わなくても、ノストラード組を通じて情報はいくらでも入ってくる。一応、鎖野郎は組に所属してるわけだからね」
「そりゃそうだ」
「オレ達の標的は鎖野郎だけだ。それ以外は放っとけばいい」
そんな姿を見て、ウボォーギンは逆らう事を諦めた。
「分かったよ。オレは一足先にホームに戻るゼ」
ウボォーギンと別れたナマエは、事前にヒソカから聞いていた旅団のアジトへ向かって走っていた。
(ゴンとキルアが危ない……間に合えっ!!)
願いを胸に、ナマエは走り続ける。
全力で疾走する事1時間余り。漸く旅団のアジトがある廃墟群へとナマエは到着した。
(この気配の数……ギリギリ間に合ったか?)
ある1つの建物から、相当量のオーラを発している複数の気配がただ漏れている。
ナマエはその建物に向かって更に走りだした。
「お前、調子乗りすぎね」
「ゴン!!」
フェイタンがゴンの背後に回り、左腕を締め上げる。キルアが助けに入ろうとすると、その背後にいたヒソカがキルアの首筋に1枚のトランプをあてがった。
「動くと切る♠」
「質問に答えるね。鎖野郎、知らないか?」
「言っただろ。お前らに教えることなんか1つもない!!」
ゴンの言葉にフェイタンの目が笑った。
「フェイタン!止めろ」
「何を止めるか?」
「オメェがやろうとしてることだ」
「ワタシがやること、お前判るのか?」
「腕へし折る気だろ」
「始めは指ね。軽く爪剥ぐ」
「どこでもいい。とにかく止めろ」
「なぜお前、ワタシに命令するか?従う必要ないね」
フェイタンの返答に、ノブナガは腕相撲をしていた台を拳で殴りつけた。
「おい。止めとけ、ノブナガ」
「ルール忘れてないだろうね」
「団員同士のマジ切れ御法度だよ」
「解ってるよ。もめたらコインで、だろ?」
マチとシズクの言葉にノブナガは1枚のコインを取り出した。コイントスをするノブナガに合わせて、フェイタンは言葉を発する。
「裏」
「表」
ノブナガがコインから掌を離すと、そこには表面のコインが現れた。
「表」
「フェイタン、放してやれ」
フィンクスの言葉を聞き届けると、フェイタンは何も言わずにゴンから離れた。
「――で、どうすんのこの2人。まだ鎖野郎のこと、聞き出せてないんでしょ?」
「知らねェなら解放してやればいいさ。どうだ?パクノダ」
フランクリンはパクノダを見やった。
「来る途中調べてみたけど、2人とも本当に心当たりはないわね」
「ホント?」
「ええ。彼らに鎖野郎の記憶はないわ」
「珍しく外れたな、お前の勘」
「…………おかしいね。まあ、パクノダが言うなら間違いないんだろうけど」
どこか腑に落ちない顔で言うマチの発言を聞き届けると、ヒソカはキルアから離れた。
「ゴン……ここに来る時、何かされたか?」
「ううん。質問されただけだよ」
「だよな」
キルアは思案した。パクノダの能力について。
対象者に触れる事で、相手の記憶を読み取る能力。それがパクノダの能力の1つ。
(もう一度調べられたら、やばい!!)
「鎖野郎と関係ねーなら、帰していいんじゃねーか?」
「ここに置いといてもしょうがないしな」
フランクリンとシャルナークが2人を帰そうかと話していると、フィンクスが割って入った。
「いや、関係ないとは言い切れない。後ろで糸を引いている人物がいるはずだぜ。もし鎖野郎が普段、鎖を身につけてなかったら?この2人が、鎖野郎を鎖野郎と認識してないだけかもしれないだろう。解放するのは、黒幕を吐かせてからの方がいいんじゃないか?」
フィンクスの言葉に、キルアは焦りを感じた。このままだと、クラピカが鎖野郎だとバレてしまうのは時間の問題だ。
「黒幕がいたとしても、そいつは鎖野郎じゃないよ。奴は単独で行動してるはずだから」
「ノブナガと同じ意見なわけだね」
「わざわざ子供を使わなくても、ノストラード組を通じて情報はいくらでも入ってくる。一応、鎖野郎は組に所属してるわけだからね」
「そりゃそうだ」
「オレ達の標的は鎖野郎だけだ。それ以外は放っとけばいい」