イルミとジン
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ゾルディック家専用高速船に乗り込み、イルミと2人でジンのいる場所へ向かう。
ジンはイルミに会いたくないと言っていたが、イルミは会う気満々だ。
「イルミ、何でジンに会いたがったの?」
素朴な質問をしてみると、イルミはいつもの調子で『ナマエの義理父だから』と答えた。ナマエには良く解らない理由である。
高速船内ではイルミと他愛無い会話をしたり、会話が途切れるとお互い読書に明け暮れたりと普段と変わらない日常を過ごしていた。
(口数少ないイルミだから、会話が成り立たない……)
そんなナマエの思いも空しく、今日もイルミはナマエの言葉に淡々と答えて会話は終了した。
あと1時間で約束の場所である飛行場に着くとなった段階で、イルミが消えた。正確には高速船内の部屋に引き篭もってしまった。
(何したいんだよ、イルミは……)
着陸態勢に入っても戻ってこないイルミに痺れを切らしたナマエは、部屋の前まで行くとドアをノックした。
「イルミ、何してるの?もう着くよ??」
「判った。今行く」
イルミから返答があったと思ったら、ドアを開けて出てきたのは何故かスーツ姿のイルミ。変装はしていない。ただ、普段着ではなくスーツ姿だったのだ。
「何でスーツ……?」
呆気に取られて呟くナマエをよそに、イルミは『行くよ』とナマエの手を取って歩き出した。
高速船から一歩外に出ると、そこは見慣れたパドキアとは全く違う雰囲気の空港だった。
空港内を彷徨う事数分。ナマエの持つ携帯が着信を告げた。
「もしもし、ジン?」
『ああ。着いたか?』
「着いたよ。今出口に向かって歩いてるとこ」
『そうか。で、隣のスーツ男がゾルディックの長男か?』
「そうだけど……」
何処かで見ている。そう確信したナマエは【円】でジンの居所を掴もうとした。しかし、さすがは己が師匠。簡単に尻尾を掴ませてくれる様な輩ではない。
「ジン、出てくる気はないわけ?」
少し苛立ち気味にナマエは言った。
『ナマエ一人だったら出て行く。ゾルディックも一緒ならこのまま帰る』
ジンの子供のような言動に、思わず溜息が漏れた。
「あのね、ジン」
『いい加減にして』と言いかけた時、イルミに肩を叩かれた。イルミの指差す方を【凝】で見やると、よく知ったオーラが見え隠れしている。
ナマエは無言で【絶】をし、そのオーラの元まで行くとオーラの持ち主の背後に立った。
「子供みたいな真似すんなよ、いい年こいたオッサンが」
「誰がオッサンだ!誰が!?」
振り向いたオーラの持ち主ことジンは、背後に鬼の形相で立っていたナマエを見て後退った。
「な、ななな何でここに!?」
「彼が見つけてくれた」
チラリと横目でイルミを指し、ナマエはジンに向かってこれでもかという位の罵声を浴びせさせていた。
「悪かった!この通り!!な?機嫌直してくれよ!?」
空港から場所を変えて、人気の無い森の中。
拝み倒すようにして謝る中年男性と、それに向き合う様に仁王立ちする若い女性。しかも、若い女性の隣にはこれまた若い男性の姿。周りから見たら、元カレに追いかけられている元カノと今カレといった様に見えなくも無い。
「そのセリフも聞き飽きたわ、ジン。他に言うべき事があるんじゃない?」
「逃げてごめんなさい……」
「他は?」
「…………」
「私が聞きたいのはそんな謝罪じゃない」
「…………」
謝罪以外に思い当たる節がないジンは黙ってしまった。それに対し、また深い溜息を吐き出しイルミを見遣るナマエ。
「イルミも、こんなオッサンに会っても意味無いって解ったでしょ?」
「オレには意味あるよ」
「「は?」」
「初めまして」
イルミはジンに向かって挨拶した。
