天空闘技場
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「自分が楽しむ事しか考えて無いよ、ヒソカは」
ナマエの小さな呟きにもイルミは答えてくれる。
「楽しむって……両腕捥がれる事の何処が楽しいのか理解出来ない」
「うん。オレにも理解出来ないから安心して」
本から視線をナマエに移してイルミは言い切った。
「というより、ナマエが悲しむ様な事はしない」
「有難う」
チュッとリップ音を響かせながら、ナマエの唇にキスを落とすイルミ。
最初は戸惑っていたその仕草も、今では当たり前だと受け入れている。
再度モニターに視線を戻すと、右腕が復活したヒソカの攻撃でカストロが死亡していた。
(【伸縮自在の愛(バンジーガム)】と【薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)】使ったな……)
「左腕とトランプに【伸縮自在の愛(バンジーガム)】くっ付けて攻撃か……【凝】をしてれば防げた攻撃なのに、馬鹿だね相手も」
溜息雑じりに呟くと、イルミから問い質された。
「何でヒソカの能力知ってるの?」
「企業秘密」
「オレに何か隠してるでしょ?」
「まぁ、色々と」
「何で隠すの?」
「告げる意味がないから」
「意味があるかどうか、決めるのはオレなんだけど?」
「…………今はまだ言えない」
「どうして?」
「言う覚悟が出来てないから」
「覚悟が出来たら教えてくれる?」
「…………いいよ」
「良かった」
ジンにも言っていない事実を告げるには、もう少し時間が必要だった。何より、告げる事でイルミが離れていきそうで怖かった。
(相当惚れ込んでるな、イルミに)
そんな自分の思考に、自嘲気味に笑うしかなかった。
その後、ナマエはヒソカに文句を言ってやろうとイルミと連れ立って部屋を後にした。
「グロいモン見せてんじゃねーよ!ヒソカ!!」
ノックもせずに『バンッ!』と勢いよくヒソカの部屋のドアを開けるナマエ。
そこにはポカンとした顔のマチとクツクツ笑っているヒソカの姿があった。
ナマエはマチを無視し、ヒソカに近付き腕の傷を見た。すでにマチによってくっ付けられてはいるものの、所々千切れている。
「ったく、自分の腕を食い千切るってどんだけ変態なんだ?あんな格下相手に余裕こいて、両腕持って行かれるとかありえん!もっと闘い方を考えろ!!」
怒鳴り散らすナマエの後から、イルミがひょっこりと顔を出した。
「ナマエ、ヒソカには何を言っても無駄だよ」
「アンタ……確か団長の知り合いの――」
「イルミ」
「そうだ!ゾルディック家の長男!!」
マチとイルミが話している間も、ナマエの怒声は止まらなかった。
「馬鹿か?!……あぁ、ヒソカは変態馬鹿だったね!それにしてもやり過ぎだ!!【ゼロの調律(マギア)】で治してやる気もおきん位馬鹿だ!!!」
「【ゼロの調律(マギア)】?」
「前にヒソカと闘った時に唄ってただろ?!アレの治療バージョンもあるんだよ!」
肩で息をしながら、ナマエは告げた。
「とにかく、こんな馬鹿には付き合いきれん!ゴンとやる時にもグロいモン見せたら、一生口きいてやらんからな!!」
『イルミ、行くよ!』とイルミに告げて、ナマエはヒソカの部屋を出て行った。
「何?今の」
「ん~……イルミの【彼女】からのお説教♣」
「はぁ?!あのゾルディックと付き合ってるの?あの娘が??」
「うん♦ボクも狙ってたんだけど、先を越されちゃった♥」
部屋に戻ったナマエはヒソカへの怒りを発散するかのように、部屋のクッションを殴りつけた。【念】は使っていないものの、見事にクッションは中の羽を辺りに散らした。
「ナマエ」
「何?!イルミ!?」
「クッション」
スッと中身の零れたクッションを指差すイルミ。
「あ……」
「前から思ってたけど、ナマエは怒ると周りが見えなくなるんだね」
「ごめん」
明らかにシュンと項垂れるナマエ。
