ゾルディック家と依頼再び
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「わぁ~……久しぶりだなぁ」
ゾルディック家専用高速船でククルーマウンテンを訪れたナマエは、開口一番そういった。
「今回は【試しの門】からじゃなくて良かったの?」
「正式な【客人】扱いだから、いいんじゃない?ミケもナマエの事覚えたし」
隣を歩くイルミは飄々と答えていた。
「でも、今度は【毒】入りでのおもてなしなんでしょ?」
「まぁ、ナマエには専用の弱いのしか入れないと思うけどね」
(私専用って……)
顔を顰めていると、イルミに眉間を指差された。
「また皺寄ってる。癖になってるよ、ナマエ」
「イルミと付き合ってから、癖になってるかもね~」
嫌味を含めて返してみるも、イルミは気付いていない。
「あ、着いたね」
巨大な屋敷に来るのはこれが2度目。前回はシルバとゼノ、ミルキの3人としか対面していない為、他の家族とは今回が初対面となる。多分、キキョウもいるのだろう。という事は、『カルトにも会える!』と意気込むナマエをよそに、イルミはペースを変えずに屋敷の中を進んでいく。
「ナマエ、ここ」
1つの大きな扉の前で立ち止まり、指をさすイルミ。
「ここに――シルバさん達がいるの?」
「うん」
「そっか」
(オーラの数からして――4人か)
イルミは無言でドアを開けると、そのまま中に入っていった。
「ただいま」
「帰ったか、イルミ」
「イルミ兄様おかえりなさい!」
カルトが嬉しそうにイルミに抱きついてきた。イルミはそれを軽く抱きとめている。
「元気だったみたいだね、カルト。訓練は順調かい?」
「はい!イルミ兄様!!」
カルトの顔に笑顔が浮かぶ。
「あらあら、そちらがナマエちゃんかしら?」
兄弟のやり取りに取り残されていたナマエを見たキキョウが駆け寄ってきた。
「まあまあ!随分と可愛らしいお嬢さんだ事!!」
『オホホホホ』と笑いながら、キキョウはナマエの手を取った。
「さあさあ、こんな所に立っていないでこちらにいらして!」
キキョウは甲高い声を出しながらナマエの手を引いて席へと案内した。
「母さん煩い……」
「キキョウ、少し黙れ」
イルミとシルバの声にキキョウはショックを受けたのか、急に叫び出した。
「酷いわ、2人共!やっと【娘】が出来るって言うのに!!」
「【娘】……?」
キキョウの言葉にナマエは固まった。
「母さん、ちょっと黙ってて。ナマエが困ってる」
「あらまあ。ごめんなさいね。私とした事が取り乱してしまって。オホホホ」
持っている扇で口元を隠しながら、キキョウはシルバの隣へと移動した。
キキョウからやっと解放されたナマエは、ホッと一息ついた。そこにカルトから離れたイルミがやっとやって来た。
「驚かしてごめん、ナマエ」
「うん。想像以上に強烈だね、キキョウさん」
ゼノは黙ってお茶を啜って傍観している。
「久しぶりだな、ナマエ」
シルバが殺気を放ちながらナマエを見やる。それに対し、ナマエは気にする事なく返事を返した。
「そーですね」
いつの間にかナマエの前にはティーセットが用意されている。チラリと横を見ると、ゴトーが微笑んで立っていた。ソツが無い執事だ。
ゴトーが用意したお茶に口をつけると、やはり喉の奥がヒリヒリと痛んだ。
「ほぅ。弱いとはいえ、【毒】入りの茶を飲めるのか」
ゼノが初めて口を開いたかと思ったら、『【毒】に耐性が付いたのか?』という確認だった。
「ある程度はイルミに耐性付けさせられましたからね」
自嘲気味に笑いながら答えると、シルバは喉の奥で笑った。
