ヨークシンシティ
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「無駄だって事が解かんねーのかよ!?クラピカ!!」
ウボォーギンの前に移動したナマエは、その両手にモデルガンを構えた。
「これ以上無駄な死人を出すんじゃない!クラピカ!!」
「無駄なんかじゃない!!」
クラピカの緋の眼が微かに揺らいだ。その僅かな変化を見逃さず、ナマエは言葉を紡いだ。
「これでも無駄だってのが解らねーか?!」
【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】の標的をウボォーギンを縛っている【束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)】に定め、一撃で粉砕したナマエ。その標的を今度はクラピカに向け、そのまま一撃を放つ。
クラピカの頬を掠った念弾は、爆音を立てながら背後にある岩壁に大きな穴を開けた。
「なっ……!?」
突然のナマエの行動に、クラピカは二の句を紡げなくなった。
「【友達】相手でも、私はクラピカを止めるためなら……手足の1、2本は撃ち抜く覚悟でここにいるんだ!これ以上私を怒らせるんじゃねぇ!!」
オーラ量を増したナマエにクラピカはたじろいだ。
「ウボォーギンさんもだ!無意味に人を殺して良い理由なんて存在しねぇ!!人の命は重いんだ!!そんだけ尊いモノなんだよ!!」
両手のモデルガンでクラピカとウボォーギンそれぞれに照準を合わせて、ナマエは叫ぶ。
「それでも無意味な殺し合いを続けるってんなら――まずは私を殺してからにすんだな!」
「「…………」」
2人は言葉を紡げずにただ黙ってナマエを見つめた。
ナマエはトリガーに指をかけ、いつでも【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】を発動できるようにしている。
そんなナマエを見て、先に折れたのはクラピカだった。
「……分かった。今回は手を引こう」
実に残念そうに呟くクラピカを見て、ウボォーギンも吐き捨てる様に呟いた。
「何だか分かんねぇけどよ……コイツとヤり合わなきゃいいんだろ?」
降参の言質を取ったナマエは、安心した様に【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】を解除した。
「良かった、解ってくれたみたいで」
ニコリ、と微笑んでナマエはモデルガンを下ろした。
辺りの空気が張り詰めた物から一変し、どことなく緩やかな風が吹いている。
「じゃぁ、クラピカ。私はウボォーギンさんと話があるから、貴方は皆の所に帰っていいよ」
クラピカに向き合い、暗にこの場を立ち去るように圧力をかけるナマエ。その圧倒的な存在感に押され、クラピカは異議を唱える事も出来なかった。
「……あぁ、私は仲間の所に戻るとしよう。だが――」
「解ってる。ウボォーギンさんには二度とクラピカの前に姿を現さない様に言い聞かせるから」
目だけが笑っていない笑顔でクラピカを見送り、ナマエはウボォーギンに向き直った。
「さて、と――」
「何だよ?!」
「さっきクラピカに言った通り、二度と彼の前に現れないで」
「理由は?」
「こんな下らない事で、蜘蛛を壊滅に追い込みたくないでしょ?」
「チッ……何考えてんだよ、テメェはよ」
「【ナマエ】」
「あ?」
「私には【テメェ】じゃなくて【ナマエ】っていう名前があるの」
有無を言わせぬ気迫を背負い、ナマエはウボォーギンの目を見つめる。
その目を直視出来ないウボォーギンは視線を逸らせ、小さく呟いた。
「悪ぃ……」
「何で蜘蛛の人って、名乗ってるのに名前で呼んでくれないのかね?」
摩訶不思議そうに首を傾げるナマエに、ウボォーギンは大層可笑しそうに笑った。
「ちょっ……!笑い事じゃないって!!」
「くくっ……悪いな。でも、団長が気に入った理由が解ったぜ!」
「そんな理由はどうでもいいの!とにかく、クラピカと鉢合わせない様に、今すぐヨークシンを出て」