「別に気にして無いよ」
「でも、イルミにまで八つ当たりする所だった……」
ナマエの小さな呟きにもイルミは答えてくれる。
「楽しむって……両腕捥がれる事の何処が楽しいのか理解出来ない」
「うん。オレにも理解出来ないから安心して」
本から視線をナマエに移してイルミは言い切った。
「というより、ナマエが悲しむ様な事はしない」
「有難う」
チュッとリップ音を響かせながら、ナマエの唇にキスを落とすイルミ。
最初は戸惑っていたその仕草も、今では当たり前だと受け入れている。
再度モニターに視線を戻すと、右腕が復活したヒソカの攻撃でカストロが死亡していた。
(【伸縮自在の愛(バンジーガム)】と【薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)】使ったな……)
「左腕とトランプに【伸縮自在の愛(バンジーガム)】くっ付けて攻撃か……【凝】をしてれば防げた攻撃なのに、馬鹿だね相手も」
溜息雑じりに呟くと、イルミから問い質された。
「何でヒソカの能力知ってるの?」
「企業秘密」
「オレに何か隠してるでしょ?」
「まぁ、色々と」
「何で隠すの?」
「告げる意味がないから」
「意味があるかどうか、決めるのはオレなんだけど?」
「…………今はまだ言えない」
「どうして?」
「言う覚悟が出来てないから」
「覚悟が出来たら教えてくれる?」
「…………いいよ」
「良かった」
ジンにも言っていない事実を告げるには、もう少し時間が必要だった。何より、告げる事でイルミが離れていきそうで怖かった。
(相当惚れ込んでるな、イルミに)
そんな自分の思考に、自嘲気味に笑うしかなかった。
その後、ナマエはヒソカに文句を言ってやろうとイルミと連れ立って部屋を後にした。
「グロいモン見せてんじゃねーよ!ヒソカ!!」
ノックもせずに『バンッ!』と勢いよくヒソカの部屋のドアを開けるナマエ。
そこにはポカンとした顔のマチとクツクツ笑っているヒソカの姿があった。
ナマエはマチを無視し、ヒソカに近付き腕の傷を見た。すでにマチによってくっ付けられてはいるものの、所々千切れている。
「ったく、自分の腕を食い千切るってどんだけ変態なんだ?あんな格下相手に余裕こいて、両腕持って行かれるとかありえん!もっと闘い方を考えろ!!」
怒鳴り散らすナマエの後から、イルミがひょっこりと顔を出した。
「ナマエ、ヒソカには何を言っても無駄だよ」
「アンタ……確か団長の知り合いの――」
「イルミ」
「そうだ!ゾルディック家の長男!!」
マチとイルミが話している間も、ナマエの怒声は止まらなかった。
「馬鹿か?!……あぁ、ヒソカは変態馬鹿だったね!それにしてもやり過ぎだ!!【ゼロの調律(マギア)】で治してやる気もおきん位馬鹿だ!!!」
「【ゼロの調律(マギア)】?」
「前にヒソカと闘った時に唄ってただろ?!アレの治療バージョンもあるんだよ!」
肩で息をしながら、ナマエは告げた。
「とにかく、こんな馬鹿には付き合いきれん!ゴンとやる時にもグロいモン見せたら、一生口きいてやらんからな!!」
『イルミ、行くよ!』とイルミに告げて、ナマエはヒソカの部屋を出て行った。
「何?今の」
「ん~……イルミの【彼女】からのお説教♣」
「はぁ?!あのゾルディックと付き合ってるの?あの娘が??」
「うん♦ボクも狙ってたんだけど、先を越されちゃった♥」
部屋に戻ったナマエはヒソカへの怒りを発散するかのように、部屋のクッションを殴りつけた。【念】は使っていないものの、見事にクッションは中の羽を辺りに散らした。
「ナマエ」
「何?!イルミ!?」
「クッション」
スッと中身の零れたクッションを指差すイルミ。
「あ……」
「前から思ってたけど、ナマエは怒ると周りが見えなくなるんだね」
「ごめん」
明らかにシュンと項垂れるナマエ。
「別に気にして無いよ」
「でも、イルミにまで八つ当たりする所だった……」