「くくく。なかなか面白い娘だ。天空闘技場での戦歴も悪くない。とりあえずはイルミと付き合うことを認めよう」
「それはドウモ」
ゾルディック家専用高速船でククルーマウンテンを訪れたナマエは、開口一番そういった。
「今回は【試しの門】からじゃなくて良かったの?」
「正式な【客人】扱いだから、いいんじゃない?ミケもナマエの事覚えたし」
隣を歩くイルミは飄々と答えていた。
「でも、今度は【毒】入りでのおもてなしなんでしょ?」
「まぁ、ナマエには専用の弱いのしか入れないと思うけどね」
(私専用って……)
顔を顰めていると、イルミに眉間を指差された。
「また皺寄ってる。癖になってるよ、ナマエ」
「イルミと付き合ってから、癖になってるかもね~」
嫌味を含めて返してみるも、イルミは気付いていない。
「あ、着いたね」
巨大な屋敷に来るのはこれが2度目。前回はシルバとゼノ、ミルキの3人としか対面していない為、他の家族とは今回が初対面となる。多分、キキョウもいるのだろう。という事は、『カルトにも会える!』と意気込むナマエをよそに、イルミはペースを変えずに屋敷の中を進んでいく。
「ナマエ、ここ」
1つの大きな扉の前で立ち止まり、指をさすイルミ。
「ここに――シルバさん達がいるの?」
「うん」
「そっか」
(オーラの数からして――4人か)
イルミは無言でドアを開けると、そのまま中に入っていった。
「ただいま」
「帰ったか、イルミ」
「イルミ兄様おかえりなさい!」
カルトが嬉しそうにイルミに抱きついてきた。イルミはそれを軽く抱きとめている。
「元気だったみたいだね、カルト。訓練は順調かい?」
「はい!イルミ兄様!!」
カルトの顔に笑顔が浮かぶ。
「あらあら、そちらがナマエちゃんかしら?」
兄弟のやり取りに取り残されていたナマエを見たキキョウが駆け寄ってきた。
「まあまあ!随分と可愛らしいお嬢さんだ事!!」
『オホホホホ』と笑いながら、キキョウはナマエの手を取った。
「さあさあ、こんな所に立っていないでこちらにいらして!」
キキョウは甲高い声を出しながらナマエの手を引いて席へと案内した。
「母さん煩い……」
「キキョウ、少し黙れ」
イルミとシルバの声にキキョウはショックを受けたのか、急に叫び出した。
「酷いわ、2人共!やっと【娘】が出来るって言うのに!!」
「【娘】……?」
キキョウの言葉にナマエは固まった。
「母さん、ちょっと黙ってて。ナマエが困ってる」
「あらまあ。ごめんなさいね。私とした事が取り乱してしまって。オホホホ」
持っている扇で口元を隠しながら、キキョウはシルバの隣へと移動した。
キキョウからやっと解放されたナマエは、ホッと一息ついた。そこにカルトから離れたイルミがやっとやって来た。
「驚かしてごめん、ナマエ」
「うん。想像以上に強烈だね、キキョウさん」
ゼノは黙ってお茶を啜って傍観している。
「久しぶりだな、ナマエ」
シルバが殺気を放ちながらナマエを見やる。それに対し、ナマエは気にする事なく返事を返した。
「そーですね」
いつの間にかナマエの前にはティーセットが用意されている。チラリと横を見ると、ゴトーが微笑んで立っていた。ソツが無い執事だ。
ゴトーが用意したお茶に口をつけると、やはり喉の奥がヒリヒリと痛んだ。
「ほぅ。弱いとはいえ、【毒】入りの茶を飲めるのか」
ゼノが初めて口を開いたかと思ったら、『【毒】に耐性が付いたのか?』という確認だった。
「ある程度はイルミに耐性付けさせられましたからね」
自嘲気味に笑いながら答えると、シルバは喉の奥で笑った。
「くくく。なかなか面白い娘だ。天空闘技場での戦歴も悪くない。とりあえずはイルミと付き合うことを認めよう」
「それはドウモ」