天空闘技場
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「オレはナマエになら八つ当たりされても気にしないよ」
「いや、それは駄目でしょ……」
「何で?彼女の全てを受け止めてこその彼氏なんでしょ?」
「それはちょっと違うかなぁ……」
「違うの?」
首を傾げながらこちらを見てくるイルミ。そんな何気ない動作にも癒される。
(重症だなぁ、こりゃ……)
「何でもかんでも許し合うのが恋人って訳じゃないよ。そんな事言ってたら、浮気し放題じゃん?」
「ナマエは浮気する気あるの?」
僅かに殺気を放ちながらイルミは問うた。
「あるわけ無いじゃん。例えばの話だよ」
「なんだ、良かった」
ホッと息を吐くイルミ。ナマエはそんなイルミに抱きついた。
「そんな心配しなくても、私にはイルミだけだよ」
「うん。オレにもナマエだけだよ」
抱きついてきたナマエを抱き締め返し、背中をポンポンと優しく叩くイルミ。
「少しは落ち着いた?」
暫く抱きついていると、上からイルミの優しい声が降って来た。
「うん。大分落ち着いた。有難う、イルミ」
「どういたしまして」
ナマエの額に優しくキスを落とし、身体を離すイルミ。
「晩ご飯どうする?」
「ナマエの手料理が食べたい」
「何でもいい?」
「うん」
イルミの返事を聞いてから、ナマエはキッチンへと向かった。冷蔵庫には沢山の材料が入っている。
200階闘士の特別待遇なのか、何も買わなくても此処で生活出来る環境になっている。
(さて、作りますか)
ナマエは袖をまくり料理を作り出す。イルミはソファーからその姿を瞳に焼き付けるが如く見つめていた。
ナマエがキッチンに篭ってから数十分経った頃、イルミの鼻を良い匂いが掠めた。
「何作ったの?」
「オムライスとサラダとスープ」
「ふ~ん」
自分から聞いてきたくせに、イルミは興味なさ気に返事を返した。かと思ったら、トコトコとキッチンへ近付いてきてスープを覗き込むと液状の【何か】を入れた。サラダのドレッシングにも同じく液状の【何か】を混入。オムライスにいたっては、ケチャップの上に粉状の【何か】を振りかけられた。
「イルミ、一応訊くけど……」
「何?」
「今入れたりしたのって……」
「【毒】だけど?」
『何か問題あるの?』と首を傾げながら訊かれた。
「……【毒】なしが食べたかった」
「駄目だよ。少しずつ慣らしていかないと。今入れたのだってかなり弱いヤツだから、死んだりはしないよ」
そういって、イルミは盛り付けの完成した料理をダイニングテーブルに並べていく。まるで好き嫌いをして怒られた様な感じがした。
イルミに促されて椅子に座るナマエ。
「いただきます」
「…………いただきます」
恐る恐る料理を口に運ぶナマエ。
「なんか……苦いし、舌がピリピリする」
「【毒】入りだからね」
「はぁ……」
味の変わってしまった料理を黙々と消化していくしか出来ないナマエ。残そうものなら、イルミから無理矢理食べさせられるに決まっている。そう思うと溜息しか出てこない。そんなナマエの心情を知らないイルミは、『美味しい』と言いながら完食した。
ナマエもなんとか完食し、食器を片付けようと立ち上がろうとした。しかし、立った途端に目眩がして倒れかける。
イルミに抱き止められ、倒れこむ事は防げたが自力で立っているのが難しい状態。
「後はオレが片付けるから、ナマエは座ってて」
そう言ってソファーに座らせられた。ナマエは黙ってイルミに従い、ソファーでイルミが食器類を片付けている様子を眺めている。
「いや、それは駄目でしょ……」
「何で?彼女の全てを受け止めてこその彼氏なんでしょ?」
「それはちょっと違うかなぁ……」
「違うの?」
首を傾げながらこちらを見てくるイルミ。そんな何気ない動作にも癒される。
(重症だなぁ、こりゃ……)
「何でもかんでも許し合うのが恋人って訳じゃないよ。そんな事言ってたら、浮気し放題じゃん?」
「ナマエは浮気する気あるの?」
僅かに殺気を放ちながらイルミは問うた。
「あるわけ無いじゃん。例えばの話だよ」
「なんだ、良かった」
ホッと息を吐くイルミ。ナマエはそんなイルミに抱きついた。
「そんな心配しなくても、私にはイルミだけだよ」
「うん。オレにもナマエだけだよ」
抱きついてきたナマエを抱き締め返し、背中をポンポンと優しく叩くイルミ。
「少しは落ち着いた?」
暫く抱きついていると、上からイルミの優しい声が降って来た。
「うん。大分落ち着いた。有難う、イルミ」
「どういたしまして」
ナマエの額に優しくキスを落とし、身体を離すイルミ。
「晩ご飯どうする?」
「ナマエの手料理が食べたい」
「何でもいい?」
「うん」
イルミの返事を聞いてから、ナマエはキッチンへと向かった。冷蔵庫には沢山の材料が入っている。
200階闘士の特別待遇なのか、何も買わなくても此処で生活出来る環境になっている。
(さて、作りますか)
ナマエは袖をまくり料理を作り出す。イルミはソファーからその姿を瞳に焼き付けるが如く見つめていた。
ナマエがキッチンに篭ってから数十分経った頃、イルミの鼻を良い匂いが掠めた。
「何作ったの?」
「オムライスとサラダとスープ」
「ふ~ん」
自分から聞いてきたくせに、イルミは興味なさ気に返事を返した。かと思ったら、トコトコとキッチンへ近付いてきてスープを覗き込むと液状の【何か】を入れた。サラダのドレッシングにも同じく液状の【何か】を混入。オムライスにいたっては、ケチャップの上に粉状の【何か】を振りかけられた。
「イルミ、一応訊くけど……」
「何?」
「今入れたりしたのって……」
「【毒】だけど?」
『何か問題あるの?』と首を傾げながら訊かれた。
「……【毒】なしが食べたかった」
「駄目だよ。少しずつ慣らしていかないと。今入れたのだってかなり弱いヤツだから、死んだりはしないよ」
そういって、イルミは盛り付けの完成した料理をダイニングテーブルに並べていく。まるで好き嫌いをして怒られた様な感じがした。
イルミに促されて椅子に座るナマエ。
「いただきます」
「…………いただきます」
恐る恐る料理を口に運ぶナマエ。
「なんか……苦いし、舌がピリピリする」
「【毒】入りだからね」
「はぁ……」
味の変わってしまった料理を黙々と消化していくしか出来ないナマエ。残そうものなら、イルミから無理矢理食べさせられるに決まっている。そう思うと溜息しか出てこない。そんなナマエの心情を知らないイルミは、『美味しい』と言いながら完食した。
ナマエもなんとか完食し、食器を片付けようと立ち上がろうとした。しかし、立った途端に目眩がして倒れかける。
イルミに抱き止められ、倒れこむ事は防げたが自力で立っているのが難しい状態。
「後はオレが片付けるから、ナマエは座ってて」
そう言ってソファーに座らせられた。ナマエは黙ってイルミに従い、ソファーでイルミが食器類を片付けている様子を眺めている。