「嫌だ、と言ったら?」
「強制的にご退場願うしかないね」
ウボォーギンの前に移動したナマエは、その両手にモデルガンを構えた。
「これ以上無駄な死人を出すんじゃない!クラピカ!!」
「無駄なんかじゃない!!」
クラピカの緋の眼が微かに揺らいだ。その僅かな変化を見逃さず、ナマエは言葉を紡いだ。
「これでも無駄だってのが解らねーか?!」
【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】の標的をウボォーギンを縛っている【束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)】に定め、一撃で粉砕したナマエ。その標的を今度はクラピカに向け、そのまま一撃を放つ。
クラピカの頬を掠った念弾は、爆音を立てながら背後にある岩壁に大きな穴を開けた。
「なっ……!?」
突然のナマエの行動に、クラピカは二の句を紡げなくなった。
「【友達】相手でも、私はクラピカを止めるためなら……手足の1、2本は撃ち抜く覚悟でここにいるんだ!これ以上私を怒らせるんじゃねぇ!!」
オーラ量を増したナマエにクラピカはたじろいだ。
「ウボォーギンさんもだ!無意味に人を殺して良い理由なんて存在しねぇ!!人の命は重いんだ!!そんだけ尊いモノなんだよ!!」
両手のモデルガンでクラピカとウボォーギンそれぞれに照準を合わせて、ナマエは叫ぶ。
「それでも無意味な殺し合いを続けるってんなら――まずは私を殺してからにすんだな!」
「「…………」」
2人は言葉を紡げずにただ黙ってナマエを見つめた。
ナマエはトリガーに指をかけ、いつでも【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】を発動できるようにしている。
そんなナマエを見て、先に折れたのはクラピカだった。
「……分かった。今回は手を引こう」
実に残念そうに呟くクラピカを見て、ウボォーギンも吐き捨てる様に呟いた。
「何だか分かんねぇけどよ……コイツとヤり合わなきゃいいんだろ?」
降参の言質を取ったナマエは、安心した様に【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】を解除した。
「良かった、解ってくれたみたいで」
ニコリ、と微笑んでナマエはモデルガンを下ろした。
辺りの空気が張り詰めた物から一変し、どことなく緩やかな風が吹いている。
「じゃぁ、クラピカ。私はウボォーギンさんと話があるから、貴方は皆の所に帰っていいよ」
クラピカに向き合い、暗にこの場を立ち去るように圧力をかけるナマエ。その圧倒的な存在感に押され、クラピカは異議を唱える事も出来なかった。
「……あぁ、私は仲間の所に戻るとしよう。だが――」
「解ってる。ウボォーギンさんには二度とクラピカの前に姿を現さない様に言い聞かせるから」
目だけが笑っていない笑顔でクラピカを見送り、ナマエはウボォーギンに向き直った。
「さて、と――」
「何だよ?!」
「さっきクラピカに言った通り、二度と彼の前に現れないで」
「理由は?」
「こんな下らない事で、蜘蛛を壊滅に追い込みたくないでしょ?」
「チッ……何考えてんだよ、テメェはよ」
「【ナマエ】」
「あ?」
「私には【テメェ】じゃなくて【ナマエ】っていう名前があるの」
有無を言わせぬ気迫を背負い、ナマエはウボォーギンの目を見つめる。
その目を直視出来ないウボォーギンは視線を逸らせ、小さく呟いた。
「悪ぃ……」
「何で蜘蛛の人って、名乗ってるのに名前で呼んでくれないのかね?」
摩訶不思議そうに首を傾げるナマエに、ウボォーギンは大層可笑しそうに笑った。
「ちょっ……!笑い事じゃないって!!」
「くくっ……悪いな。でも、団長が気に入った理由が解ったぜ!」
「そんな理由はどうでもいいの!とにかく、クラピカと鉢合わせない様に、今すぐヨークシンを出て」
「嫌だ、と言ったら?」
「強制的にご退場願うしかないね」