「ナマエと付き合せて貰ってる、イルミ=ゾルディックです」
「あ、あぁ……ハジメマシテ」
ジンはイルミに会いたくないと言っていたが、イルミは会う気満々だ。
「イルミ、何でジンに会いたがったの?」
素朴な質問をしてみると、イルミはいつもの調子で『ナマエの義理父だから』と答えた。ナマエには良く解らない理由である。
高速船内ではイルミと他愛無い会話をしたり、会話が途切れるとお互い読書に明け暮れたりと普段と変わらない日常を過ごしていた。
(口数少ないイルミだから、会話が成り立たない……)
そんなナマエの思いも空しく、今日もイルミはナマエの言葉に淡々と答えて会話は終了した。
あと1時間で約束の場所である飛行場に着くとなった段階で、イルミが消えた。正確には高速船内の部屋に引き篭もってしまった。
(何したいんだよ、イルミは……)
着陸態勢に入っても戻ってこないイルミに痺れを切らしたナマエは、部屋の前まで行くとドアをノックした。
「イルミ、何してるの?もう着くよ??」
「判った。今行く」
イルミから返答があったと思ったら、ドアを開けて出てきたのは何故かスーツ姿のイルミ。変装はしていない。ただ、普段着ではなくスーツ姿だったのだ。
「何でスーツ……?」
呆気に取られて呟くナマエをよそに、イルミは『行くよ』とナマエの手を取って歩き出した。
高速船から一歩外に出ると、そこは見慣れたパドキアとは全く違う雰囲気の空港だった。
空港内を彷徨う事数分。ナマエの持つ携帯が着信を告げた。
「もしもし、ジン?」
『ああ。着いたか?』
「着いたよ。今出口に向かって歩いてるとこ」
『そうか。で、隣のスーツ男がゾルディックの長男か?』
「そうだけど……」
何処かで見ている。そう確信したナマエは【円】でジンの居所を掴もうとした。しかし、さすがは己が師匠。簡単に尻尾を掴ませてくれる様な輩ではない。
「ジン、出てくる気はないわけ?」
少し苛立ち気味にナマエは言った。
『ナマエ一人だったら出て行く。ゾルディックも一緒ならこのまま帰る』
ジンの子供のような言動に、思わず溜息が漏れた。
「あのね、ジン」
『いい加減にして』と言いかけた時、イルミに肩を叩かれた。イルミの指差す方を【凝】で見やると、よく知ったオーラが見え隠れしている。
ナマエは無言で【絶】をし、そのオーラの元まで行くとオーラの持ち主の背後に立った。
「子供みたいな真似すんなよ、いい年こいたオッサンが」
「誰がオッサンだ!誰が!?」
振り向いたオーラの持ち主ことジンは、背後に鬼の形相で立っていたナマエを見て後退った。
「な、ななな何でここに!?」
「彼が見つけてくれた」
チラリと横目でイルミを指し、ナマエはジンに向かってこれでもかという位の罵声を浴びせさせていた。
「悪かった!この通り!!な?機嫌直してくれよ!?」
空港から場所を変えて、人気の無い森の中。
拝み倒すようにして謝る中年男性と、それに向き合う様に仁王立ちする若い女性。しかも、若い女性の隣にはこれまた若い男性の姿。周りから見たら、元カレに追いかけられている元カノと今カレといった様に見えなくも無い。
「そのセリフも聞き飽きたわ、ジン。他に言うべき事があるんじゃない?」
「逃げてごめんなさい……」
「他は?」
「…………」
「私が聞きたいのはそんな謝罪じゃない」
「…………」
謝罪以外に思い当たる節がないジンは黙ってしまった。それに対し、また深い溜息を吐き出しイルミを見遣るナマエ。
「イルミも、こんなオッサンに会っても意味無いって解ったでしょ?」
「オレには意味あるよ」
「「は?」」
「初めまして」
イルミはジンに向かって挨拶した。
「ナマエと付き合せて貰ってる、イルミ=ゾルディックです」
「あ、あぁ……ハジメマシテ」