一次試験
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ウソだ!!そいつはウソを吐いている!!」
背後からの叫び声に、一同が振り返る。すると、扉の閉まった階段の影から1人の男が出てきた。
「そいつはニセ者だ!!試験官じゃない。オレが本当の試験官だ!!」
「ニセ者!?どういう事だ!?」
「じゃ、こいつは一体……!?」
一同がサトツを見やる。
「これをみろ!!ヌメーレ湿原に生息する人面猿!!人面猿は新鮮な人肉を好む。しかし、手足が細長く非常に力が弱い。そこで自ら人に扮し、言葉巧みに人間を湿原に連れ込み、他の生き物と連携して獲物を生け捕りにするんだ!!そいつはハンター試験に集まった受験生を一網打尽にする気だぞ!!」
その時、ヒソカの放ったトランプとナマエの放った念弾が男を貫いた。ヒソカはサトツにもトランプを投げつけており、ナマエには“ジョーカー”のカードを投げてきた。トランプを受け取ったナマエは、そのトランプをライターで焼き払う。
「くっく♠なるほど、なるほど♣」
男の隣に倒れていた人面猿が逃げようとした所を、ヒソカとナマエがトランプと念弾で倒す。
「……!!あの猿、死んだふりを…………!?」
「これで決定♦そっちが本物だね♥」
サトツはヒソカから受けたトランプを指で弾いて捨てた。
「試験官というのは、審査委員会から依頼されたハンターが無償で任務につくもの♠我々が目指すハンターの端くれともあろう者が、あの位の攻撃を防げない訳がないからね♣」
「褒め言葉と受け取っておきましょう。しかし、次からはいかなる理由でも、私への攻撃は試験官への反逆行為とみなして即失格とします。よろしいですね」
「はいはい♦」
その時、死んだ男と人面猿に湿原に棲む鳥が群がった。
「あれが敗者の姿です」
「うっ」
「……自然の掟とはいえ、えぐいもんだぜ」
「グロッ…」
ナマエは鳥が群がっている男達から目を逸らし、耳を塞いだ。
その時、ふいに肩を叩かれて振り向くとギタラクルがこちらを見ていた。
「どうしたの?」
「グロいモン苦手なんだよ、私……」
「ふ~ん……」
それだけ言うと、ギタラクルは立ち去った。何がしたかったのか、全く持って意味不明である。
「私をニセ者扱いして受験者を混乱させ、何人かを連れ去ろうとしたんでしょうな。こうした命がけの騙し合いが日夜行われている訳です。何人かは騙されかけて、私を疑ったんじゃありませんか?それでは参りましょうか。二次試験会場へ」
受験生312名 ヌメーレ湿原へ突入
暫く走っていると、辺りに霧が立ち込め始めた。
「ゴン、ナマエ、もっと前に行こう」
「うん。試験官を見失うといけないもんね」
「そんな事より、ヒソカから離れたほうがいい」
「?」
「あいつ、殺しをしたくてウズウズしてるから」
「!」
「霧に乗じてかなり殺るぜ。何でそんな事判るのって顔してるね。何故ならオレも同類だから。臭いで判るのさ」
「同類……?あいつと?そんな風には見えないよ」
鼻を鳴らすゴン。キルアの臭いを確かめている様だ。
「それはオレが猫被ってるからだよ。そのうち解るさ」
「ふ~ん」
「……物凄い数の猫被ってるんだね」
「そりゃあね」
「レオリオー!!クラピカー!!キルアが前に来た方がいいってさー!!」
「どアホー。行けるならとっくにいっとるわい!!」
「緊張感のない奴等だな、もー」
「そういうキルアも緊張感ないでしょ」
「判る?」
「うん」
「そこを何とか頑張ってきなよー」
「むりだっちゅーの」
辺りに立ち込める霧が一段と深くなっていく。背後からは受験生の悲鳴が聞こえてきた。
「ゴン」
(まさかクラピカとレオリオもあの中に……)
「ゴン!!」
「え?何?」
「ボヤッとすんなよ。人の心配してる場合じゃないだろ」
「うん……」
「見ろよ、この霧。前を走る奴が霞んでるぜ。一度逸れたら、もうアウトさ。せいぜい友達の悲鳴が聞こえないように祈るんだな」
