ゾルディック家と依頼再び
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「さて――こっちには旅団員3人がいる訳だけど……まだ無意味な戦闘を続ける?」
挑発するナマエの声に、クロロは表情1つ変えずに頭を振った。
「いや……止めておこう。お前を見くびり過ぎていた様だな」
「【お前】って言うな!」
「ああ、悪い。ナマエ」
「絶対に悪いと思ってないでしょ!?」
急に先程までと違う雰囲気になったナマエに、クロロは声を出して笑った。
「ちょと!何が可笑しいのさ!?」
「くくくっ……いや、素のナマエは可愛いと思ってな」
喉の奥で笑いながら、さも可笑しそうに言うクロロ。そんなクロロを見て、ナマエは肩を落とした。
「あんた等蜘蛛相手にマジでやるのは骨が折れるわ……もうしたくない位疲れた」
『はぁ~』と大きな溜息を吐いて、ナマエは座った。
その様を見て、シャルナークは自動操作モードを解除した。
「あ~、しんどー。また2~3日筋肉痛だよ、コレ」
「お疲れ~、シャルナーク」
「お疲れ~って……何でそんなに軽いの?!」
「んー?クロロにスカウトされたから?」
「自分の事なのに疑問系っておかしくない??」
「まぁ、いいじゃん。どうでも。それより、改めてよろしくね~」
笑顔で手をヒラヒラ振って挨拶する。シャルナークはクロロに『本当に彼女をスカウトしたの?』と確認する始末。
(さて、3人の【ゼロの調律(マギア)】を解除して私も帰ろうかな)
『よいしょっ』と言いながらナマエは立ち上がり、ヒソカ達に近付いた。そのまま小声で『【ゼロの調律(マギア)】解除』と呟き、ウボォーギンとノブナガの自我が戻る前に引き返そうとした。
「待て」
「何?スター・ルビーならイルミが持ってっちゃったよ??」
「本気で気に入った。蜘蛛に入れ」
「絶対に嫌だね」
笑顔のままそう答えると、そのまま外へと駆け出した。仮宿の門の前にはイルミが立っている。
「お待たせ~。さ、帰ろう」
「うん」
いつもの笑顔に戻っているナマエを見て、イルミはホッとした。あのまま置いてきたから、屋敷が崩壊するまで破壊し尽くすと思っていたのだから。
イルミの部屋まで2人並んで疾走する。バングルは先程合流した時点でイルミから回収済みだ。
「イルミ、部屋まで競争ね!」
「競争?」
「そ。負けた方が勝った方の言う事を何でもきくの」
「解った。オレ、負けない」
イルミは自信たっぷりに返すとペースを上げた。
「ちょっ……まだ開始の合図してないのに~!!」
慌ててイルミの後を追いかける。
イルミは横目でチラリとナマエの姿を確認すると、スピードを上げた。まだまだ余裕を持って走っているイルミと違い、ナマエはゼエゼエと息切れし始めている。
走り始めて小一時間経った頃、ククルーマウンテンの中腹辺りでイルミはナマエの姿が見えなくなった事に気付いた。
(あれ?置いてきちゃった……?)
立ち止まり暫し首を傾げて考え込むイルミだが、【円】でナマエの気配を探る。幸い今はゾルディック家の敷地内だから、敷地内にさえ入っていればまだ安心出来る。そう思いながらイルミは来た道を戻り始める。
【試しの門】まで戻ると、漸くナマエの姿を発見した。気配がないと思ったら、ミケの腹の上で気絶していたのだ。
(全く……世話が焼けるんだから)
『ふぅ』と小さく溜息を吐いて、イルミはナマエを抱き起こした。
「起きなよ」
「…………」
「ナマエ、起きないなら襲っちゃうよ?」
「…………」
全く反応しない恋人を抱きかかえる事にし、イルミは本邸へ向けて走り出した。イルミの腕に抱かれるナマエの寝顔は幸せそうに緩んでいた事はイルミしか知らない。
翌日目覚めると、ナマエの目の前にはイルミの端正な寝顔があった。何度思い返してみても、【試しの門】を開けてミケと見つめ合った所で思考がブラックアウトしている。
(まさかの寝落ち?!)