それから少し走った所で、ゴンが逆走し始めた。
背後からの叫び声に、一同が振り返る。すると、扉の閉まった階段の影から1人の男が出てきた。
「そいつはニセ者だ!!試験官じゃない。オレが本当の試験官だ!!」
「ニセ者!?どういう事だ!?」
「じゃ、こいつは一体……!?」
一同がサトツを見やる。
「これをみろ!!ヌメーレ湿原に生息する人面猿!!人面猿は新鮮な人肉を好む。しかし、手足が細長く非常に力が弱い。そこで自ら人に扮し、言葉巧みに人間を湿原に連れ込み、他の生き物と連携して獲物を生け捕りにするんだ!!そいつはハンター試験に集まった受験生を一網打尽にする気だぞ!!」
その時、ヒソカの放ったトランプとナマエの放った念弾が男を貫いた。ヒソカはサトツにもトランプを投げつけており、ナマエには“ジョーカー”のカードを投げてきた。トランプを受け取ったナマエは、そのトランプをライターで焼き払う。
「くっく♠なるほど、なるほど♣」
男の隣に倒れていた人面猿が逃げようとした所を、ヒソカとナマエがトランプと念弾で倒す。
「……!!あの猿、死んだふりを…………!?」
「これで決定♦そっちが本物だね♥」
サトツはヒソカから受けたトランプを指で弾いて捨てた。
「試験官というのは、審査委員会から依頼されたハンターが無償で任務につくもの♠我々が目指すハンターの端くれともあろう者が、あの位の攻撃を防げない訳がないからね♣」
「褒め言葉と受け取っておきましょう。しかし、次からはいかなる理由でも、私への攻撃は試験官への反逆行為とみなして即失格とします。よろしいですね」
「はいはい♦」
その時、死んだ男と人面猿に湿原に棲む鳥が群がった。
「あれが敗者の姿です」
「うっ」
「……自然の掟とはいえ、えぐいもんだぜ」
「グロッ…」
ナマエは鳥が群がっている男達から目を逸らし、耳を塞いだ。
その時、ふいに肩を叩かれて振り向くとギタラクルがこちらを見ていた。
「どうしたの?」
「グロいモン苦手なんだよ、私……」
「ふ~ん……」
それだけ言うと、ギタラクルは立ち去った。何がしたかったのか、全く持って意味不明である。
「私をニセ者扱いして受験者を混乱させ、何人かを連れ去ろうとしたんでしょうな。こうした命がけの騙し合いが日夜行われている訳です。何人かは騙されかけて、私を疑ったんじゃありませんか?それでは参りましょうか。二次試験会場へ」
受験生312名 ヌメーレ湿原へ突入
暫く走っていると、辺りに霧が立ち込め始めた。
「ゴン、ナマエ、もっと前に行こう」
「うん。試験官を見失うといけないもんね」
「そんな事より、ヒソカから離れたほうがいい」
「?」
「あいつ、殺しをしたくてウズウズしてるから」
「!」
「霧に乗じてかなり殺るぜ。何でそんな事判るのって顔してるね。何故ならオレも同類だから。臭いで判るのさ」
「同類……?あいつと?そんな風には見えないよ」
鼻を鳴らすゴン。キルアの臭いを確かめている様だ。
「それはオレが猫被ってるからだよ。そのうち解るさ」
「ふ~ん」
「……物凄い数の猫被ってるんだね」
「そりゃあね」
「レオリオー!!クラピカー!!キルアが前に来た方がいいってさー!!」
「どアホー。行けるならとっくにいっとるわい!!」
「緊張感のない奴等だな、もー」
「そういうキルアも緊張感ないでしょ」
「判る?」
「うん」
「そこを何とか頑張ってきなよー」
「むりだっちゅーの」
辺りに立ち込める霧が一段と深くなっていく。背後からは受験生の悲鳴が聞こえてきた。
「ゴン」
(まさかクラピカとレオリオもあの中に……)
「ゴン!!」
「え?何?」
「ボヤッとすんなよ。人の心配してる場合じゃないだろ」
「うん……」
「見ろよ、この霧。前を走る奴が霞んでるぜ。一度逸れたら、もうアウトさ。せいぜい友達の悲鳴が聞こえないように祈るんだな」
それから少し走った所で、ゴンが逆走し始めた。