挑発するナマエの声に、クロロは表情1つ変えずに頭を振った。
「いや……止めておこう。お前を見くびり過ぎていた様だな」
「【お前】って言うな!」
「ああ、悪い。ナマエ」
「絶対に悪いと思ってないでしょ!?」
急に先程までと違う雰囲気になったナマエに、クロロは声を出して笑った。
「ちょと!何が可笑しいのさ!?」
「くくくっ……いや、素のナマエは可愛いと思ってな」
喉の奥で笑いながら、さも可笑しそうに言うクロロ。そんなクロロを見て、ナマエは肩を落とした。
「あんた等蜘蛛相手にマジでやるのは骨が折れるわ……もうしたくない位疲れた」
『はぁ~』と大きな溜息を吐いて、ナマエは座った。
その様を見て、シャルナークは自動操作モードを解除した。
「あ~、しんどー。また2~3日筋肉痛だよ、コレ」
「お疲れ~、シャルナーク」
「お疲れ~って……何でそんなに軽いの?!」
「んー?クロロにスカウトされたから?」
「自分の事なのに疑問系っておかしくない??」
「まぁ、いいじゃん。どうでも。それより、改めてよろしくね~」
笑顔で手をヒラヒラ振って挨拶する。シャルナークはクロロに『本当に彼女をスカウトしたの?』と確認する始末。
(さて、3人の【ゼロの調律(マギア)】を解除して私も帰ろうかな)
『よいしょっ』と言いながらナマエは立ち上がり、ヒソカ達に近付いた。そのまま小声で『【ゼロの調律(マギア)】解除』と呟き、ウボォーギンとノブナガの自我が戻る前に引き返そうとした。
「待て」
「何?スター・ルビーならイルミが持ってっちゃったよ??」
「本気で気に入った。蜘蛛に入れ」
「絶対に嫌だね」
笑顔のままそう答えると、そのまま外へと駆け出した。仮宿の門の前にはイルミが立っている。
「お待たせ~。さ、帰ろう」
「うん」
いつもの笑顔に戻っているナマエを見て、イルミはホッとした。あのまま置いてきたから、屋敷が崩壊するまで破壊し尽くすと思っていたのだから。
イルミの部屋まで2人並んで疾走する。バングルは先程合流した時点でイルミから回収済みだ。
「イルミ、部屋まで競争ね!」
「競争?」
「そ。負けた方が勝った方の言う事を何でもきくの」
「解った。オレ、負けない」
イルミは自信たっぷりに返すとペースを上げた。
「ちょっ……まだ開始の合図してないのに~!!」
慌ててイルミの後を追いかける。
イルミは横目でチラリとナマエの姿を確認すると、スピードを上げた。まだまだ余裕を持って走っているイルミと違い、ナマエはゼエゼエと息切れし始めている。
走り始めて小一時間経った頃、ククルーマウンテンの中腹辺りでイルミはナマエの姿が見えなくなった事に気付いた。
(あれ?置いてきちゃった……?)
立ち止まり暫し首を傾げて考え込むイルミだが、【円】でナマエの気配を探る。幸い今はゾルディック家の敷地内だから、敷地内にさえ入っていればまだ安心出来る。そう思いながらイルミは来た道を戻り始める。
【試しの門】まで戻ると、漸くナマエの姿を発見した。気配がないと思ったら、ミケの腹の上で気絶していたのだ。
(全く……世話が焼けるんだから)
『ふぅ』と小さく溜息を吐いて、イルミはナマエを抱き起こした。
「起きなよ」
「…………」
「ナマエ、起きないなら襲っちゃうよ?」
「…………」
全く反応しない恋人を抱きかかえる事にし、イルミは本邸へ向けて走り出した。イルミの腕に抱かれるナマエの寝顔は幸せそうに緩んでいた事はイルミしか知らない。
翌日目覚めると、ナマエの目の前にはイルミの端正な寝顔があった。何度思い返してみても、【試しの門】を開けてミケと見つめ合った所で思考がブラックアウトしている。
(まさかの寝落ち?!)